占い相談を受けていると、生き霊のような怨みを抱く人がいます。
死んだ人より、やっかいです。
「怨(うら)みに報(むく)ゆるに徳を以てす」
いつまでも根に持って怨みひどいめにあわせてやろうなどと思わず、博愛の心によって恩徳を施してやらねばならないという意味。
キリストもマタイ福音書第55章や論語、老子も似たような言葉があります。
日本が敗戦したとき、中国の大総統蒋介石の日本人の処遇について命令した有名な布告の中に「怨みに報ゆるに徳を以てす」が引用されました。
台湾に渡ったあとも蒋介石の意志は日本を友好国とみてくれています。
怨みを持って生きる人は前向きの成長を得られず敵対心だけが生きる支えになってしまいます。
許す心を持たなくては苦しみはいつまでも癒えない。
日本には昨日の敵は今日の友があります。
隣国にも伝えたい言葉です。