癒しの音楽家でーす! ありがとうございま~す。

(登場するストーリーは、全てリアルフォトとノンフィクションのみで綴られています)

熊野本宮大社 奉納演奏 2012

2012-09-11 18:37:31 | 癒しの音楽

 

熊野本宮大社 正遷座百二十年大祭記念、

 「煌 ―きらめき―」

シンセサイザー奉納演奏。 

 

リハーサルが終わってしばらく再び小雨が降り始めましたが、その雨も本番の7時前には治まり、出番前上空を観上げているとぽっかりと雲が開き星が顕れていました!

月が出ると思われる社殿上の南東の方は、既薄明るくなり、黒い雨雲はどんどん北の方に移動していました。

以前にも一度、大雨が降った後の吉野の山奥での「月見コンサート」で、見事に満月が曲に合わせて顔を出した事がありましたが、この様子だと本当に満月が顕れるかもしれないという気持ちが起こっていました。

ただ・演奏に入ってしまえば、そんな事を考える余裕は少しもありませんが・・・

 

 

多くの皆様にもお集まりいただき、

ありがとうございました!

中には関東など遠方から来られた方も居られ、と言っても大阪からでも熊野本宮は遠い場所です。

 

雨の中来られた方の中に、熊野本宮の方に大きな虹を観たと仰っていた方がいました。

夕方の大雨や突然の事情で来る事が出来なかった方も大勢いらっしゃいました。

とにかくそんな中を、

来て戴いた方にも来れなかった方全ての皆様に感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

私が最初に熊野本宮に来させてもらうきっかけとなったのは、12年程前和歌山の幼馴染の、

「松尾は熊野に入らなければいけない。」

の一言。

当時は何の事か意味が判りませんでした。

それまでに南紀には何度もその友人に連れてもらっていて、

でもその時突然に宿を取って来たという場所が、

本宮の湯の峰温泉だったのです。

その温泉の湯にはまってしまいしばらく何度か訪れるうち、

全く違ったところから熊野本宮大社での奉納演奏の話が舞い込みます。

ただ観光で行っていた場所だけに、

「まさかそこで演奏するような事になるとは・・・」と、

その頃はパソコンで制作したり・消費される音楽業界と呼ばれる世界の中でまだ一生懸命制作やらやっていた頃で、「奉納演奏」の意味も何もわからない頃でした。

本宮町が世界遺産に登録される前の事で、大社下のメインロードは人影もまばらで寂れた風景でした。

それがこの10年程で一変してしまいます!

大昔は蟻の熊野詣で賑わっていたのかもしれませんが、長い長い歴史の中で再び一瞬にして現代にそれが蘇ったのです。

そして、昨年の豪雨災害。

期せずしてそれは明治の水害から120年目の遷宮大祭を迎える前年でした。

 

 

 

 

灯りのセッティングで15分押しで宮司様の挨拶が始まります。

水害の事や今回のキーワード「煌き」の意味、

「こんな時だからこそ、自らが光り輝かなければいけない!」

という想いを聞かせて戴き、

  

奉納演奏が始まります。

 

 

一曲目の「天上の華」からいきなり時空の扉が開いた感じで、これまで体験した事の無いようなリラックス状態で演奏は始まりました。

 

 

背中を後ろの拝殿の扉にもたれかせて、

眠りに入ってしまいそうな感覚になり、

この日・場所・人、全てのものが・条件が揃わないとこんな事は滅多にありません。

 

 

今回お世話になった本宮大社の方に、熊野本宮の昔の色んな話を聞かせて戴きました。

故・中上健二氏もこの熊野本宮大社をよく訪れていたと言います。

熊野の代表的な巨人の一人です。

私はなくなる直前に「11PM」だったかの番組で生前のお姿を拝見したのが最初で最後でしたが、

若くして突然亡くなられました。

 

 

 

氏が残した言葉で、忘れられない一言というのを教えてもらいました。

 

「熊野に根を張るものは都で華を咲かす!」

素晴らしい一言です。

 

熊野を言い得ている言葉だと思います!

この頃、都はるみさんが大斎原(おおゆのはら)を訪れた頃で、中上氏がお連れして復帰を決心されたという事でした。

その都さんにかけて言ったのかもしれないと仰っていましたが・

 

 

いずれにしても熊野はそんな場所です。

そして今年は氏が亡くなられてから20年、

そんな場所での奉納演奏です。

 

 

 

 3曲目の「いのり」が終わり、

突然宮司様が来られ再び話し始められます。

 

それは私の音楽への聴き方の話でした。

これは、野外での演奏会では私も皆さんにお話させてもらう事なのですけど、

それを宮司様が代弁して伝えてくれました。

「眼を閉じたり演奏者の姿を観たりも良いですが、私は一曲目で発見しました!

せっかくこの大自然の境内の中での演奏会、

空を眺めて、雲を観・星を観、

風を感じて、木々の揺れる様子を観、

そして社殿を・廻りの風景を観ながら松尾さんの音楽を聴いてみてください!」

そのとおりでした!

それは、私の音楽への一番効果的な鑑賞法でした。

5分程中断し再び演奏が始まります。

 

 

既にその時、月は顕れていました。

森に隠れて座席からは観え無い場所に。

宮司様はそれを見つけていたのかもしれません。

 

 

座席の皆さんはまだ大半が気付いていません。

 

 

もちろん演奏している私もです。

 

 

徐々に人が立ち上がり空席が顕れます。

 

 

演奏する者にとってこの状況は一番演奏者の自信を無くさせます。

 

 

「なんでみんな席を立つんだろう・」

気が気じゃありません。

「もしや・」

 

 

演奏にのめり込んでいた私も、ようやく状況が把握出来ました。

皆さんのカメラは満月を捉えていました!

 

 

満月が出た!

満月が出たに違いない!

 

 

確かに・私の頭上後ろには強烈なオーラを放つブルームーンが出ていました!

 

 

結局皆さん、後ろの神殿の方にへばりついて写真をパチパチと。

 

 

遂に座席はガラガラ。

 

 

以前、太地町の梶取(かんどり)崎で鯨が3頭出た時もそうでした。

皆さん私に背を向け鯨を眺めていました。

大自然の演奏会はこれでいいのです。

 

 

そして曲はクライマックスへ、

今回の大祭のテーマ曲「煌」!

自らが光り輝く!!

私的には宇宙との交信曲です。

20年以上前に最初に舞踏グループ「白虎社」と一緒に南紀 勝浦 弁天島で演奏した時の、「ロケット発射」の曲からのリメイク!

照明が当たっていないはずの神殿が明るく光り輝き始めていました。

 

舞台から観ていてもくっきりと稜線が浮かび上がって観えます。

 

 

月灯りにしては異様に明るく、

さらに不思議な事に私には微笑んでいる様に観えました。

イザナギ・イザナミの神殿の微笑みを私は確かに観ました!

 

 

ブルームーンのオーラ。

一ヶ月で2度目の満月!

この月を観るものには奇跡が起こるといわれています。

3年に一度とかで天候の事も考えると貴重な御開帳でした!

演奏終了後、拍手は鳴りやみませんでした。

そしてアンコール。

私の奉納演奏でアンコールが起こったのは初めてです!

宮司様も是非ということで、

まさか考えていなかったアンコールでしたが、

椅子に座ると同時に出て来た曲が、

「宙(そら)」。

 

やっぱりこういう事だったんでしょうね・・・

豪雨が降ったのも・15分押したのも・宮司様が途中お話をされたのも、全て決まっていた。

2012 8月31日のブルームーンのこの日が奉納演奏の日に決まった時から全てのタイムテーブルが動き始めていた・・・。

 

私も含め、参加された皆様が何かとてつもなく大きなものを宇宙から戴いた感じを受けたのではないでしょうか・・・。

一曲目から涙が止まらなかったという方もいましたが、結構多くの方が涙されていました。

私も演奏中そんな時がありました。

演奏終了後、多くの方から歓びの声を聞かせていただきました。

 

肉体を持ち生き続ける者、

既に肉体を持たない全ての魂、

地上から天へ、

地球から宇宙へ!

全ての皆様の想いが煌きと共に、

この熊野本宮の境内から届いた瞬間でした!

 

皆様、本当にありがとうございました。

 

 

 ふっ・と過りました。

2004年の世界遺産登録の奉納演奏の時から既に決まっていたんじゃないかと・・・

確かに・その時宮司様が仰っていた事を想い出しました。

 

「夜の境内もいいんだよね、

次はライトアップした境内で奉納演奏を。」

 

 

写真提供:まーく氏

 

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