発心門王子下の船玉神社での奉納演奏。
その日の夜は、毎回お世話になっている湯の峰温泉(奥熊野本宮温泉郷)の民宿「小栗屋」さんに。
日本でも代表される小栗判官の研究家、そして本宮湯の峰の語り部としても名を馳せる安井氏より色々な話をお聞きしたり、
今や順番待ちのつぼ湯にも、ラッキーにも最後の最後にゆっくりとつかる事が出来、
3日連チャン4箇所での大概のロケーションでの演奏で、大そう疲れていると思う体が何故かパワーに満ち溢れている。
これも・熊野パワー?
次の日は帰るのみ。
十分時間があったのでずっと前より再び行こうと思っていた、私が一番最初にこの場所に来た時に迷い込んだ船玉神社に向かう。
発心門王子
ここがニギハヤヒを祀っている事を今回初めて知る。
発心とは発菩提心(はつぼだいしん)、
「仏道に入り、仏智を証する志をおこす」事。
中世、この発心門王子の近くに「発心門」と呼ばれた大鳥居があり、
「発心門」が本宮の聖域の入り口であり、参詣者はこの大鳥居の前で祓いをして、その後、鳥居をくぐり、発心門王子に向かったと言われる。
その下にある本宮大社の奥の院にあたる船玉神社へ!
大斎原とハサミ龍として流れ込む音無川の上流にあるお社。
玉置神社とも夫婦神と言われ、太古より本宮で最も重要な場所のひとつ。
船玉神社から大斎原に、月に1回「みよろのほし」という何か魂のようなものが下ったと言う伝説を持つ。
ここは、一遍上人が熊野で悟りを開く為に何ヶ月か篭った場所とも伝えられ、 調べてみると、昔「玉滝」という滝があり、その滝つぼでスサノオも修行した場所で、
行水をしていると、急に大雨となり、折しも滝つぼに浮かんでいた一匹の蜘蛛がその大雨に溺死しそうになる。それをスサノオが見て、榊(サカキ)の葉を投げてやった。蜘蛛はその葉に乗って、手足を使って船を漕ぐようにして無事に岸にたどり着き、
その様子を見たスサノオが、船というものを思い付き、楠をくりぬいて丸木船を造ったと言う。
これが人類最初の船となったらしい。
両脇に剣にまとわりつく龍の石碑を配備し、
そのすぐ上にはまるでそれを自然がなぞるように、
大木にまとわりつく龍の様な、木と化した巨大なつる。
たぶん・何十年も・何百年も御社を見下ろす!
中辺路を龍神に向かい帰路に着く。
高原から望む熊野の山々は春霞か黄砂にけむり、
私たちは高原熊野神社に参拝。
8日の挨拶と無事祈願に。
今日も高原の里は、のどかに水車がゆっくりと回る。
今回の旅の終了。
この熊野の一連のツアーでは、
今までには経験しなかった程の多くの事を教えられました。
考えられない程の、この一連の天候の調整。
誰が・?
地球はバランスをとっています。
それは・人類のため?
宇宙船で宇宙に出た訳でもなく、
でも今回の熊野で、それを微調整してくれていた何かの存在を感じる。
癒しはバランス。
地球は、磁場がなくなった時点で一瞬にして炎に包まれると言う。
温暖化と言われ、
でも何故、2度・3度?
人類の試練として・
そして、それを乗り越えた時の次の新しい時代。
究極の微調整により、この地球・宇宙は存続され、
私たちは生かされている。