我想一個人映画美的blog

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戦場でワルツを / VALS IM BASHIR/WALTZ WITH BASHIR

2009-11-28 23:13:11 | 劇場&試写★6以上

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今年のアカデミー賞外国語映画賞で受賞した「おくりびと」の対抗馬で本命と思われていた作品


1982年にレバノン・ベイルートの難民キャンプで起きた、
キリスト教徒軍によるパレスチナ難民の大虐殺を描いたドキュメンタリー・アニメーション。

アリ・フォルマン監督が自身の実体験に基づいて4年の歳月をかけ、悲劇の真相を伝える。

カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品、アカデミー賞外国語映画賞ノミネートほか、多くの賞を受賞。

←監督、19歳の頃。

これは、ドキュメンタリーアニメーションという画期的な手法によって生まれた新たな戦争映画。

曖昧な記憶を映像化するのに、アニメーションを用いてみせたアイディアが素晴らしい。


アニメーションに詳しい人間ではないので詳しいことは知らないけど、
ヴィジュアル面でみた先行イメージは好きな監督の一人、リチャード・リンクレイタ−監督の映画
キアヌ・リーブスやイーサン・ホークが演じた、人間を使ったアニメーション作品
「ウェイキング・ライフ」や「スキャナー・ダークリー」のイメージとちょっとかぶる。


重く、辛い現実に起こった悲惨な事件を、リアルなアニメーションと美しい音楽が緩和するーーー

タイトルにもなっているシーン
銃を乱射する兵士、、、、ショパンのワルツの中でまるで踊るように...

だけどここはクライマックスシーンではない。





2006年冬、友人のボアズがアリに対して、毎夜26頭の犬に追いかけられる悪夢に悩まされていると打ち明けた。
ボアズは、それがレバノン侵攻の後遺症だという。
アリは気づく。自分には19歳で従軍したはずの戦争当時の記憶がまったくないことを……。
記憶から失われた過去を取り戻すために、アリは世界中に散らばる戦友たちに会いにいく、、、







唯一の記憶は、照明弾が光る夜、ベイルートの海に全裸で漂っている光景、、、、


この作品、かなり淡々と進むため、朝早くからの上映と睡眠不足もあって少しうとうとしかけたところも、、、。

人は残酷な体験や忘れたい過去を、記憶の奥にしまい込んで封印してしまうことがあるという。
ぽっかり空いてしまっているその記憶の空洞を、自ら呼び起こして向き合って出来た本作。

ラストシーンで、ここまでアニメーションで見せてきた意味が理解できた。

突然、現実を突きつけられた

何も罪もない人々、子供までもが大量に命を奪われた、
その真実は永遠に消えない。
戦争ということ以外でも、被害者、加害者という両者が存在する、醜い争い。
それぞれが、感じる映画。


ドキュメンタリー映画として初めてアニメーションでここまで描いた作品として、
評価に値するべき映画だと思う




6/10


監督は反戦映画にみせかけて、実は戦争へのロマンを煽るような作品がハリウッド映画には多い、と語る。

以下、アリ監督のインタビュー

「最悪なのは『プラトーン』(笑)。それから『ディア・ハンター』。
米兵が犠牲者で、ベトコンは趣味の悪い暴力的な人々としてだけ描かれています。敵のひどさばかりが強調されているため、
米兵がそこで何をしているのかについては疑問を持たないように描かれている、極めてファシスト的な作品です。
たとえば16歳くらいの少年が見たとしたら、兵士が格好いいものだと思ってしまうかもしれません。
一方『地獄の黙示録』は、戦争の暗部、悲惨さがよく描かれています。
『フルメタル・ジャケット』も、戦争の真実に迫った作品だと思います」




公式サイト
VALS IM BASHIR/WALTZ WITH BASHIR    
2008年   イスラエル=ドイツ=フランス=アメリカ合作 イスラエル映画    90min
11月28日より公開中~




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カールじいさんの空飛ぶ家 / UP & 晴れ ときどき くもり

2009-11-28 00:11:21 | 劇場&試写★6以上

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ピクサー映画で一番好きなのは「モンスターズ・インク」

その監督、ピート・ドクターの最新作!ということでかなり期待してました!
いよいよ来週から日本公開★試写にて鑑賞


妻に先立たれたカールじいさんの、想い出を解き放つ大冒険


夫婦愛、兄弟愛、家族愛に弱いわたし、そもそも
泣ける泣けるって聞いてたので、覚悟?してたんだけど
思ってたのとはちょっと違ったかな~。

愛する人を亡くして、取り残されたカールじいさん、



このまま悲しみに暮れ、思い出に浸っているわけにはいかない。







立ち退きを余儀なくされそうな、妻との想い出がいっぱい詰まった家
そんな大事な家を壊すわけにはいかない!

そう、じいさんは家ごと、妻の憧れの地へ目指す旅に出る

78歳のカールじいさんは、最愛の妻エリーを亡くしてから、小さな家でひっそりと暮らしていた。
そこは、幼いときに出会ったカールとエリーの思い出が詰まった大切な家。
だが、妻の思い出に固執するあまり、今や家に引きこもり、自ら決めた日課や規則正しい生活を繰り返すだけの意固地な老人になっていた。
開発地区に指定された家の周囲では大規模な工事が始まり、カールも家もすっかり取り残された存在。
やがてカールにも立ち退き要求が。
大切な家や生活、全てを失いそうになったとき、彼は人生最初で最後の旅を決意する。
それは、家に無数の風船をつけ、家ごと大空に飛び立つというものだった。。。





6/10



大人のかたーい頭で考えちゃいけない、相変わらず大人も子供も楽しめるピクサー作品、
夢のあるお話でした

まず映像がやっぱり素晴らしい
3Dの方も空飛ぶシーンが多いしそれはそれできっと楽しめると思う☆

亡くなった妻を想って、家ごと旅に出るのは分かってたけど、
それだと話がもたないからどういう展開に持ってくのかなって思ってたら
大部分はじいさんの心の旅、人生の応援讃歌

二人の出逢いから、結婚、子供が出来ない事を知り、お金をためては使い、
妻が病気に、そして別れ、、、、

ひとつのアルバムで それらをいっきに見せるあたりが素晴らしいんだけど
駆け足過ぎてちょっとホロリする暇もなかったかな。
でもノスタルジックなそのアルバムの映像が素敵

原題は「up」ということで、向上心と上へ上へ上がる風船をつけた家を現してるんだろうけど
ちょっと邦題はそのまんまであまりに夢がない、、、。
まあ、子供にも分かりやすいと言えばそれまでだけど。



分かりやすい単純なストーリーで、悪人も登場


そしてこの男が狙ってる鳥と偶然出逢い、捕まったその鳥を助けにいくアドベンチャー的なストーリーでもある。

妻との話がメインだと思ってたのでちょっとアレ、、、?って感じ。
家にこもっていないで冒険もせよ、というメッセージでもあるのかな★

子供がむちゃな活躍を繰り広げ、会場はたまにどっと笑いも出てました~


犬が人間の言葉を喋る装置をつけてて、っていうのは笑えた★
じいさん同士の戦いとか子供にもかなりウケてた。


これまでも、ピクサー作品でわたしは動物とかモンスターとか(笑)のキャラが好きで、
たまに出てくる人間にはほとんど魅力を感じなかったんだけど、
今回なんとピクサー映画で初めて人間が主役!

(アメリカのアニメってカワイクないのが多いからなー...)
もうちょっと何とかならないの?!って思ったのが、カールじいさんと旅に同行する少年。


カワイクない~!って予告観ても気になってたんだけど

実はこのコのモデルがいた!
ソックリ!!

この方、同時上映の短編の監督で、本作でも共同監督を務めてるらしい
ボブ・ピーターソン。
「ファインディング・ニモ」の脚本家でもあり、今回はダグの声を担当してます★

だったら仕方ないか(笑)

ユーモアも取り込みながら、
カラフルでノスタルジックな映像で可愛いお話。

いいお話だけど好みとしては「レミーのおいしいレストラン」や「トイストーリー」、
あともちろん「モンスターズ・インク」の方が断然好きだな



そうそう
ピクサー作品のお楽しみといえば同時上映の短編

今年はこうのとりが赤ちゃんを運んでくるけど、それはどこから、、、、?
っていうストーリーで、
セリフがまったくないんだけどすっごく面白かった
こういうのがたまらなく好き
実は正直な話、「カールじいさん~」よりもコチラの方が面白かった

8/10

short film 【晴れ ときどき くもり/ Partly Cloudy】






短編はみせ方もアイディアも勝負

セリフがないからこその、絵だけで伝わる面白さ


ピクサー映画の同時上映作品、どれも本当に面白いな~。
今回は10作目だし、まとめてDVDにならないのかな?



公式サイト
up   2009年  アメリカ    103min
12月5日(土)より、全国ロードショー




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