[北京 3日 ロイター] - 中国と南アフリカは3日、前日の首脳会談に続き共同声明を出し、均衡の取れた貿易を推進することで合意したと発表した。
中国を訪問中の南アフリカのラマポーザ大統領は2日、中国の習近平国家主席と会談。ラマポーザ氏は南アフリカの対中貿易赤字を縮小し、自国の貿易構造に対処する考えを表明。より持続可能な製造業と雇用創出への投資を要請した。 もっと見る
共同声明で中国は、南アフリカで現地雇用を促進する取り組みを例に挙げ、雇用創出を加速させることに前向きな姿勢を示した。
また、製造業の拠点を原材料の調達源の近くに設け、企業間の技術・技能移転を促進する方針も示した。中国は、貧困削減と農村活性化における経験をさらに共有することを望んでいるとした。
声明は中国外務省が発表した。
首脳会談後、衛星測位システムの利用、南アフリカから中国への乳製品と原毛の輸出要件などを含む多数の協力文書が署名された。
声明によれば、両国は再生可能エネルギー、エネルギー貯蔵、送電・配電の分野での協力拡大を模索。両国の商工会議所・協会による新エネルギー投資会議を共催する。
しかし、具体的な新規投資や融資については盛り込まれていない。
また、両首脳は「アフリカ大陸自由貿易協定」の実施でアフリカ諸国を支援するよう国際社会に呼びかけた。