この景色を観ると人間の無限の可能性を感じさせられます。
これを創らせた王は、毎朝この聖なるアグン山に一番近い場所から、この景色を観たかったんだと思います。
バリの椰子林が、下界遥か彼方に延々と広がります。
上空に広がるのは青い空だけです。
脇を護る龍神。
コチラにも。
この表情は、マヤとかインカと同じ。
そして最後の、天に続く階段。
その門を潜るとはガムランがセットされて、
我・懐かしのカメチェン。
28年前に出会い、それからずっとmar-pa(マルパ)のシンボルでした。
天が光り始める。
ガイドのスーちゃんさんが、正式なバリの所作で祈りを捧げましょうと、
私達をリーディング。
チャナンをお供えし、
私達も正座。
私の様に真似してください。
祈りは、線香で清めた花を合掌した指先に挟み、
聖水を受け、頭の上・鼻・胸と、
三段階で、神々・ご先祖・自分の未来に祈る。
この様な場所で聖水を授かると、
本当に神聖な気持ちに包まれます。
正面の社の向こうには、聖なるアグン山がそびえます。
ここでも、太陽の光に雲が彩られます。
特別な・天と地がツナガる場所です。
観光客が一番押し寄せるバリでは最もポピュラーな場所ですが、
たまたま、その時奥ノ院には私達しか居らず、
風の音が聞こえるだけでした。
静かに・静かに・べサキの頂上を長時間満喫させていただきました。
そこにバリの神さんは確実にいました。
王が毎日観たかったのは・
やはり・この場所からのこのバリの景色です。