とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

雨の降る日の愛のうた

2006年08月26日 06時02分30秒 | 
雨の降る日は、うれしいです。
花に水をあげる作業が怠けられるから。
空き時間で、愛の詩をひろってみました。きりがないですけどね。

オフ・コースの「ワインの匂い」(1975年発売)のなかでは、「雨の降る日」が一番気に入りましたので、まず、それから。
そしてジャック・プレベール(1900-1977)の「朝の食事」と並べてみました。本当は「枯葉」を持ってきたいところですが、雨がでてこないので、残念無念ですが断念。


    「雨の降る日に」詩・曲 小田和正

  人はみなだれでも  流れる時のなかで
  いくつもの別れに涙する
  だけどあなたはひとり

  赤いパラソルには  あなたが似合う
  雨の降る日は いつでも
  時はさかのぼる

  あなたが好きだから 静かな夜は
  電話の音に  いまでも
  ときめいてしまう

  やさしさがたりない  こころが見えない
  季節はずれの寒さが
  この胸に滲みる 

  
    「朝の食事」ジャック・プレベール 訳 高畑 勲

    あいつはコーヒーをついだ
    茶碗に
    ミルクをいれた
    コーヒーの茶碗に
    砂糖をいれた
    カフェオレに
    小さなスプンで
    かきまわした
    あいつ カフェオレを飲んだ
    そして茶碗をおいた
    あたしはなにも言わないで
    あいつ 火をつけた
    タバコに
    輪をつくった
    けむりで
    灰をおとした
    灰皿に
    あたしはなにも言わないで
    あたしを見ないで
    立ち上がった
    そしてかぶった
    帽子をあたまに、
    レインコートを着た
    雨がふってたから、
    そしてあいつは出ていった
    雨のなかを
    ひと言もなく
    あたしを見ないで
    あたしはね あたしはね
    手に顔をうずめ
    そして泣いたんだ。  
 
   

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