Je suis moi

今日は、きっと素敵な一日。明日は、きっと今日よりもっと素敵な一日。
今日も明日も、わたしは、わたし。

悪人

2010年09月20日 | 映画・テレビ

先週末、映画「悪人」を観てきました。


登場人物はみんな、寂しい人、哀しい人ばかり。


「悪人」というタイトルでしたが、妻夫木聡が演じる殺人犯ではなく、ほかに悪人と呼びたい人がたくさん出てきます。
どこにでもいそうなそんな人達が、普通の人とされることが、また、何とも哀しい映画でした。


特に心に残ったのが、柄本明、樹木希林の演技。


セリフがなく立っているだけのシーンでも、滲み出る迫力、圧倒されそうな存在感、やっぱりすごいなあ。


一生懸命に生きていればいいことがある、幸せになれる、という、生きていく上で支えにしたい希望を打ち砕くようなストーリー展開は、ものすごく重い。[E:sweat02]


でも、それでもやっぱり、一生懸命、自分にも他人にも誠実に生きていかなくちゃいかんなあー…なんて、しみじみ感じた映画でした。


精神論できれいごとを語るのは、嘘っぽくて好きじゃない.。


この作品は、善悪の価値観を押し付けるわけでもなく、きれいごとで通らないことが実際は多い世の中で、せめて大切にしたいことを、そっと教えてくれるような映画でした。


そういう意味で、最後の柄本明が演じるお父さんの台詞は、結構効きます。[E:shine]

コメント
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