英国のエリザベス女王(AP)© 読売新聞 英国のエリザベス女王(AP)

 【ロンドン=池田慶太】英王室は8日、エリザベス女王(96)の健康状態に懸念があり、医師から医療的な監督下にとどまることを勧告されたと発表した。女王は北部スコットランドのバルモラル城で静養中だった。

 発表によると、医師は同日朝に女王の健康状態を評価した。容体は安定し、バルモラル城に滞在しているという。6日にはバルモラル城で、英保守党党首のトラス氏を首相に任命したばかりだった。

 英メディアによると、健康状態の悪化を受け、長男のチャールズ皇太子とカミラ夫人、孫のウィリアム王子らが女王に会いに急きょバルモラル城に向かった。

 女王は1952年、父親のジョージ6世の死去に伴って25歳で即位。今年は即位70年の節目を迎え、6月には英各地で盛大な祝賀行事やパレードが開かれた。在位期間はビクトリア女王(1901年に81歳で死去)の63年7か月を超え、英史上最長を更新している。

 女王は昨年から歩行の際につえを使うようになったほか、最近は公式行事を欠席するなど、体調不安が伝えられていた。

 
 
あの王様のイギリスって、想像できますか? 立憲君主制が終わると思う。
 
チャールズが王様になったら王室終わりかもね…ほんとに人気がないから。
 

英女王の医師団、「健康を懸念」 王室発表

 発信地:ロンドン/英国 [ 英国 ヨーロッパ ]

【9月8日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II、96)​​の健康状態をめぐり、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)​​は8日、「医師団が陛下​の健康を懸念している」とする異例の声明を出した。

 バッキンガム宮殿は「けさの健診を受け、医師団は陛下の健康を懸念しており、引き続き医療監視下にとどまるよう助言した」との声明を出した。

女王の健康について王室から声明が出されるのは極めて異例。これに先立ち、議会でメモを受け取ったリズ・トラス(Liz Truss​​)首相らが議場から退席する場面もあった。トラス氏はその直後にツイッター(Twitter)​​に「国全体が深く懸念している」と投稿した。

 王位継承者のチャールズ皇太子(Prince Charles、73)と​​ウィリアム王子(Prince William、40)は​​、女王が滞在するスコットランドに向かっている。

 エリザベス女王は7日、安静を求められたため、予定されていた政治顧問との会合を取りやめていた。

 6日には、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)氏からトラス氏への首相交代に伴い、スコットランド北東部のバルモラル城(Balmoral Estate)で両氏と面会していた。

 女王は昨年10月以降、移動に支障を来す状態が続くなど、健康不安に見舞われている。(c)AFP​​