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ヘルプ 心がつなぐストーリー / THE HELP

2012-03-18 00:00:25 | 劇場&試写★6以上

 

 


ヘルプとは、白人宅で働く黒人メイドのこと。

1960年代のアメリカ南部を舞台にしたベストセラー小説の映画化。

一人の白人女性によって綴られた、当時の黒人メイドたちの本音(心の声)が1冊の本になるまで。

今年のアカデミー賞作品賞ノミネート9作の中の1本。

試写にて鑑賞。

監督/脚本には俳優、(「ウィンターズ・ボーン」に出演)テイト・テイラー。

製作にはクリス・コロンバスの名も。

この”心がなぐストーリー”ってサブタイトル別にいらないんじゃない?


オスカーノミネート&受賞の女優たちのアンサンブル

アカデミー賞主演女優賞ノミネート、ヴィオラ・デイヴィス。

母親もメイド、祖母は家事をする奴隷、エイビリーン。

メリル・ストリープと共演の「ダウト~あるカトリック学校で」も素晴らしかったし。


得意料理はフライドチキンとチョコレートパイ。

毒舌家ミニーには「7つの贈り物」のオクタヴィア・スペンサー。

本作で見事、アカデミー賞助演女優賞受賞


これまでは「Easy A /小悪魔はなぜモテる?!」「ゾンビランド」等コメディのイメージ強い、エマ・ストーン。

作家の卵、スキーター。

「スパイダーマン」続編「アメイジング・スパイダーマン」では

キルスティンに代わって、メリージェン役をget!

その母親に、アリソン・ジャネイ。


お嬢様なイジワルキャラはお手の物、ロン・ハワードの実の娘でもある

ブライス・ダラス=ハワードは黒人嫌いの婦人会リーダー、ヒリー。

60'sバービー風、可愛い


その母親にはシシー・スペイセク!

自分をさっさと老人ホームにいれた娘に対しズケズケ言う母親、ナイス。


そして、上映中の「英雄の証明」、「ツリー・オブ・ライフ」ではブラピ妻で注目された

ジェシカ・チャステインは、偏見を持たないおとぼけ天然キャラ、シーリア。

もうすぐ「テイク・シェルター」も公開でひっぱりだこ。

お料理苦手なため、彼に内緒でメイドのミニーを雇う。

いぢわるなヒリーも良かったけど、

個人的にはこの人のキャラ&存在感がほっとするヌケ感があって良かったな。

他に、メアリー・スティーンバージェンも出演。


黒人女性のメイドに愛情いっぱいに育てられた白人のヒロインが

インタビュー本を執筆し黒人メイドたちの経験や実態を伝えようとするというストーリー。


とにかく、女優たちが全員素晴らしい


作家志望のスキーターは南部の上流階級に生まれ、黒人のメイドたちの存在が当たり前の地域社会で育ってきた。だが、大人になった彼女は、白人社会でメイドたちが置かれた立場が、もはや当たり前には思えなくなってくる。そして、身近なメイドたちにインタビューをしようと試みるが、メイドたちにとって真実を語ることは、この南部という地域社会で生きる場所を失うことを意味していた。誰もが口をつぐむ中、親友の家のメイドだけがスキーターのインタビューに応じる。そしてその小さな一歩は、やがて彼らを取り巻く社会を根底から揺るがす大事件への発展していく…。


6/10(68点) 


これまでも何度もテーマになってきた黒人差別問題を、暗すぎず笑いを盛り込みながら描く。

差別問題。今や、黒人の大統領まで誕生して、肌の色が違うからってなんなのさ!って思うけど、

当時はユダヤ人にしても黒人にしても本当にありえないほど酷い扱いを受けてきたことは言うまでもなく。

それがどんなに酷かったかということを訴える作品ではなく、

白人のもとで言われるがまま働き、トイレすら別々にして!

と言われるほどの屈辱を受けるのは日常茶飯事だった彼女達の心の声を1冊の本にまとめたことで

その勇気が人々の心に訴えかける。

白人のトイレを使った疑いを持たれあっさりメイドを解雇されるミニー。

だったらその人が作った料理だって食べることすら出来ないんじゃ?って思うけどね

子供だって世話してもらうんだから。

最初はノリ気じゃなかったミニーも次第に暴露本インタビューに参加。


前半の途中はちょっと眠気もきたけど、差別のない天然キャラ、シーリアがきてから

面白くなり。会場ではちょこちょこ笑いおこってました。

「トイレは別々の方が家が高く売れるのよ!」


さすがに正直、2時間半は長いなって思ったけど後半から話が色々展開し、良かった。

ミニーのヒリーへの仕返し。

スキーターの母親の過去の告白。

肌の色を超えた友情

 

 


昔の映画ならこのくらいの良質の作品はたくさんあったなぁって感じで

良かったけど、涙したりするほどじゃなかった。(泣いてた人もいたけど)

泣かせようという作品じゃないからいいんだけど、

あとアカデミー賞作品賞ノミニーってことで期待値が自分の中であがりすぎたかな?

作品賞にいれるほどかなぁって感じも。


 

ラスト、まだ自分に仕返しして追い出そうとするヒリーにひとこと

「つかれませんか?」と2度問うエイビリーンの言葉が重く、印象的だった。

この時代にたくましく生きる女たちを生き生きと演じた女優たちがそれぞれ皆素晴らしかったので

興味がある方はぜひ劇場で


公式サイト 

THE HELP   2011年 アメリカ    146min

3月31日より、全国ロードショー