(20)ずるいねこのおはなし(1971年刊)
ビアトリクス・ポター さく・え まさきるりこ氏訳
(要約)
《ずるい としよりの ねこがいて、ねずみを おちゃに よびました。》
《ねずみは、じょうとうの ふくをきて、おかってぐちへ おりてきます。》 おちゃかいは だいどころでした。
《「ごきげん いかが ねずみさん」》 ねこは いすを すすめます。
《「まず わたしが パンとバタをいただきますわ。」》《「そのあとで、ねずみさん、あなたは のこった パンのかけらを あがってくださいね」》
「おきゃくに たいして しつれいな やりかただ」と、ねずみは おもいました。
《「では わたし、お茶をいただきますよ。」》《「あなたは ミルクつぼに のこった しずくを ぜんぶ なめても
いいですよ。さて そのあとで わたしは デザートをいただきます!」》
《「きっと このねこ、ぼくを デザートに くうんだぞ。こなけりゃ よかった!」と、ねずみは おもいました。》
ねこは つぼを さかさにし、つぼのそこまで なめました。なんて よくばりな!ねずみには ひとしずくも のこしたくなかったのです。
《ところで そのとき ねずみは テーブルに とびのって》 つぼを ドンとつき 、つぼは、ねこのあたまに かぶさって きっちり はまってしまいました!
ねこは つぼを かぶって 《あたまを ふりたてて》 だいどころじゅうを かけまわりました。
《そこで、ねずみは テーブルのうえに すわりこみ、コップで おちゃを のみました。》
《それから マフィンを ふくろにいれ、うちへ かえっていきました。》
ねずみは マフィンを ぜんぶ たいらげ、《おなかが はちきれそうに なりました。》
ねずみの はなしは これで おしまいです。
あれから ねこは テーブルに あたまをぶっつけて やっと つぼが われました。
これで ねこのはなしも おしまいです。
おわり
読んであげるなら:4才から
自分で読むなら:小学低学年から
ビアトリクス・ポター さく・え まさきるりこ氏訳
(要約)
《ずるい としよりの ねこがいて、ねずみを おちゃに よびました。》
《ねずみは、じょうとうの ふくをきて、おかってぐちへ おりてきます。》 おちゃかいは だいどころでした。
《「ごきげん いかが ねずみさん」》 ねこは いすを すすめます。
《「まず わたしが パンとバタをいただきますわ。」》《「そのあとで、ねずみさん、あなたは のこった パンのかけらを あがってくださいね」》
「おきゃくに たいして しつれいな やりかただ」と、ねずみは おもいました。
《「では わたし、お茶をいただきますよ。」》《「あなたは ミルクつぼに のこった しずくを ぜんぶ なめても
いいですよ。さて そのあとで わたしは デザートをいただきます!」》
《「きっと このねこ、ぼくを デザートに くうんだぞ。こなけりゃ よかった!」と、ねずみは おもいました。》
ねこは つぼを さかさにし、つぼのそこまで なめました。なんて よくばりな!ねずみには ひとしずくも のこしたくなかったのです。
《ところで そのとき ねずみは テーブルに とびのって》 つぼを ドンとつき 、つぼは、ねこのあたまに かぶさって きっちり はまってしまいました!
ねこは つぼを かぶって 《あたまを ふりたてて》 だいどころじゅうを かけまわりました。
《そこで、ねずみは テーブルのうえに すわりこみ、コップで おちゃを のみました。》
《それから マフィンを ふくろにいれ、うちへ かえっていきました。》
ねずみは マフィンを ぜんぶ たいらげ、《おなかが はちきれそうに なりました。》
ねずみの はなしは これで おしまいです。
あれから ねこは テーブルに あたまをぶっつけて やっと つぼが われました。
これで ねこのはなしも おしまいです。
おわり
読んであげるなら:4才から
自分で読むなら:小学低学年から