「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

 京都・奈良を中心に古刹・名刹や「花の詩」等の紹介。花や風景写真、オリジナルの詩、カラオケ歌唱など掲載しています。

秋の日の ヴィオロンの ためいきの 

2020年09月30日 09時59分57秒 | 日常のこと&写真
 マンションの周囲と中歩道に沿って植えられている桜が、時折の初秋の風にハラハラと葉を散らし始めている。
まださほど色づいてはいないのだが、初秋の風は、古今和歌集にも歌われているように「風の音にぞ驚かれぬる」というわけで時折強く吹き抜けることがある。
 ここのところ陽の暮れるのが早くなった感があり、秋本番近しという気配だ。
陽の入りも、秋の陽はつるべ落としと言われるごとく、あれよあれよという間に山陰に消えて行く。
カメラを取り出しレンズを装着している間に、命、消えゆくがごとくだ。嗚呼
[落葉]
秋の日の ヴィオロンの ためいきの 
身にしみて ひたぶるに うら悲し
鐘のおとに 胸ふたぎ
色かへて 涙ぐむ
過ぎし日の おもひでや
げに我は うらぶれて
こゝかしこ さだめなく
飛び散らふ 落ち葉かな
(作:ポール・ヴェルレーヌ、訳:上田敏)

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