明けましておめでとうございます
2013年元旦
えっ、もう元旦ですか? あっという間ですね。
昨年はお世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。
私事になりますが 昨年末は夫がオフィスを閉じ、30年間続けてきた生活が根こそぎ激変しました。
文字通り、第二の人生へ踏み込みました。
「脱皮のできない蛇は死ぬ」という言葉がありますが、うまく脱皮できなければ本当に死ぬという危機感が背中に張り付いています。
むむむ。えい、最後は案ずるより産むが易しでいきましょか?
まずは、生活の縮小が必要でしょうね、と思っています。要するに今までは上り坂で生活を大きくしてきた。今度は下り坂で本気でおりていかねばなりません。生活を小さくしていかねばなりません。よく言えば第二の人生ですが要はリタイア人生をどう生きるかです。シビアに言えば「死」に向かっていく方向に舵を切らねばならないわけです。
いま、1人で住んでいる家は、じつは夢の4LDK(ふるくなったけど)。どうも売却することになりそうなのが悲しい。
この家で3人の息子を育てたし、いろんなことがありました。で、いろいろなことを思い出しながら昨年の暮れは心をこめてふきそうじをしました。最後になるかもしれません。時間はあっという間にすぎてゆくものですね。2度と戻ってこない大切なものが思い出ですね。(『失われた時を求めて』のようにと書こうと思ったが、プルーストの文章はいらいらして好きになれないので初めのほうしか読んでいないので止めました。)
老人ホームに入っている母が自分の姿をもって人間の最後とはどういうものかを教えてくれている。
母の家はとってありますし、母の洋服も本もたくさんとってありますが、もうまったくのゴミですね。一歩も自分で歩けなくなり、現実認知もおぼろになった母にとって今一番の必需品は車椅子や電動ベッドや介護士さんたちの介護だけです。
母の姿が私を導いてくれています。父も亡くなり、本当にひとりぼっちで老いと闘う母よ。
人間てほんとうに1人ぼっちなんですね。
さあ、蛇年の初日の出が拝めるか。早起きして窓の外をうかがっています。まだ空も街もねむっています。ただいま朝の5時です。
今年やりたいことは、はやくアンデルセンを読み終えること。恥ずかしながら5巻目でまだつっかえています(全7巻)。作品がだんだんと奥深いものになってきているので読み飛ばせません。しかし、いいですね、やはり、アンデルセンは。感動します。
コラムの達人にも興味あり。山本夏彦を用意してあるのですが、なかなか近づけません。あとは精神科医の『最終講義』の中井久夫さんのコラムをぼちぼち集めはじめていますが、これもなかなか近づけず。
そして忘れていけないことはフクシマの現状です。2年ぶりに我が家で年越し 全村避難中の福島・飯舘を読みましたが、空間線量が玄関前で毎時2マイクロシーベルト を超えるなんてやはりすごいなあ。