[編集] ホテル
アメリカの金融、メディアの中心地であるだけでなく、上記のように多数の観光名所があるので、高級ホテルからデザイナーズホテル、長期滞在用の格安ホテルまで揃っている。ビジネス・観光客のいずれもが年間を通じて訪れるので、ホテルの稼働率はきわめて高い。
[編集] 高級ホテル
ウォルドルフ=アストリア
プラザ・アテネ・ニューヨーク
ピエール
ジュメイラ・エセックスハウスホテル
マンダリン・オリエンタル・ニューヨーク
ペニンシュラ・ニューヨーク
リッツ・カールトン・ニューヨーク
トランプインターナショナル・ホテル
[編集] 中級ホテル
ニューヨーク・ヒルトン
マリオット・マーキス
シェラトン・マンハッタン
Wニューヨーク
グランド・ハイアット
ソフィテル・ニューヨーク
ミレニアム・ブロードウェイ
ウエスティン・ブロードウェイ
[編集] デザイナーズホテル
パラマウント
ハドソン
ロイヤルトン
アレックス
ソーホー・グランド
[編集] 交通
マンハッタンは、全米で最も自動車の所有率が低い地域として石油価格の高騰などでも比較的経済的ショックを受けにくい耐久力を持つと言われる。アメリカでは例外的に、公共交通機関が発達している点が理由として指摘される。
[編集] MTA交通網
マンハッタンの公共交通機関は、MTA(Metropolitan Transportation Authority)が運営する地下鉄とバスが主である。
料金は、地下鉄・バス共に1回2ドルの固定運賃製で、1回乗車券のほか、一定金額をプリペイド方式でチャージ可能なペイ・パー・ライド、1日乗車券・期間乗車券・定期券に相当するアンリミッテッド・メトロカード(期間内制限無しに乗車可能)が1日7ドル、7日24ドル、30日76ドルで販売されている。乗車から2時間以内にされる対向方向以外への乗り換えであれば、追加料金は掛からずに乗換えることができる。
地下鉄・バス共に、ラッシュ時の混雑は余り酷いものではない。朝のラッシュ時でも乗車率は約120%で、身をひしめき合わせるほどではない。その他の時間帯の乗車率はおよそ60%である。タイムズスクエア駅などが比較的大きいが、新宿駅の5分の1程度の大きさである。
地下鉄でのアナウンスは少ない。旧来型の車両の場合、地下鉄の車掌が早口で次の駅名とドアが閉まることを告げるが聞き取りにくことが多い。新しい車両の場合には、録音音声によりアナウンスされ、車内に設置されたディスプレイでの表示と併せ、改善が見られる。地下鉄駅のプラットホームでのアナウンスは例外的で、車両が到着する際の案内はほぼない。また、バスの車内ではアナウンスは原則ない。乗車時に運転手に依頼すれば、特定の目的地に到着した際に教えてはくれる。
[編集] 地下鉄(Subway)
マンハッタンには地下鉄が張り巡らされている。地上の交通が交通渋滞によりスムーズでない場合には、一番速い移動手段となることも多い。他区を走る全ての地下鉄はマンハッタンに通じている。各路線は1・2・3、N・R・Wなどの記番号と路線の色で区別されている。同じ区間を走っている場合でも、ローカル(各駅停車)とエクスプレス(急行)には別の記番号が振られている。例えばRとNは同じ路線を走る各駅停車と急行である。原則として終日運転である。
時刻表はウェブサイトなどに存在するが、駅構内などに掲示はなく、運行上も時刻を意識しているようには見えず、列車の運行頻度を予測するのに役立つ程度である。列車の運転間隔がまちまちになりやすく、時間調整のための長時間停車や、運転間隔を詰めるための停車駅通過などが行われる。これらは随時行われるが、通過運転を開始する際には駅停車中にアナウンスがある。また、ホームに進入してきた列車が警笛を散発的に鳴らしている場合には、停車予定の車両がそのまま通過することが多い。
マンハッタンを南北に走る路線は、南行をDowntown(都心)方面、北行をUptown(郊外)方面と呼称される。マンハッタンを東西に横切る場合や、マンハッタンを離れて走る場合には、Bronx方面などの地区名で指定されることもある。終着駅が明示されることは少なく、従来型の車両では上り下りの表示の区別はされていない。
地下鉄は治安や衛生の点で悪名が高いが、治安や車両の衛生面は近年改善されている。車体・車内への落書きもかなり目立たなくなっている。ただ、駅施設は全般的に古く、汚いことが多い。マンハッタン内では日中に危険を感じる場面は少ないが、深夜・早朝などは利用者の数が少なく、運行本数が減少するため危険な場所であると理解されている。また、死角などになる場合を避けるため、閑散時にはホーム中心部などの指定場所にて待つことが推奨されている。ターミナルなどの大きな駅を除けば、公共用のトイレはほぼ設置されていない。
地下鉄の車両は、徐々に更新されておりカワサキ製の比較的新しい車両が多い路線もある。従来型の車両は非常に古く、汚れていることも多い。イスは全てプラスチック製でクッションはなく、手すりはあるがつり革はない。冷暖房が壊れていることも多くある。ドアの開閉は無造作で無理やり閉じるドアに身体をこじ入れる駆け込み乗車も見られる。車掌はほぼ中央の車両に乗っている。
[編集] バス
地下鉄に比べると旅行者にはなじみが薄いが、バスも主要な交通手段である。地下鉄と同じカードを使用でき、相互の乗り換えも可能な場合がある。マンハッタン内部では短い間隔で停留所が設置されているが、停留所名は一般になく案内する車内アナウンスもない。馴れていない場所などでは、乗車中も自ら現在地を把握している必要がある。
地上を走っているため明るく、比較的安全な乗り物と考えられている。車両は標準的な車両が用いられており、比較的古いものではないことが多い。
中心部などでは、交通渋滞や路上駐車などが原因で、慢性的に交通の流れが悪い箇所が多数あるため、時間帯などによっては、極端に時間を要するルートもある。
エクスプレスというバスが運行しており、地下鉄が通じていないスタテンアイランド区などとを往復している。観光バスのようなバスでの運行が多いが、乗車料金が5ドルで、アンリミテッド・カードは使用できない。
[編集] タクシー(Yellow Cab)
ニューヨークを特徴付ける黄色の車両のタクシーは、中心部の日中であれば、相当の台数が走っており、街角で空車を見つけて利用することも容易である。夕刻の劇場周辺など、多くの人間が集まるエリア・時間帯には極端に空車が少なくなることも多い。慢性的に交通渋滞や混雑が発生しているので、所要時間を読みにくい。
料金は初乗りが2.50ドル。その後は5分の1マイル(321 m)ごとに40セントが追加され、低速で走行している場合には時間制として60秒に40セント追加される。深夜料金は50セント割り増しのほか、平日夕方のラッシュ時には追加料金として1ドルが請求される。橋、トンネルや高速道路の料金は別途請求される。また、チップとして一般に運賃の10~20%を追加して支払う。通常はKeep your changeと言って、お釣りがないようにして支払うケースが多い。100ドルなどの高額紙幣での支払いは、運賃が高額でお釣りが少ない場合などを除き拒絶されることも多い。日本でのタクシー料金に比べて運賃は割安である。
マンハッタン以外の他区や、マンハッタンでも治安が悪い場所にはほとんど走っていない。屋根の上のタクシーの番号を示す部分のランプが付いているのが空車だが、OFF DUTYのランプも点灯している場合は回送である。ドアは自分で開閉する。人数や行き先などで公然と乗車拒否されることも珍しくないが、チップの交渉により乗車できる場合もある。目的地がニューアーク空港などの州外になる場合には、帰りの費用相当として二倍の運賃を求められることもある。
タクシーの運転手は70%強が移民であるといわれ、あまり英語がきれいでない場合も多い。16と60、シックスティーンとシクスティのように紛らわしい言葉は、「ワン・シックス」「シックス・ゼロ」などと確認したほうが無難である。また建物やホテル名などを目的地として告げても理解されないことも多く、中心部であれば番街と丁目で指定し、それ以外であれば道路名と番地に加え、大まかな位置は指示できるようにしておく必要がある。紙に番地を書いて見せたり、地図を指したりすればより間違いない。
空港などでは、正式な認可を受けていないジプシーキャブ(白タク)というわれる違法タクシーが客引きをすることがあるがトラブルの原因となるものと考えられている。正式なタクシーは全て黄色に塗装されている。正式なタクシーの場合でもメーターが正常に作動しているかを確認すべきである。
[編集] 自動車の運転
マンハッタンでの自家用車の保有率はアメリカで最も低いが、面積が非常に狭く人口密度が高いため、車の交通量も必然的に多くなる。車両は右側通行である。マンハッタン内の道路の90%以上は一方通行であり、対面通行の道は比較的大きな通りに限られる。そのため「左折待ち」による渋滞が発生しにくいが、出発地・目的地の道路の進行方向によっては、遠回りを余儀なくされることがある。
マンハッタンでは駐車車両が無数に存在し、事故も非常に多い。車線を守らずに走行したり、頻繁な車線変更をしたりと走行環境は劣悪である。赤信号により交差点内で車が立往生することもよく見られ、歩行者も赤信号を無視して横断するケースが多い。狭い道では他車が通過できないほど駐車されていることもある。事故も多く、マンハッタンで車を運転するには、特有の技術を身に付けるのが賢明であるとされ、ニューヨーク州の運転免許証センターでは、そのための講習や実地試験までも用意されている。
警察官による駐車違反の取り締まりは厳しい。トラフィック・ポリスという警官がおり、交差点で笛を吹き自動車を誘導する。信号機が動作していても、渋滞緩和のため、時間帯によって交通量の多い車線を信号が赤であっても通行させて交通の流れを向上させる役割を担う。
短期滞在なら国際運転免許証と他国の免許証により自動車を運転することが認められるが、ニューヨーク市で車を所有するにはニューヨーク州の免許が必要となり、他州の免許証を保持していても認められない。他州の免許からの書き換え以外は、他国の免許からの書換えであっても新規取得と全く同じ手続きや講習が必要で、他州と比べると取得しづらい。
バイクの数が非常に少ない。理由は、盗難に合いやすいこと、マンハッタンの交通事情から見て非常に危険であることなどが挙げられる。そのほかには、アメリカではバイクは娯楽的な乗り物の扱いであることなども考えられる。
[編集] 自転車
自転車は仕事目的のメッセンジャーか、娯楽やトレーニング目的のサイクリングがマンハッタンでは主要であり、移動手段として市民の足にはなっていない。理由はバイク同様、盗難や危険などである。
[編集] 島外(市外)との交通
[編集] ロングアイランド鉄道 (Long Island Rail Road)
マンハッタン島の東、イーストリバーを越えた土地は、クイーンズ、ブルックリンなどを含む東京都程の東西に伸びる細長く大きな島ロングアイランドである。その島を走る鉄道がロングアイランド鉄道である。
ロングアイランドにはニューヨーカーに人気のジョーンズビーチなどがあり、彼らの気軽な海水浴、ピクニックの場所となっている他、ロングアイランド鉄道は毎日740本の運行本数と26万人にも上る乗客数で通勤としても使用されている全米最大の鉄道である。
マンハッタンからの乗車は7番ストリート&33丁目のペンシルヴァニア駅 (通称ペンステーション) から乗車できる。この駅は他の電車も発着しているが、名前の頭文字をとったLIRRという電車に乗る。地下鉄の駅と接続されているが、地下鉄が汚く古い駅なのに対し、ペン駅は近年改装を終えたばかりの非常に綺麗で清潔な場所である。しかしトイレの汚さは想像を絶するものがある。クイーンズ区のジャマイカ駅などからも乗車できるが周辺の治安も悪く周辺には清潔なトイレはまったくなく地獄絵図である。
改札がないので、切符を購入したら指定の番号のホームに行き直接乗り込む。時刻表は、地下鉄・バスと違い正確なので、それを見るといい。
切符は駅の窓口のほか電車内でも購入できるが、窓口が開いている時間は3ドル割り増しになる。
地下鉄と違い料金は行き先によって異なる。
ラッシュアワー (平日AM6~10・PM4~8) 以外のOFF PEAKチケットは30%割引になる。5~11歳は半額。65歳以上は各種割引がある。
[編集] メトロノース鉄道(Metro-North Rail Road)
有名なグランドセントラル駅から発着しており、NY州アップステイト、コネティカット州、マサチューセッツ州など北方に向かう電車である。
Harlem Line
ウェストチェスター(Westchester)、ペルハム(Pelham)、パーチェス(Purchase)などに伸びる。
Hudson Line
ダッチェス地区に伸びる。
New Heaven Line
コネティカット州に向かいボストン市方面に伸びる。
[編集] ニュージャージー (Transportation to New Jersey)
ニュージャージー州はマンハッタンの真隣にある州であり、そこからの通勤者、通学者も非常に多いが、ニューヨークとは州が違うため、ニューヨーク市地下鉄は通っていない。そのため、ハドソン川を越える交通機関がある。
PATH鉄道 (Port Authority Trans-Hudson)
マンハッタンからは33丁目、23丁目、14丁目、9丁目などに駅があり、料金は距離に関係なく1.5ドル (5歳以下無料)。
ニュージャージー交通 (New Jersey Transit)
広範囲にNJをカバーする鉄道網で、マンハッタンのペン駅に発着。
ラッシュアワー以外の乗車料金は25%割引。
バス
ポート・オーソリティ・バス・ターミナルとジョージ・ワシントン・ブリッジ・バス・ステーションから出ている。
行き先は40本近くある。
いったんマンハッタンを出たらニューヨークとはシステムが異なる。ニュージャージーのバスは、乗ったらまず運転手に行き先を告げる。そしてその区画の料金を支払う。
フェリー
マンハッタンから2箇所運行しており、AM6~PM0まで10~15分間隔で、通勤・通学の足としても使われている。
[編集] スタテンアイランド・フェリー (Staten Island Ferry)
マンハッタンの南、自由の女神が立つリバティ島のさらに南にニューヨーク市のスタテンアイランド区がある。アメリカならではの住宅街が広がる完全な島であり、マンハッタンとを結ぶ橋・トンネルはなくブルックリンに巨大な橋が架かっているのみである。スタテンアイランド・フェリーは全て無料。マンハッタンの夜景や自由の女神を横切って走るフェリーはニューヨーカー達のビュースポットでもある。2~3台運行しており、20分間隔程で往復している。
同島に陸路で行くには地下鉄でブルックリンまで行き、そこからバスで橋を渡る(通勤・通学者は大半がこの方法である)。
[編集] 関連項目
ウィキメディア・コモンズに、マンハッタンに関連するカテゴリがあります。ニューヨーク市/マンハッタン区 - ウィキトラベル
[編集] 人物
マイケル・ブルームバーグ
ドナルド・トランプ
ウディ・アレン
フランク・シナトラ
ロバート・デニーロ
エド・サリヴァン
[編集] その他
アメリカ同時多発テロ
The LATE SHOW with David Letterman
リムジン
[編集] 外部リンク
air visit of all the districts of Manhattan in photographs
ニューヨークトラベル情報
"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%B3" より作成
カテゴリ: ニューヨーク市の行政区 | ニューヨーク市の島
最終更新 2007年1月18日 (木) 05:48。
アメリカの金融、メディアの中心地であるだけでなく、上記のように多数の観光名所があるので、高級ホテルからデザイナーズホテル、長期滞在用の格安ホテルまで揃っている。ビジネス・観光客のいずれもが年間を通じて訪れるので、ホテルの稼働率はきわめて高い。
[編集] 高級ホテル
ウォルドルフ=アストリア
プラザ・アテネ・ニューヨーク
ピエール
ジュメイラ・エセックスハウスホテル
マンダリン・オリエンタル・ニューヨーク
ペニンシュラ・ニューヨーク
リッツ・カールトン・ニューヨーク
トランプインターナショナル・ホテル
[編集] 中級ホテル
ニューヨーク・ヒルトン
マリオット・マーキス
シェラトン・マンハッタン
Wニューヨーク
グランド・ハイアット
ソフィテル・ニューヨーク
ミレニアム・ブロードウェイ
ウエスティン・ブロードウェイ
[編集] デザイナーズホテル
パラマウント
ハドソン
ロイヤルトン
アレックス
ソーホー・グランド
[編集] 交通
マンハッタンは、全米で最も自動車の所有率が低い地域として石油価格の高騰などでも比較的経済的ショックを受けにくい耐久力を持つと言われる。アメリカでは例外的に、公共交通機関が発達している点が理由として指摘される。
[編集] MTA交通網
マンハッタンの公共交通機関は、MTA(Metropolitan Transportation Authority)が運営する地下鉄とバスが主である。
料金は、地下鉄・バス共に1回2ドルの固定運賃製で、1回乗車券のほか、一定金額をプリペイド方式でチャージ可能なペイ・パー・ライド、1日乗車券・期間乗車券・定期券に相当するアンリミッテッド・メトロカード(期間内制限無しに乗車可能)が1日7ドル、7日24ドル、30日76ドルで販売されている。乗車から2時間以内にされる対向方向以外への乗り換えであれば、追加料金は掛からずに乗換えることができる。
地下鉄・バス共に、ラッシュ時の混雑は余り酷いものではない。朝のラッシュ時でも乗車率は約120%で、身をひしめき合わせるほどではない。その他の時間帯の乗車率はおよそ60%である。タイムズスクエア駅などが比較的大きいが、新宿駅の5分の1程度の大きさである。
地下鉄でのアナウンスは少ない。旧来型の車両の場合、地下鉄の車掌が早口で次の駅名とドアが閉まることを告げるが聞き取りにくことが多い。新しい車両の場合には、録音音声によりアナウンスされ、車内に設置されたディスプレイでの表示と併せ、改善が見られる。地下鉄駅のプラットホームでのアナウンスは例外的で、車両が到着する際の案内はほぼない。また、バスの車内ではアナウンスは原則ない。乗車時に運転手に依頼すれば、特定の目的地に到着した際に教えてはくれる。
[編集] 地下鉄(Subway)
マンハッタンには地下鉄が張り巡らされている。地上の交通が交通渋滞によりスムーズでない場合には、一番速い移動手段となることも多い。他区を走る全ての地下鉄はマンハッタンに通じている。各路線は1・2・3、N・R・Wなどの記番号と路線の色で区別されている。同じ区間を走っている場合でも、ローカル(各駅停車)とエクスプレス(急行)には別の記番号が振られている。例えばRとNは同じ路線を走る各駅停車と急行である。原則として終日運転である。
時刻表はウェブサイトなどに存在するが、駅構内などに掲示はなく、運行上も時刻を意識しているようには見えず、列車の運行頻度を予測するのに役立つ程度である。列車の運転間隔がまちまちになりやすく、時間調整のための長時間停車や、運転間隔を詰めるための停車駅通過などが行われる。これらは随時行われるが、通過運転を開始する際には駅停車中にアナウンスがある。また、ホームに進入してきた列車が警笛を散発的に鳴らしている場合には、停車予定の車両がそのまま通過することが多い。
マンハッタンを南北に走る路線は、南行をDowntown(都心)方面、北行をUptown(郊外)方面と呼称される。マンハッタンを東西に横切る場合や、マンハッタンを離れて走る場合には、Bronx方面などの地区名で指定されることもある。終着駅が明示されることは少なく、従来型の車両では上り下りの表示の区別はされていない。
地下鉄は治安や衛生の点で悪名が高いが、治安や車両の衛生面は近年改善されている。車体・車内への落書きもかなり目立たなくなっている。ただ、駅施設は全般的に古く、汚いことが多い。マンハッタン内では日中に危険を感じる場面は少ないが、深夜・早朝などは利用者の数が少なく、運行本数が減少するため危険な場所であると理解されている。また、死角などになる場合を避けるため、閑散時にはホーム中心部などの指定場所にて待つことが推奨されている。ターミナルなどの大きな駅を除けば、公共用のトイレはほぼ設置されていない。
地下鉄の車両は、徐々に更新されておりカワサキ製の比較的新しい車両が多い路線もある。従来型の車両は非常に古く、汚れていることも多い。イスは全てプラスチック製でクッションはなく、手すりはあるがつり革はない。冷暖房が壊れていることも多くある。ドアの開閉は無造作で無理やり閉じるドアに身体をこじ入れる駆け込み乗車も見られる。車掌はほぼ中央の車両に乗っている。
[編集] バス
地下鉄に比べると旅行者にはなじみが薄いが、バスも主要な交通手段である。地下鉄と同じカードを使用でき、相互の乗り換えも可能な場合がある。マンハッタン内部では短い間隔で停留所が設置されているが、停留所名は一般になく案内する車内アナウンスもない。馴れていない場所などでは、乗車中も自ら現在地を把握している必要がある。
地上を走っているため明るく、比較的安全な乗り物と考えられている。車両は標準的な車両が用いられており、比較的古いものではないことが多い。
中心部などでは、交通渋滞や路上駐車などが原因で、慢性的に交通の流れが悪い箇所が多数あるため、時間帯などによっては、極端に時間を要するルートもある。
エクスプレスというバスが運行しており、地下鉄が通じていないスタテンアイランド区などとを往復している。観光バスのようなバスでの運行が多いが、乗車料金が5ドルで、アンリミテッド・カードは使用できない。
[編集] タクシー(Yellow Cab)
ニューヨークを特徴付ける黄色の車両のタクシーは、中心部の日中であれば、相当の台数が走っており、街角で空車を見つけて利用することも容易である。夕刻の劇場周辺など、多くの人間が集まるエリア・時間帯には極端に空車が少なくなることも多い。慢性的に交通渋滞や混雑が発生しているので、所要時間を読みにくい。
料金は初乗りが2.50ドル。その後は5分の1マイル(321 m)ごとに40セントが追加され、低速で走行している場合には時間制として60秒に40セント追加される。深夜料金は50セント割り増しのほか、平日夕方のラッシュ時には追加料金として1ドルが請求される。橋、トンネルや高速道路の料金は別途請求される。また、チップとして一般に運賃の10~20%を追加して支払う。通常はKeep your changeと言って、お釣りがないようにして支払うケースが多い。100ドルなどの高額紙幣での支払いは、運賃が高額でお釣りが少ない場合などを除き拒絶されることも多い。日本でのタクシー料金に比べて運賃は割安である。
マンハッタン以外の他区や、マンハッタンでも治安が悪い場所にはほとんど走っていない。屋根の上のタクシーの番号を示す部分のランプが付いているのが空車だが、OFF DUTYのランプも点灯している場合は回送である。ドアは自分で開閉する。人数や行き先などで公然と乗車拒否されることも珍しくないが、チップの交渉により乗車できる場合もある。目的地がニューアーク空港などの州外になる場合には、帰りの費用相当として二倍の運賃を求められることもある。
タクシーの運転手は70%強が移民であるといわれ、あまり英語がきれいでない場合も多い。16と60、シックスティーンとシクスティのように紛らわしい言葉は、「ワン・シックス」「シックス・ゼロ」などと確認したほうが無難である。また建物やホテル名などを目的地として告げても理解されないことも多く、中心部であれば番街と丁目で指定し、それ以外であれば道路名と番地に加え、大まかな位置は指示できるようにしておく必要がある。紙に番地を書いて見せたり、地図を指したりすればより間違いない。
空港などでは、正式な認可を受けていないジプシーキャブ(白タク)というわれる違法タクシーが客引きをすることがあるがトラブルの原因となるものと考えられている。正式なタクシーは全て黄色に塗装されている。正式なタクシーの場合でもメーターが正常に作動しているかを確認すべきである。
[編集] 自動車の運転
マンハッタンでの自家用車の保有率はアメリカで最も低いが、面積が非常に狭く人口密度が高いため、車の交通量も必然的に多くなる。車両は右側通行である。マンハッタン内の道路の90%以上は一方通行であり、対面通行の道は比較的大きな通りに限られる。そのため「左折待ち」による渋滞が発生しにくいが、出発地・目的地の道路の進行方向によっては、遠回りを余儀なくされることがある。
マンハッタンでは駐車車両が無数に存在し、事故も非常に多い。車線を守らずに走行したり、頻繁な車線変更をしたりと走行環境は劣悪である。赤信号により交差点内で車が立往生することもよく見られ、歩行者も赤信号を無視して横断するケースが多い。狭い道では他車が通過できないほど駐車されていることもある。事故も多く、マンハッタンで車を運転するには、特有の技術を身に付けるのが賢明であるとされ、ニューヨーク州の運転免許証センターでは、そのための講習や実地試験までも用意されている。
警察官による駐車違反の取り締まりは厳しい。トラフィック・ポリスという警官がおり、交差点で笛を吹き自動車を誘導する。信号機が動作していても、渋滞緩和のため、時間帯によって交通量の多い車線を信号が赤であっても通行させて交通の流れを向上させる役割を担う。
短期滞在なら国際運転免許証と他国の免許証により自動車を運転することが認められるが、ニューヨーク市で車を所有するにはニューヨーク州の免許が必要となり、他州の免許証を保持していても認められない。他州の免許からの書き換え以外は、他国の免許からの書換えであっても新規取得と全く同じ手続きや講習が必要で、他州と比べると取得しづらい。
バイクの数が非常に少ない。理由は、盗難に合いやすいこと、マンハッタンの交通事情から見て非常に危険であることなどが挙げられる。そのほかには、アメリカではバイクは娯楽的な乗り物の扱いであることなども考えられる。
[編集] 自転車
自転車は仕事目的のメッセンジャーか、娯楽やトレーニング目的のサイクリングがマンハッタンでは主要であり、移動手段として市民の足にはなっていない。理由はバイク同様、盗難や危険などである。
[編集] 島外(市外)との交通
[編集] ロングアイランド鉄道 (Long Island Rail Road)
マンハッタン島の東、イーストリバーを越えた土地は、クイーンズ、ブルックリンなどを含む東京都程の東西に伸びる細長く大きな島ロングアイランドである。その島を走る鉄道がロングアイランド鉄道である。
ロングアイランドにはニューヨーカーに人気のジョーンズビーチなどがあり、彼らの気軽な海水浴、ピクニックの場所となっている他、ロングアイランド鉄道は毎日740本の運行本数と26万人にも上る乗客数で通勤としても使用されている全米最大の鉄道である。
マンハッタンからの乗車は7番ストリート&33丁目のペンシルヴァニア駅 (通称ペンステーション) から乗車できる。この駅は他の電車も発着しているが、名前の頭文字をとったLIRRという電車に乗る。地下鉄の駅と接続されているが、地下鉄が汚く古い駅なのに対し、ペン駅は近年改装を終えたばかりの非常に綺麗で清潔な場所である。しかしトイレの汚さは想像を絶するものがある。クイーンズ区のジャマイカ駅などからも乗車できるが周辺の治安も悪く周辺には清潔なトイレはまったくなく地獄絵図である。
改札がないので、切符を購入したら指定の番号のホームに行き直接乗り込む。時刻表は、地下鉄・バスと違い正確なので、それを見るといい。
切符は駅の窓口のほか電車内でも購入できるが、窓口が開いている時間は3ドル割り増しになる。
地下鉄と違い料金は行き先によって異なる。
ラッシュアワー (平日AM6~10・PM4~8) 以外のOFF PEAKチケットは30%割引になる。5~11歳は半額。65歳以上は各種割引がある。
[編集] メトロノース鉄道(Metro-North Rail Road)
有名なグランドセントラル駅から発着しており、NY州アップステイト、コネティカット州、マサチューセッツ州など北方に向かう電車である。
Harlem Line
ウェストチェスター(Westchester)、ペルハム(Pelham)、パーチェス(Purchase)などに伸びる。
Hudson Line
ダッチェス地区に伸びる。
New Heaven Line
コネティカット州に向かいボストン市方面に伸びる。
[編集] ニュージャージー (Transportation to New Jersey)
ニュージャージー州はマンハッタンの真隣にある州であり、そこからの通勤者、通学者も非常に多いが、ニューヨークとは州が違うため、ニューヨーク市地下鉄は通っていない。そのため、ハドソン川を越える交通機関がある。
PATH鉄道 (Port Authority Trans-Hudson)
マンハッタンからは33丁目、23丁目、14丁目、9丁目などに駅があり、料金は距離に関係なく1.5ドル (5歳以下無料)。
ニュージャージー交通 (New Jersey Transit)
広範囲にNJをカバーする鉄道網で、マンハッタンのペン駅に発着。
ラッシュアワー以外の乗車料金は25%割引。
バス
ポート・オーソリティ・バス・ターミナルとジョージ・ワシントン・ブリッジ・バス・ステーションから出ている。
行き先は40本近くある。
いったんマンハッタンを出たらニューヨークとはシステムが異なる。ニュージャージーのバスは、乗ったらまず運転手に行き先を告げる。そしてその区画の料金を支払う。
フェリー
マンハッタンから2箇所運行しており、AM6~PM0まで10~15分間隔で、通勤・通学の足としても使われている。
[編集] スタテンアイランド・フェリー (Staten Island Ferry)
マンハッタンの南、自由の女神が立つリバティ島のさらに南にニューヨーク市のスタテンアイランド区がある。アメリカならではの住宅街が広がる完全な島であり、マンハッタンとを結ぶ橋・トンネルはなくブルックリンに巨大な橋が架かっているのみである。スタテンアイランド・フェリーは全て無料。マンハッタンの夜景や自由の女神を横切って走るフェリーはニューヨーカー達のビュースポットでもある。2~3台運行しており、20分間隔程で往復している。
同島に陸路で行くには地下鉄でブルックリンまで行き、そこからバスで橋を渡る(通勤・通学者は大半がこの方法である)。
[編集] 関連項目
ウィキメディア・コモンズに、マンハッタンに関連するカテゴリがあります。ニューヨーク市/マンハッタン区 - ウィキトラベル
[編集] 人物
マイケル・ブルームバーグ
ドナルド・トランプ
ウディ・アレン
フランク・シナトラ
ロバート・デニーロ
エド・サリヴァン
[編集] その他
アメリカ同時多発テロ
The LATE SHOW with David Letterman
リムジン
[編集] 外部リンク
air visit of all the districts of Manhattan in photographs
ニューヨークトラベル情報
"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%B3" より作成
カテゴリ: ニューヨーク市の行政区 | ニューヨーク市の島
最終更新 2007年1月18日 (木) 05:48。