共同通信
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岩屋毅氏、御法川信英氏、坂本哲志氏© 共同通信
自民党の石破茂総裁(67)は、外相に岩屋毅元防衛相(67)を充てる調整に入った。入閣方向だった御法川信英国対委員長代理(60)は復興相、党国対委員長には坂本哲志農相(73)を起用する意向だ。関係者が29日、明らかにした。石破氏は30日に党執行部を発足させる予定で、政権人事を急ぐ。
既に、政権の骨格となる党幹事長に森山裕総務会長(79)を起用する方針を固めており、官房長官は岸田内閣の林芳正官房長官(63)を続投させる。党四役の政調会長を小野寺五典元防衛相(64)、選対委員長を小泉進次郎元環境相(43)とし、加藤勝信元官房長官(68)は財務相に充てる。
さらにこのことが、「キングメーカー」「重鎮」の失墜につながった。麻生氏は投票後、「抜け殻」のような表情を浮かべていた。それまで、大きく足を組む様子が印象的だったが、総裁選後にはきちんと足を揃えておろしていた様子が、現在SNSで大きく話題になっている。
この「キングメーカー」の失墜について、自民党中堅議員も驚きを隠せない。
「これまでは麻生さんの天下だった。その麻生さんが推した候補者が負けるなんて考えられなかったことです。時代が変わったんだと痛感しました」
Xを見ると、岸田氏の株が爆上がりしている様が見て取れる。
《自分の道連れとして、麻生太郎と刺し違えて表舞台から退場していった岸田さん。見事な散り際でした》
《麻生&旧安倍派を抑え込んだのは十分評価できる》
《派閥解体の最大功労者として最後にポジティブイメージを残す。良かったっすね》
《岸田さん、ほとんどの派閥を解体し、最後まで派閥を残した麻生さんに総裁選でトドメを刺すという、結果的に誰も成し得ない偉業を達成》
さる政務三役経験者は、「総裁選でもっとも利を上げたのは間違いなく岸田さん。今後は麻生さん、菅さん、森喜朗さんは影響力を失うでしょう。岸田さんは“新キングメーカー”になるのではないでしょうか」と言う。
総裁選後、勝利の笑みを浮かべていた石破新総裁。しかしその裏でもっとニンマリしていたのは、岸田氏かもしれない――。
石破氏、「縁」アピール
024/09/29
自民党総裁選で選ばれた石破茂新総裁が28日、東京都内で開かれた公明党の定期党大会に来賓として出席し、「自公政権をこれから先も守っていく」と表明した。鳥取県知事だった父の故二朗氏が1971年に公明の支持母体である創価学会の池田大作名誉会長=昨年11月死去=と会ったとのエピソードも披露し、「縁」を強調した。【時事通信映像センター】
スポーツニッポン新聞社 の意見
自民党の石破茂総裁は28日、菅義偉前首相に党副総裁就任を打診する方針を固めた。菅氏の意向を踏まえ最終判断する。菅氏が総裁選でバックアップした小泉進次郎元環境相を党選対委員長に起用する方針だ。
菅氏は首相を務めていた2021年8月、当時役職に就いていなかった岸田文雄首相が総裁選への出馬を早々に表明したことで再選への出馬を断念、非主流派に追いやられた。打診を受け入れれば、3年ぶりに“主流派の中の主流派”に返り咲くことになる。