URUK NEWS イラク情勢ニュース （転送・紹介歓迎）
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2008/01/18 (金)
［飛耳長目録 today's news list］
☆イラクをめぐる最新ニュース 2008/01/18
☆暴力は減ったが地獄の惨状は変わらない
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☆★イラクをめぐる最新ニュース 2008/01/18
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１）
Iraqi Resistance Report for events of Wednesday, 16 January 2008
イラク・レジスタンス・レポート ２００８年１月１６日付
http://www.albasrah.net/en_articles_2008/0108/iraqiresistancereport_160108.htm
◆ハディッサの南で米軍ハンビー爆が吹き飛ぶ◆サラハッディンの戦闘で米兵
３人死亡◆迫撃弾がグリーンゾーンで炸裂◆米軍がアンバル州で海兵隊死亡と認
める◆モスルで米軍を狙った自動車爆弾
（私注：イラクレジスタンスは、英軍などが古くて捨てた武器を拾ってきて、改造を加え自動車爆弾等に仕立て上げ、米軍が通る道端に置いて爆発させているらしいです。これが、威力を発揮し、米軍にとって脅威になっているらしいです。レジスタンスは、武器改造の仕方も映像で公開しているらしいです）
２）
混乱するイラクの医療、ロイター通信
Iraq healthcare in disarray, report says
http://www.reuters.com/article/latestCrisis/idUSL16828588
医者と看護婦が国外に避難するなかでイラクの医療は混乱し、子どもたちの死
亡率が急上昇している。２００３年の米軍侵攻以来、職場を去ったイラクの医師
、薬剤師、看護婦は７５％にのぼる。医療団体Ｍｅｄａｃｔのレポートによると
、その半分以上が移住によるものだ。「医療システムの混乱は、治安の悪化だけ
でなく、医療機関の枠組みがなくなったこと、膨大な人員不足、電力不足、水道
事情の悪化、そして病院の中立がしばしば冒されることも原因となっている。現
在、イラクの医師数は約９０００人しかおらず、人口１万人あたりの医師の比率
は６人である。
３）
Petraeus, Gates Clash Over Troop Cuts
イラクの兵力削減規模をめぐって対立
http://www.csmonitor.com/2008/0117/p01s03-usmi.html
ブッシュ大統領は予定されているイラクの米軍削減は「進行中」と宣言したが
、今年末までにどれだけの兵力を削減可能かをめぐって米国防総省内で不一致が
浮上してきた。大統領最後の年となったブッシュ氏とイラク現地司令官ペトレア
ス陸軍大将は、それ以上の兵力削減に乗り気ではない。治安の安定を確実にした
いという願望からだ。しかしゲーツ国防長官の率いる国防総省の一部は、５年に
なる戦争に何度も何度も兵力を派遣するには限界があると見ている。ある制服幹
部は、こんなやり方を続けることはできない、と匿名で語った。
４）
Iraq's Baiji refinery shut after power cuts
停電のためバイジ精油所は操業停止
http://www.guardian.co.uk/feedarticle?id=7230088
イラク南部で別の精油所が火災のために停止した翌日、停電のためにイラク最
大の精油所（バイジ精油所）が２日以上の操業停止となった。停止から３時間後
、同精油所の技術担当者は、「１６日午前９時、バイジの主力発電所からの送電
が止まったため、バイジ精油所は操業を停止した」と発表した。他方、電力省の
広報担当は、精油所への送電停止を否定した。電力省はバイジとバグダッド、お
よび隣国トルコとの間の送電線が破壊されたせいだと述べた。
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☆★暴力は減ったが地獄の惨状は変わらない
Less Violent But Not Less Hellish
ダール・ジャマイルの中東速報 ２００８年１月１２日
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Dahr Jamail's MidEast Dispatches
http://dahrjamailiraq.com
http://dahrjamailiraq.com/hard_news/archives/iraq/000721.php
Inter Press Service
By Ali al-Fadhily and Dahr Jamail
ファルージャ、１月１１日発（ＩＰＳ） －－ アメリカとイラクの政府高官
は、アンバル州とイラクの多くで治安は改善されつつある、と主張する。２００
７年後半の治安情勢は、確かに、２００６年２月から２００７年半ばの状況より
は良くなった。しかしこれは多くのイラク人にとって少しも慰めにならない。な
ぜなら、暴力は２００５年あるいは２００６年初期の状態に比較すれば、やはり
悪いからだ。
イラクとアメリカの政府高官や政治家たちは、イラクが自立するようになった
とか、治安はアンバル州（バグダッドの西）のような不安定な州でも確立された
と話してきた。アンバル州の治安権限も３月にはイラク側に移譲されると米軍は
いう。（訳註１）
訳註１： 日本でもそのように報道されている。例えば；
ブッシュ大統領 イラクへの３万人増派戦略の成果強調
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080112-00000069-mai-int
治安任務、年内に全面移管＝イラク駐留米軍高官が見通し
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080118-00000038-jij-int
暴力の水準は低下したが、攻撃は止んでいない。弁護士で人権活動家でもある
マフムード・アル・ドレイミは、「この２４時間に米兵９人が死亡。米軍のＢ１
爆撃機とＦ１６戦闘爆撃機が４万トン爆弾をアラブ・ジャブルに投下。覚醒会議
（米軍に雇われた民兵）の指導者と警察高官はイラク各地で暗殺されている。そ
れでも米軍指導部と主要政治家はイラクが安全で健全だと言い張っている」とＩ
ＰＳの取材に語った。
ドレイミは、ブッシュ米大統領はイラクでは万事順調と言って、アメリカ国内
の多くの人々を説得するのに成功した、と指摘する。「イラクの治安情勢につい
て、ウソのニュースを流して世界をダマしているのは、君たちメディアの人間だ
ろう」と。「周りをよく見て、何が良いというのか言ってみたまえ」。
周りに目をやると、破壊された地域が目に入る。占領軍もイラク政府もわずか
に残された正常な生活にさえ救いの手を伸ばそうとしない。
アメリカに本部を置く中立機関＜ジャスト・フォリン・ポリシー＞は占領期間
に１１０万人のイラク人が殺されたと発表した。オクスファム・インタナショナ
ルは４００万人のイラク人が緊急援助を必要としているとレポートした。国連難
民高等弁務官は家を追われたイラク人は４５０万人以上だと見積もっている。
ファルージャ在住の若者ジャシムは、「私たちはまだ収穫物を売りにバグダッ
ドに行くことができず、作物の種子や畑仕事に必要な物を購入することもできな
い。それが良いのかい？」と話した。「揚水ポンプを動かす電気も燃料も足りな
いので、畑には１０％しか作付けできない。それが良いことなのか？」
ファルージャの多くの市民が、米軍にはただ立ち去ってほしいだけだ、と話す
。ファルージャに住む元イラク軍大佐サルマン・アハメド（退役）は、「米軍の
司令官がイラク人に治安権限を移譲してアンバル州から去るというなら、彼らに
敬礼をしてやろうじゃないか」とＩＰＳに語った。「しかしそれは、イラクでは
ほかでもやっているコメディじゃないか。イラク人（当局者）なんてアメリカ人
の内輪の恥をさらしているだけさ。私たちは紙切れに書かれただけの国でなく、
本当に祖国を取り戻したいのだよ」。
州都ラマディに次いでアンバル州では２番目に大きいファルージャ市の住民は
、米軍が導入し後押しもしている厳戒態勢のなかに置かれていると指摘する。
ファルージャ市議会のある議員は、匿名で、「そんなに治安情勢は良くなった
のなら、この街の悲劇を終わりにしてもらいたいものだ」とＩＰＳに語った。「
私たちの自由を取り戻したいし、兵士や警官に辱められずに自分たちの街に出入
りしたい。ファルージャは死に目にあっているというのに、ご主人さま（アメリ
カ軍）は治安や繁栄についてホラを吹いていらしゃる」。
ＩＰＳ特派員が住民と話しているところへ、５５歳になる母親ウム・バシャー
ルが戻ってきた。
「アメリカ軍には何でもやるから息子を返してほしい」と彼女は言った。「息
子は２００４年１１月のファルージャ包囲攻撃で、家屋を守るために残っている
ところを、アメリカ兵が捕虜にした。今は行方不明。釈放された人のなかには、
息子は彼らと一緒に空港の収容所にいたと教えてくれた人もいた」。
状況が改善されたと話すイラク国民はいない。彼らは認めていないのだ。彼ら
の目には、そうした主張はアメリカの（大統領）選挙むけに重要なのだ、としか
映っていない。
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2008/01/18 (金)
［飛耳長目録 today's news list］
☆イラクをめぐる最新ニュース 2008/01/18
☆暴力は減ったが地獄の惨状は変わらない
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☆★イラクをめぐる最新ニュース 2008/01/18
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１）
Iraqi Resistance Report for events of Wednesday, 16 January 2008
イラク・レジスタンス・レポート ２００８年１月１６日付
http://www.albasrah.net/en_articles_2008/0108/iraqiresistancereport_160108.htm
◆ハディッサの南で米軍ハンビー爆が吹き飛ぶ◆サラハッディンの戦闘で米兵
３人死亡◆迫撃弾がグリーンゾーンで炸裂◆米軍がアンバル州で海兵隊死亡と認
める◆モスルで米軍を狙った自動車爆弾
（私注：イラクレジスタンスは、英軍などが古くて捨てた武器を拾ってきて、改造を加え自動車爆弾等に仕立て上げ、米軍が通る道端に置いて爆発させているらしいです。これが、威力を発揮し、米軍にとって脅威になっているらしいです。レジスタンスは、武器改造の仕方も映像で公開しているらしいです）
２）
混乱するイラクの医療、ロイター通信
Iraq healthcare in disarray, report says
http://www.reuters.com/article/latestCrisis/idUSL16828588
医者と看護婦が国外に避難するなかでイラクの医療は混乱し、子どもたちの死
亡率が急上昇している。２００３年の米軍侵攻以来、職場を去ったイラクの医師
、薬剤師、看護婦は７５％にのぼる。医療団体Ｍｅｄａｃｔのレポートによると
、その半分以上が移住によるものだ。「医療システムの混乱は、治安の悪化だけ
でなく、医療機関の枠組みがなくなったこと、膨大な人員不足、電力不足、水道
事情の悪化、そして病院の中立がしばしば冒されることも原因となっている。現
在、イラクの医師数は約９０００人しかおらず、人口１万人あたりの医師の比率
は６人である。
３）
Petraeus, Gates Clash Over Troop Cuts
イラクの兵力削減規模をめぐって対立
http://www.csmonitor.com/2008/0117/p01s03-usmi.html
ブッシュ大統領は予定されているイラクの米軍削減は「進行中」と宣言したが
、今年末までにどれだけの兵力を削減可能かをめぐって米国防総省内で不一致が
浮上してきた。大統領最後の年となったブッシュ氏とイラク現地司令官ペトレア
ス陸軍大将は、それ以上の兵力削減に乗り気ではない。治安の安定を確実にした
いという願望からだ。しかしゲーツ国防長官の率いる国防総省の一部は、５年に
なる戦争に何度も何度も兵力を派遣するには限界があると見ている。ある制服幹
部は、こんなやり方を続けることはできない、と匿名で語った。
４）
Iraq's Baiji refinery shut after power cuts
停電のためバイジ精油所は操業停止
http://www.guardian.co.uk/feedarticle?id=7230088
イラク南部で別の精油所が火災のために停止した翌日、停電のためにイラク最
大の精油所（バイジ精油所）が２日以上の操業停止となった。停止から３時間後
、同精油所の技術担当者は、「１６日午前９時、バイジの主力発電所からの送電
が止まったため、バイジ精油所は操業を停止した」と発表した。他方、電力省の
広報担当は、精油所への送電停止を否定した。電力省はバイジとバグダッド、お
よび隣国トルコとの間の送電線が破壊されたせいだと述べた。
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☆★暴力は減ったが地獄の惨状は変わらない
Less Violent But Not Less Hellish
ダール・ジャマイルの中東速報 ２００８年１月１２日
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Dahr Jamail's MidEast Dispatches
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http://dahrjamailiraq.com/hard_news/archives/iraq/000721.php
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By Ali al-Fadhily and Dahr Jamail
ファルージャ、１月１１日発（ＩＰＳ） －－ アメリカとイラクの政府高官
は、アンバル州とイラクの多くで治安は改善されつつある、と主張する。２００
７年後半の治安情勢は、確かに、２００６年２月から２００７年半ばの状況より
は良くなった。しかしこれは多くのイラク人にとって少しも慰めにならない。な
ぜなら、暴力は２００５年あるいは２００６年初期の状態に比較すれば、やはり
悪いからだ。
イラクとアメリカの政府高官や政治家たちは、イラクが自立するようになった
とか、治安はアンバル州（バグダッドの西）のような不安定な州でも確立された
と話してきた。アンバル州の治安権限も３月にはイラク側に移譲されると米軍は
いう。（訳註１）
訳註１： 日本でもそのように報道されている。例えば；
ブッシュ大統領 イラクへの３万人増派戦略の成果強調
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080112-00000069-mai-int
治安任務、年内に全面移管＝イラク駐留米軍高官が見通し
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080118-00000038-jij-int
暴力の水準は低下したが、攻撃は止んでいない。弁護士で人権活動家でもある
マフムード・アル・ドレイミは、「この２４時間に米兵９人が死亡。米軍のＢ１
爆撃機とＦ１６戦闘爆撃機が４万トン爆弾をアラブ・ジャブルに投下。覚醒会議
（米軍に雇われた民兵）の指導者と警察高官はイラク各地で暗殺されている。そ
れでも米軍指導部と主要政治家はイラクが安全で健全だと言い張っている」とＩ
ＰＳの取材に語った。
ドレイミは、ブッシュ米大統領はイラクでは万事順調と言って、アメリカ国内
の多くの人々を説得するのに成功した、と指摘する。「イラクの治安情勢につい
て、ウソのニュースを流して世界をダマしているのは、君たちメディアの人間だ
ろう」と。「周りをよく見て、何が良いというのか言ってみたまえ」。
周りに目をやると、破壊された地域が目に入る。占領軍もイラク政府もわずか
に残された正常な生活にさえ救いの手を伸ばそうとしない。
アメリカに本部を置く中立機関＜ジャスト・フォリン・ポリシー＞は占領期間
に１１０万人のイラク人が殺されたと発表した。オクスファム・インタナショナ
ルは４００万人のイラク人が緊急援助を必要としているとレポートした。国連難
民高等弁務官は家を追われたイラク人は４５０万人以上だと見積もっている。
ファルージャ在住の若者ジャシムは、「私たちはまだ収穫物を売りにバグダッ
ドに行くことができず、作物の種子や畑仕事に必要な物を購入することもできな
い。それが良いのかい？」と話した。「揚水ポンプを動かす電気も燃料も足りな
いので、畑には１０％しか作付けできない。それが良いことなのか？」
ファルージャの多くの市民が、米軍にはただ立ち去ってほしいだけだ、と話す
。ファルージャに住む元イラク軍大佐サルマン・アハメド（退役）は、「米軍の
司令官がイラク人に治安権限を移譲してアンバル州から去るというなら、彼らに
敬礼をしてやろうじゃないか」とＩＰＳに語った。「しかしそれは、イラクでは
ほかでもやっているコメディじゃないか。イラク人（当局者）なんてアメリカ人
の内輪の恥をさらしているだけさ。私たちは紙切れに書かれただけの国でなく、
本当に祖国を取り戻したいのだよ」。
州都ラマディに次いでアンバル州では２番目に大きいファルージャ市の住民は
、米軍が導入し後押しもしている厳戒態勢のなかに置かれていると指摘する。
ファルージャ市議会のある議員は、匿名で、「そんなに治安情勢は良くなった
のなら、この街の悲劇を終わりにしてもらいたいものだ」とＩＰＳに語った。「
私たちの自由を取り戻したいし、兵士や警官に辱められずに自分たちの街に出入
りしたい。ファルージャは死に目にあっているというのに、ご主人さま（アメリ
カ軍）は治安や繁栄についてホラを吹いていらしゃる」。
ＩＰＳ特派員が住民と話しているところへ、５５歳になる母親ウム・バシャー
ルが戻ってきた。
「アメリカ軍には何でもやるから息子を返してほしい」と彼女は言った。「息
子は２００４年１１月のファルージャ包囲攻撃で、家屋を守るために残っている
ところを、アメリカ兵が捕虜にした。今は行方不明。釈放された人のなかには、
息子は彼らと一緒に空港の収容所にいたと教えてくれた人もいた」。
状況が改善されたと話すイラク国民はいない。彼らは認めていないのだ。彼ら
の目には、そうした主張はアメリカの（大統領）選挙むけに重要なのだ、としか
映っていない。
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http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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口座番号： ０１７８０－７－１１７３１７
口座名称： イラク情勢ニュース
※ 銀行振込を利用する場合には、下記・山本史郎の口座をご利用下さい。
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口座名義： 山本史郎 （ヤマモト シロウ）
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