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【解説】サイバー攻撃?ホルムズ海峡封鎖?米による司令官殺害 イラン報復の選択肢
【1月4日 AFP】米軍がイラン革命防衛隊(IRGC)の対外工作を担う精鋭部隊「コッズ部隊(Quds Force)」のガセム・ソレイマニ(Qasem Soleimani)司令官を殺害したが、中東の同盟勢力の結集から海上交通の要衝の封鎖、国境を越えてのサイバー攻撃まで、イランは宿敵・米国に報復する選択肢に事欠かない。
イランは、非対称戦争(戦力的にかなり優勢な敵に仕掛ける戦争)のメリットをイラン・イラク戦争(1980~88年)の死闘を通じて学んだ上、イラクやシリア、レバノンなどに強い影響力を有しているため、中東に駐留する米軍への対抗手段も複数ある。
イランがソレイマニ司令官殺害の報復として取り得る主な選択肢を以下にまとめた。
■代理勢力を利用
イエメンのイスラム教シーア派(Shiite)反政府武装組織フーシ派(Huthi)からイラクのシーア派武装勢力、レバノンのシーア派政党・武装組織ヒズボラ(Hezbollah)まで、イランは中東各地に大惨事をもたらし得る勢力を支援している。
主戦場はイラクになるとみられている。親イランのシーア派武装勢力は、駐留米軍の撤退を目指して活動したり、イラン政府を揺るがしたりすることで、新たな政治危機を生み出す恐れがある。
米シンクタンク「ワシントンインスティテュート(Washington Institute)」の対テロ活動、情報活動の責任者マシュー・レビット(Matthew Levitt)氏は、「イスラエルも標的となる可能性がある。イランはイスラエルを米国の手先にすぎないとみなしているからだ」と指摘する。
■サイバー攻撃
イランが取り得るより巧妙な対抗手段としてサイバー攻撃がある。専門家の見方によると、イランは欧米の主要なサイバーインフラストラクチャーを攻撃する能力を増強し、同国に忠誠を誓った「サイバー軍」さえ作り上げたという。
フランスの情報セキュリティー専門家団体CLUSIFを率いるロイク・ゲゾ(Loic Guezo)氏は、イランのサイバー攻撃の第一目標は、ダムや発電所といった産業基盤になるとの見解を示している。
■石油輸送の大動脈の封鎖
ソレイマニ司令官殺害により中東からの石油供給が寸断されるとの懸念から、原油価格は一時4%超急騰した。イランが世界的な海上交通の要衝ホルムズ海峡(Strait of Hormuz)を封鎖するのではないかという懸念は大きい。
■軍事攻撃
最も破局的なシナリオは、イランによる軍事攻撃だ。イランが中東の米国とイスラエル、サウジアラビア勢力に対し弾道ミサイルを使用すれば、中東での全面的な紛争に発展する恐れがある。
独立系シンクタンク「国際危機グループ(ICG)」のイラン専門家ネイサン・ラファティ(Naysan Rafati)氏は、イランが米国領を攻撃する可能性は小さいと指摘している。専門家の間では、イランがどんな措置を講じようと米国の存亡を脅かすことはないとはみられている。
ICGのイラクとシリア、レバノンのプロジェクト総括責任者ハイコ・ウィメン(Heiko Wimmen)氏は、「今のところは、米・イラン両国が直接的な戦争よりも相手が引き下がることを望んでいるというのが基本的な想定だ」と指摘した。
米首都ワシントンに拠点を置く中東研究所(Middle East Institute)のアレックス・バタンカ(Alex Vatanka)氏は、「チャンスがめぐってくれば、イランは乗じる」と述べ、イラン指導部は「自滅的」はなく「チャンスをうかがっている」との見方を示した。(c)AFP/Didier LAURAS and Stuart WILLIAMS with Ivan COURONNE in Washington
豪カンガルー島、森林火災で2人死亡 国立公園ほぼ全焼
2020年1月4日 12:59 発信地:シドニー/オーストラリア [ オーストラリア アジア・オセアニア ]
1月4日 AFP】オーストラリア・アデレード(Adelaide)南西沖の観光名所、カンガルー島(Kangaroo Island)で発生した森林火災により、2人が死亡したほか、国立公園がほぼ全焼する事態となっている。当局が4日、明らかにした。同国立公園には、カンガルーやコアラ、ハリモグラが生息している。
【関連動画】コアラに水を飲ませる消防士 豪森林火災現場での映像
壊滅的な状況は夜通し続き、火災は同島のフリンダース・チェイス国立公園(Flinders Chase National Park)に広がり、島内の人口密集地にも危険が及んでいる。警察によると、同島の町パーンダナ(Parndana)付近で車両に火が燃え移り、車内にいた2人が死亡した。2人の身元はまだ特定されていない。
Bushfire tornado tears through Kangaroo Island in South Australia
豪モリソン首相、森林火災対応に3000人の予備兵動員を発表
【1月4日 AFP】オーストラリアのスコット・モリソン(Scott Morrison)首相は4日、危機的な状況にある森林火災に対応するため、過去最大規模となる3000人の予備兵の動員を発表した。同首相は、数か月に及ぶ森林火災への対応をめぐり、大きな批判を浴びている。
モリソン首相は、「今日の決定で、地上で活動する消防隊員、消火ヘリ、船舶の数が増強される」と述べた。
'You're not welcome': Australian PM Scott Morrison heckled by bushfire victims
大谷は打席数増加を、エンゼルス新監督が来季方針に言及
イラク軍 バクダッドの北タジ地区空爆の事実を否定
イラク軍は4日、首都バグダッドの北のタジ地区が空爆された事実を否定した。アラブ衛星TV放送スカイニュースアラビアがイラク空軍の声明を引用して報じた。同じ内容をロイター通信も報じている。
露日交流年がついに終了 果たしてその成果はいかに!
2018年5月にスタートした露日交流年がいよいよ終わった。露日交流年の閉会式は2019年6月、大阪G20に合わせて実施された露日首脳会談の場で執り行われた。文化交流において記念すべき年となった2019年はロシアと日本の両国民にどんな成果をもたらしたのか。昨年の主要な交流イベントを振り返ってみよう。
日本に配備されたオスプレイとF -35 日本の航空自衛隊が2020年に新装 備を導入して、より強力に
昨年、日本の航空自衛隊はパイロットの訓練レベル向上と、まもなく日本に大量にもたらされる新装備の習得のため、大規模で集中的なプログラムを実施した。日本は新しいアメリカ製装備を徐々に取得している。2018年末には最初のF-35Aが、2019年5月には最初の早期警戒機E-2D Advanced Hawkeyeが届いた。V-22オスプレイの納入も予定されている。
イラン、数千人がソレイマニ司令官殺害に抗議【動画】
イランでは3日、イラン革命防衛隊の特殊部隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官が、イラクの首都バグダッドで米国の空爆によって殺害されたとの報道を受け、金曜礼拝が終わった後、数千人の住民が抗議の印として首都テヘランやその他の都市で通りに繰り出した。
LIVE: Iranians Protest in Response to Qasem Soleimani’s Killing