グアンタナモに不法移民3万人収容へ トランプ氏が計画発表
【1月30日 AFP】米国のドナルド・トランプ大統領は29日、2001年9月11日の米同時多発攻撃以来、テロ事件の容疑者を収容してきた悪名高いグアンタナモ米海軍基地に、「犯罪歴のある不法移民」3万人を収容する計画を発表した。
トランプ氏は、ベネズエラ人不法移民に殺害された米学生にちなんで名付けられた、窃盗や暴力犯罪で起訴された不法移民の起訴後勾留を認める「レイケン・ライリー法」に署名した際、この衝撃的な計画を発表。「グアンタナモ湾に移民3万人を収容する施設」の準備を開始するよう国防総省と国土安全保障省に指示する大統領令に署名すると述べた。
トランプ氏は、この措置により不法移民の収容能力が「即座に倍増」すると主張。
グアンタナモは「脱出するのが難しい場所」だとして、「わが国のコミュニティーにはびこる移民犯罪の根絶に向けて一歩前進」することになると述べた。
キューバ東端に位置するグアンタナモ米海軍基地の収容所は、国際テロ組織アルカイダによる2001年米同時多発攻撃の後に開設された。
アフガニスタンやイラクでの戦争やその他の作戦で捕らえられた者が、多くの場合、起訴されることなく無期限に拘束されてきた。
ピーク時には約800人が拘禁されていた。被拘束者が米治安当局による虐待や拷問を証言し、同収容所は長年国内外から批判を浴びてきた。(c)AFP
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収容施設
エジプトとヨルダン元首、ガザ住民の強制移住を拒否
【1月30日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領がパレスチナ自治区ガザ地区の住民をヨルダンやエジプトなどに移住させるべきだと発言したのを受け、エジプトのアブデルファタハ・シシ大統領とヨルダンのアブドラ国王は29日、ガザ住民の強制移住を拒否した。
シシ氏は、首都カイロで行ったケニアのウィリアム・ルト大統領との共同記者会見で、トランプ氏の発言に初めて公式に言及。
ガザに住むパレスチナ人を故郷から追放するのは「不当な仕打ち」であり、関与することはできないと主張。パレスチナ国家の樹立を支持するエジプトの従来の立場は「断じて譲れない」と付け加えた。
一方でパレスチナ国家とイスラエルが共存する「2国家解決」に言及し、「(エジプトは)2国家解決に基づく平和の実現を目指すトランプ大統領と協力する所存だ」「中東に公正で永続的な平和を確立する悲願をトランプ大統領なら実現できると信じている」とも述べた。
ヨルダンのアブドラ国王はベルギーのブリュッセルで、2国家解決に従い、ガザのパレスチナ人を故郷に留め、その正当な権利を保障する必要性について同国は「確固たる立場」を取っていると強調した。
1月19日にイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘をめぐる停戦が発効した後、トランプ氏はガザを「一掃」する計画を提唱。27日にこの案を再提示し、パレスチナ人に対してヨルダンやエジプトなどの「より安全な場所」に移住するよう求めた。
トランプ氏は同日夜、記者団に対し、シシ氏がガザ住民の一部を「引き受けてくれる」ことを期待しているとして、「われわれは彼ら(エジプトとヨルダン)を大いに助けた。だから彼らもわれわれを助けてくれると確信している」と述べた。
ガザ「一掃」計画は、中東各国の指導者から全面的に拒絶されただけでなく、ドイツやフランスからも「容認できない」と否定された。
だが、イスラエルの極右ベツァレル・スモトリッチ財務相は「素晴らしいアイデア」と絶賛。ベンヤミン・ネタニヤフ首相と協力し、「トランプ大統領の構想実現に向けて行動計画を用意」していると述べた。
2023年10月にイスラエルとハマスの紛争が始まって以来、エジプトとヨルダンはパレスチナ自治区ガザ地区とヨルダン川西岸からパレスチナ人を追放する計画について警鐘を鳴らしてきた。
シシ氏は、このような追放は「パレスチナ国家の根拠を断つ」ことになると繰り返し述べている。
エジプトとヨルダンは、外国からの援助に大きく依存しており、米国が最大の支援国となっている。中東における米国の主要同盟国でもある。(c)AFP
エジプトのアブデルファタハ・シシ大統領
ヨルダンのアブドラ国王
旅客機と軍用ヘリ、米首都上空で衝突 ホワイトハウス
【1月30日 AFP】米当局は29日、首都ワシントン近郊のレーガン・ナショナル空港近くで旅客機が軍用ヘリコプターと空中衝突してポトマック川に墜落したと発表した。
ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官はFOXニュースで、「軍用ヘリがリージョナルジェットと衝突したようだ」とし、ドナルド・トランプ大統領は状況を認識していると述べた。
カンザス州選出の上院議員ロジャー・マーシャル氏は、X(旧ツイッター)への投稿で、旅客機の乗客は約60人だったと投稿。また米軍は、ヘリコプターには兵士3人が搭乗していたとしている。
連邦航空局(FAA)はレーガン空港の全機に地上待機を命じた。また、首都ワシントンの警察は、ポトマック川の墜落現場では「複数の機関」が対応に当たっているとXに投稿。ポトマック川での救助活動には消防艇も加わったとしている。
FAAによると、 PSA航空のボンバルディア製リージョナルジェットが29日午後9時(日本時間30日午前11時)ごろにレーガン空港に着陸しようとしたところ、シコルスキー製H-60ヘリコプターと空中で衝突した。リージョナルジェットはカンザス州ウィチタからレーガン空港に向かっていた。(c)AFP
【衝突の瞬間映像】アメリカン航空の航空機が米軍ヘリ「ブラックホーク」と衝突、ポトマック川に墜落 18人の遺体が見つかる 米・ワシントン【関連ニュースまとめ】
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64人搭乗旅客機と米陸軍ヘリ衝突 生存絶望視
【1月30日 AFP】米首都ワシントン近郊のレーガン・ナショナル空港近くで29日午後9時(日本時間30日午前11時)ごろ、64人が搭乗していたPSA航空の小型旅客機と米陸軍のヘリコプター「ブラックホーク」が空中衝突し、ポトマック川に墜落した。川の水温は0度に近く、現場では懸命の捜索活動が続けられている。米メディアは複数の遺体がすでに収容されたと伝えている。
PSA航空のボンバルディア製リージョナルジェットは、カンザス州ウィチタからレーガン・ナショナル空港に向かっていた。
親会社のアメリカン航空は、同機には「乗客60人と乗員4人が搭乗していた」としている。
一方、米陸軍当局者は、衝突したヘリは「ブラックホーク」で、兵士3人が搭乗していたと明らかにした。安否は今のところ分かっていない。
別の軍関係者は、「訓練飛行中」だったとしている。
現場では大規模な救助・捜索活動が進められており、強力な照明灯に照らされながら、両岸に雪が積もったポトマック川にダイバーが飛び込み、両機の残骸を捜索している様子が確認された。
ワシントンの消防局長は会見で、「非常に困難な」状況下で総勢約300人の緊急対応チームが活動していると述べた。
米CBCニュースは、現場から少なくとも18人の遺体が収容されていると警察からの情報として伝えており、またNBCは消息筋の情報として「12人以上の遺体が見つかった」と報じている。
事故を受け、ドナルド・トランプ大統領は声明で「詳しい報告を受けた」とし、搭乗者について「神のご加護がありますように」と述べていた。
だが、4時間もたたないうちに自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で航空管制を批判。
「旅客機は完璧に、通常通りのルートで空港に向かっていた。ヘリはずっと旅客機に直進していた。澄んだ夜空だ。飛行機のライトも明るかった」
「なぜヘリは上昇も下降も、旋回(せんかい)もしなかったのか。管制塔は、旅客機が視野に入っているかと尋ねるのではなく、なぜヘリに具体的な指示を出さなかったのか。悲惨な状況だが防げるはずだった。話にならない!」と痛罵した。(c)AFP
フィギュア選手など搭乗か アメリカで航空機墜落【スーパーJチャンネル】(2025年1月30日)