我想一個人映画美的blog

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人生万歳!/Whatever Works

2010-12-13 14:07:34 | 劇場&試写★6以上

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しばらく離れていたNYに5年振りに再び戻ってきた、ウディ・アレン監督40作目

アレンの映画、好き♪
来年1月28日をもって、17年間の歴史に幕を閉じることが決定した(閉館)恵比寿ガーデンシネマで最後の鑑賞となった。
(もう1作は「クリスマス・ストーリー上映中)


最近はアレン本人は監督に徹して、自身は主演の男に任せ、仮想で出来ないことを楽しんでるかのようにも受け取れるのがまた一興(笑)

今回も還暦を過ぎてから、養女にした22歳のスン・イーと結婚しちゃったアレン本人にかぶる。


アレン出演なしで、かつてノーベル賞候補にもなった天才物理学者ボリスに、
『サタデー・ナイト・ライヴ』脚本などアメリカでは名の知れたコメディアン、ラリー・デヴィッド。
皮肉屋で偏屈、人生なんてつまらないものだと信じてる。

近所の子供に教えるチェスすら、子供相手にバカ扱いの物言い



毎回、その時お気に入りの美女をミューズとして登場させてきたアレン爺さん、しばらくスカちゃん(スカーレット・ヨハンソン)が続いてたけど
今回は意外!
「アクロス・ザ・ユニバース」「レスラー」「ダイアナの選択」のエヴァン・レイチェルウッド
こんなお爺ちゃんを好きだと勘違いしていくメロディ。

これまでにない、世間知らずなおバカでキュートで個性的なお嬢さんをコミカルに演じてる☆
もともと綺麗な顔立ちだから、濃いメイクよりもこっちの方が断然可愛い


ほんとは(実生活)、こんな爺さんとは真逆の マリリン・マンソンの婚約者なんだから恐れ多い


そんな 元天才科学者が、元ミスコン女王の無知な若い子に、出会ったぁ~

原題は「Whatever Works」    
恋愛にはなんでもアリ。うまく行くなら形式はどうでもいい。
何がどんな風に働いてもこんなもんだよ、的な、皮肉入った意味合い。


メロディの母親に、パトリシア・クラークソン。

このママの変わり具合にも注目♪
真面目なイメージのパトリシアが演じるから余計面白い♪



自殺未遂騒動の後、大学教授の地位を捨て、妻と離婚し、高級マンションや財産も手放し、残りの人生をぶつぶつ文句を言いながら嫌々生きることにした。
だがある夜、彼は自宅のボロアパートの前で、家出して行くあてがないという田舎娘のメロディに出会う。
食事と数日の宿を提供するという約束で彼女を部屋に泊めたボリスだったが、何日たっても彼女は出て行かず、
やがてふたりは結婚!すると母親までもやってきて…!。





7/10(76点)



爺さんが主役かぁ、と正直あんまり期待してなかったんだけどそのせいか思ってた以上に面白かった~♪
実はこの脚本、ウディ・アレンによって70年代に書かれてたもので、
当初はゼロ・モステルという人を主人公と考えていたのが、77年のモステルの死により映画制作は闇に葬られ、
再び原題風にアレンジして生まれたんだとか。

最初の30分くらいは、偏屈爺さんが人生はいかにつまらないか、延々と会話の中で、
時にカメラ目線で観客に訴えかけ、 愚痴を聞くようなもので
人生は楽しまなくちゃ!楽しんだもの勝ち!と常に思ってる私と対極なので
決して聞いてて気分いいものではなく うんざり~って思いかけてた。
それにこんな若くて綺麗な子が、爺さんと住みたいなんて
NYに住むあてないからって単に利用してるだけかと思ったら。。。。

どうやら、人を利用するってことすら思いつかないような、ほんとに純粋におばかさん。
こんな子いるか!?って思うけど(笑)
天然でお茶目でキュート

若くて綺麗。当然、外に出ればお誘いもかかるわけで、若い男が登場してデートに行く辺りから面白くなる。
(話が合わずに結局帰って来るけど)

二人の会話では、歳の差カップルならではのジェネレーションギャップがやっぱり面白く。
メロディという名前をメラニーと間違え、「風と共に去りぬ」のメラニーとスカーレットなら断然スカーレットだ
とかコアな話にまで発展(笑)

久しぶりにアレンの撮ったNYの街並み。それも楽しみのひとつ。
今回はユニクロ店内まで出て来ちゃう☆

ひと目惚れして来る男がまた、絵に描いたような完璧なイケメンくん。
そりゃあ、皮肉ばかり言ってる絶望的な爺さんより断然こっちでしょ。
惹かれるのは当然。でも遊び目的のダメなスカシ男じゃなくてラッキー☆


皆、色々取り巻く環境やしがらみに解放されていき、なんだか知らないけど
自分の中に眠ってたものが目を覚ましていくー。
勇気を持って新しい世界に飛び込んでチャレンジすれば、人生はこんなにも面白い!

何事も経験、何でもアリだよこの世は。 一つの出逢いも全てが偶然の重なり。

そんなメッセージが気持ちのいいラストも楽しい、
シニカルな中にもユーモアと可笑しみたっぷりのアレンらしい作品でした~


1時間半でスッパリ終わるとこもちょうどいい感じ♪

エヴァン・レイチェルのファンの方はもちろん、
都内近郊にお住まいの方は、最後の恵比寿ガーデンシネマでの鑑賞、是非どうぞ。
(回し者ではありません





  公式サイト
Whatever Works  2009年    アメリカ 91min
12月11日~恵比寿ガーデンシネマにて公開中~ 



NYプレミアにて。

エヴァン・レイチェル、本作と普段の濃すぎメイクとのギャップがスゴイ☆



何度かここにも書いてるけど、次回のアレン作には「スラムドッグ・ミリオネア」の美女、フリーダ・ピントと、ナオミ・ワッツも出演

「ユー・ウィル・ミート・ア・トール・ダーク・ストレンジャー/You will meet a tall dark stranger」
共演にはアンソニー・ホプキンス。
もう完成してるけど、日本での公開はいつになるのかな~
早く観たい




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