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告発のとき/In the Valley of Elah

2008-05-09 12:46:54 | 劇場&試写★6以上


ケビン・ベーコン主演の『告発』という名作もあるし、サンドラ・ブロック主演の『評決のとき』というのもある。
それらを足して割ったような邦題、、、、

初監督作品『クラッシュ』でアカデミー作品賞を受賞、『ミリオンダラー・ベイビー』では脚本賞を受賞。
ほかにも、『父親たちの星条旗』、『硫黄島からの手紙』、
ラストキス』(←リメイクだけど)、『007/カジノロワイヤル』などの脚本を書いているポール・ハギスの新作



これ、去年のトロント映画祭で、登場したポール・ハギスと、まるで被告人みたいな風貌のトミーリーの写真を押さえてココにも載せた"あの"映画。
(ハギスはカナダオンタリオ出身なのでトロント映画祭には毎度作品上映されてます)


ここへきてトロント映画祭で上映された作品が続々日本上陸。
この原題は『In the valley of Elah』ということで、仮では『エラの谷』のはずだったんだけど、、、
何故わざわざこんなありきたりでインパクト薄のタイトルにしちゃうんだ~??
試写にて、一足先に観てきました



この映画の題材は、米プレイボーイ誌の記事"Death and Dishonor"に書かれた実話。
イラク戦争から帰還したばかりの若い兵士が、失踪直後に焼死体で発見される。
その兵士の父親の単独捜査によって関係者の戦闘員が殺人罪で告発されたというショッキングな事件。





2004年11月1日、ハンク・ディアフィ-ルド(トミー・リー・ジョーンズ)の元に、息子のマイク・ディアフィ-ルド(ジョナサン・タッカー)が
軍から姿を消したという不穏なニュースが告げられる。
軍人一家に育った息子に限って無許可離隊などあり得ないと思ったハンクは妻のジョアン(スーザン・サランドン)を残し、息子を探すために帰還したはずのフォート・ラッドへ向かう。
地元警察の女刑事エミリー・サンダース(シャーリーズ・セロン)が彼の捜索を手伝い、一歩一歩真実を解き明かしていくが
そこには父親の知らない息子の“心の闇”が隠されていた。
そしてこの事件の裏に潜む真実は、ハンクがこれまで信じて生きてきた世界を揺るがすほどの衝撃的な事実だった。
疑うことなく抱き続けた自らの信念を根底から覆される時、人はどう真実と向き合い、どう答を出すことが出来るのか…




アメリカ南部の典型的な一家庭に起こる悲劇。




自分と同じ道を歩んだ一人息子の身を案じながら、捜索を進める父親役にトミー・リー・ジョーンズ。
          
激しい感情を表に出さない父親の姿を好演,アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。

捜索を手伝う地元警察の女刑事、エミリー・サンダースにはシャーリーズ・セロン。

ひっつめ髪(古い?)にして終始地味だけど、次第に怒りと感情を露にしていく。
シャーリーズ、こういう地味な役もほぼスッピンみたいな顔で難無く演じちゃうところがさすが!


そして
おとなしく夫の捜索を自宅で見守る妻にはスーザン・サランドンと、オスカー俳優が揃う。

ポール・ハギスはサランドンに出演を熱望して決まったというけど、その割に出番が少なくてちょっと残念


6/10

いい映画だとは思うケド、楽しめたかなので。でも6以上はオススメレベルです



とことん暗くて地味で、淡々としてて物語に起伏がなく
前半、父親役のトミーリーが捜査をもくもくと進めるというシーンが続く。
展開も派手な演出もあえて排除してるせいで少々眠くもなってくるけど
そこはポール・ハギス作品。これまでも戦争を背景にした悲劇を描いてきたけれど、
今回は内側から描いたといった感じかな。
シャーリーズ演じる女刑事にも、相談に来た女性を軽く(ないがしろに)扱ったせいで招く悲劇があったり、
静かに心痛むような悲惨な出来事も描かれる。

この作品は犯人は誰なのか?というミステリー的な部分もあるけれど、
決してそれがウリではなくて、犯人に行き着くまでの人間の葛藤を描いている深い作品。
"面白い"とひとことで言えるようなものではなくて  ちょっと考えさせられるような。
でも最近アメリカ映画多いよなぁー、、、、戦争によって病んだ犯罪が引き起こす悲劇。
今のアメリカの象徴だとかなんとか、、、、、。

重い映画が好きじゃない人にはお勧め出来ません。

死体はかなりリアルなのが出て来てショック。
息子のあんなになった姿見たら、あんな落ち着いていられるか?
トミーリーは感情を抑えた演技、、、、で絶賛などと言われてるけど
実際、犯人目の前にして供述直接聞いて、殴りも怒りもぶつけず、、、、
すごいなーって単純に驚いちゃった。
もっと爆発したり、気が狂いそうになりそうなものなのに。
そこがちょっと理解できなかった。


この映画、"感動作"として宣伝してるようだけどそれはちょっと違うと思う。
期待しないで観るとちょうどいい感じかな。
これまたアメリカの評論家たちが好みそうなテイスト。








 公式サイト 
In the Valley of Elah   2007年  アメリカ  121min
6月28日より、ロードショー



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2007 9/13 ハリウッドプレミアにて。



最近、監督業の方で忙しいダーリン、スチュアート・タウンゼント同伴で

 
劇中では全く笑顔なし。この日は真っ赤なリップがセクシーなシャーリーズ


ジェームズ・フランコも出てたけど、印象薄~。




そうそう!『ノーカントリー』では、ボンベ持った怖いハビエルから逃げまくりの男を演じた
ジョシュ・ブローリンも出演してます♪
この人 ロドリゲスの『プラネットテラー』でも怖い医者だったけど
ほんといい演技するなぁ~と今更注目してます
奥様はダイアン・レイン。





明日からはいい映画たくさん公開です~!

それでは皆さま、楽しい週末を~



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