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石破首相は米国のトランプ次期大統領との会談について、来年2月以降のできるだけ早い時期に訪米して行う方向で調整に入った。トランプ氏側から来年1月中旬に会談できるとの意向が伝えられていたが、トランプ氏の1月20日の大統領就任後に、十分な時間を確保して正式な会談を行った方が良いと判断した。
複数の日本政府関係者が明らかにした。政府内には、首相とトランプ氏の個人的な信頼関係を構築するため、就任前の会談実現を模索する動きがあった。だが、就任前の会談では、成果文書の取りまとめが見込めないなど、日米両国の広範な分野での結束を打ち出すのが難しくなるほか、2月以降に正式会談を再び設定するのは日米双方の政治日程上も困難なことから、慎重論が強まっていた。
首相は今月28日の読売テレビの番組で、「トランプ氏が正式に政権を発足させてから、きちんと詰めて話をすることにも意義がある。早ければ良いとは思わない」と語っていた。2月以降は国会で予算案審議が本格化するため、休日を使って訪米する案が出ている