動かない紙絵、しかも白黒!
予算の関係とか仰ってましたが、これがまたある意味究極の世界である事を識りました。
私も、辛うじて「カランカラン」と鉦を鳴らして自転車でやって来る紙芝居世代(昭和30年代)ですが、
型抜きや、タレのかかったこんにゃくの味が今想い出しても懐かしいです。
現代の3Dハイビジョンフルカラーの技術も凄いですが、その対極にある古き良き時代の紙芝居の手法もある意味凄かった!
これまでに多くの映像作品に関わらせて戴き、ヴィジョンとサウンドの関係にはかなり多くのテクニックを習得させてもらったと思っていましたが、
静止画像との仕事では、フォトブックの音楽をさせてもらった位でそんなに多くもなく、
しかも白黒は初めてでした。
人は、動かないモノトーンのヴィジョンにはイメージが膨らみ、どんどん自分でストーリーを創り始めます。
このイラストとストーリを作られた方は、若い和歌山在住のイラストレーターとお聞きしていますが、
何ともスバラシイ作品を世に生み出してくれた事でしょう!
私の曲もようやく中盤を超え、
7曲目に突入しました!
こちらも、時代の流れに逆行しての一切コンピュータシーケンスソフトを使わない多重録音の世界です。
私はかつて打ち込みでは、コンピュータミュージックの発展と共にリアルタイムで生演奏と比較できない位のレベルまで極めましたが、訳あって10年程前よりパソコンで音楽を制作する事を一切止めました。
今回の作品は、映像も音楽もまるで1960年代の様相です。
最先端と出発点の本質は、
何も変わらないのでしょうね・・・。
紙芝居のストーリー中では第二次世界大戦がはじまりました。
ストラビンスキーばりのオーケストラをイメージしていますが、後半になる程大曲になってしまい、多重録音では1曲完成させるにも時間がかかって来ます。
今回はDVDでのパッケージの音楽制作ですが、
生演奏でのお披露目もあるという事もお聞きしているので、あまりオーバーダブしすぎてもリアル演奏に支障をきたします。
それを考えると、サウンドの作り上げが非常に難しく、
ふんどしの締めどころです。
ふんどしは着けていませんが・(笑)