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インポッシブル /The Impossible

2013-05-29 00:26:30 | 劇場&試写★6以上

 

 

2008年のアカデミー賞外国語映画賞のスペイン代表に選ばれた

怖いだけじゃない、お気に入りのホラー「永遠のこどもたちJ.A.バヨナ監督作

 

 ということで楽しみにしていた作品。

実は1ヶ月も前に試写で観ていたんだけどなんだか書く気がしなくて、、、、。

というのも、本作は、スマトラ島沖地震後に発生した津波に遭遇し

離ればなれになった一家が再会出来るのか、という実話を基に描いた作品で

津波のシーンがどうしても 3.11のあの記憶を呼び戻す。

配給側は「忘れない為に」と言ってはいたけど、あんなことは2年以上経った今だってそう簡単に忘れはしないし、

これからも何年経ったって記憶から消えはしない。

 

 

主演のユアン・マクレガーとナオミ・ワッツは夫婦役で、共演は「ステイ以来2度目。

二人とも相変わらず素晴らしく、惹き付ける。

タイにバカンスでやって来た男の子3人含む5人家族。

実際のモデルとなったご家族も、この構成だったらしい。

男の子たちがそっくりで可愛い。

 

一瞬にして、津波がすべてを飲み込んだ。

 

バラバラになった家族は再び会うことが出来るのか。

 

 

6/10(60点)

 

 

ネタバレあり(といってもわかってる事なのであまり問題なし)

賛否ありそう。

 映画では、地球消滅とかとかく世界の終わりとかパニックムービーとして

娯楽映画として楽しむからそりゃあもう沢山作られる。とくにハリウッド映画は。

こちらは、実際に大地震による津波でバラバラになってしまった家族が

果たして無事に助かり、全員が再会出来るのかどうか。ということで進む単純なストーリーであり、

パニックとなった島全体を映しながらも、一つの家族だけにスポットがあたる。

そこでの家族の絆が感動作として描かれる。

いかにして、息子が父親を探し当てるか、そのドラマの中にはもちろん

同じ境遇の他人(知らない人たち)とのちょっとしたふれあいや、

他の家族の行方不明者を探してあげる姿なども描かれるけれど

結局のところはその一つの家族だけを最後まで描き切る。

 

結末としては、傷だらけで一時は死ぬほどの状況で困難に陥りながらも

最終的にはユアン&ナオミファミリーは全員命あるまま再会する。

そこが感動といいいたいらしいんだけど、

あまりにも都合良いほどうまくいき幸せに終わる結末。実話で本当に生き残り再会出来たというから、

それはそれでもちろん素晴らしいことなんだけど、

実際はそれだけじゃない。

じゃあ他の家族は? ほかに多くのものを失った人たちは沢山いて

あのひどい状況で家族全員助かって、しかも広い島の中でちゃんと再会できるという

ほんの一握りであろう人たちだけを描いたのを観るとなんだか 心底感動できないのだよね。わたしは。

その奇跡を描いたといえばそれまでなんだけどね。

 

だから、実話を基にといえどドキュメンタリーではないので

どうしても「映画」(ハッピーに作られた)だなぁ、、、と思えてしまうわけだけど。

もちろん、キャストは皆良かったし、あくまで「助かって良かったね」という話としてみたら

素直に感動出来る人もいるのだろう。家族の絆とかね。

 

3.11であの地震を体験していなくとも、映像でみるだけでも想像を絶する津波の恐ろしさ。

いつになったから描ける、とかいう問題でもないけれど

映画としてみるにはまだまだまだまだ早すぎる気がしちゃうのであった、、、

 

あんな状況でまさかー?と思うけどそこは実話だという、、、、

確かに諦めない強い気持ちは大事!

だけど実際、諦められないと思う。強い再会を願うのはあの状況下では皆おなじであり、、、。

 

あ、前作「永遠のこどもたち」では霊媒師役だったチャップリンのお孫さん

(ジェラルディン・チャップリン)は老婆役でちょこっとまた出演。

 

 

04年末、マリアとヘンリーの夫婦は3人の息子を連れてタイのリゾート地にバカンスにやってくる。家族でひと時の楽しい時間を過ごしていたが、クリスマス翌日の12月26日、大災害が発生。周囲は一転して目を覆うような悲惨な状況へと変わり、マリアやヘンリーらも離れ離れになってしまう。しかし絶望的な状況の中でも一家はそれぞれの無事を信じ、再会するために歩み始める。

 

 

 

 公式サイト 

 The Impossible     2012年    スペイン=アメリカ   114min

6月14日より、ロードショー

 

トロント映画祭でのプレミアにて

 

 

 

 

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