この場所も、日本列島誕生確立以前、大陸が浮き沈みする遥か数億年前より辛うじて陸地として存在していた、やはりここも古い場所です。
現在の五大陸がひとつの頃、分裂前の「パンゲア大陸」が二億五千年前ですから、そしてそれよりさらに前より陸地として存在していたとして溯ると、
そこに足を運ぶだけで地球の大陸の息吹を感じれるのもあたりまえなのかも知れません。
たぶん・
それが今、何もかも忘れてしまった私達が「パワースポット」と呼んでいる場所なのかもしれません。
鳥居を潜ると、
広大な境内の配置は殆ど内宮と同じで、参道脇には樹齢何百年の杉が聳え立ちます。
伊勢神宮内宮では、そんな「パワースポット」目当ての旅行社が企画した幾つもの団体とすれ違い、何度も信じられない光景を観ました。
旗を持ったガイドさんが、
「これが江原さんの本で有名な・
樹齢何百年の楠木です！」
ってな事を言うと、
その楠の古木に団体客が群がって頬ずりする景色には言葉がありませんでした。
でもこの場所も、そんな時代の流れには逆らえず、少しずつ遠方からの参拝客が増えている事を、たまたまお会いする事の出来た宮司さんからお聞きしました。
ここにも御手洗（みたらい）場があります。
でも、歴史的にはこちらの方が先です。
石畳を降りると、
光る河原。
ここの水は、円やかに甘い聖水でした。
禊をして再び石の階段を登り参道へ向かう。
自然の苔玉がありました。
傍らにはさりげなく要石の様なものがありましたが、所縁は判りません。
ここ全てのエリアが神秘です！
そしてぽっかりと空いた上空からは、
陽が射し始めていました。
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