12. これが裁判になれば、有罪判決が出るのは火を見るより明らかだ。それだけに、検察が握りつぶして不起訴にしてしまう可能性が高かった。2012年の陸山会事件で、東京特捜自身が「自白でっちあげ事件」の「虚偽公文書作成」をやらかし、裁判所に叱責されるという前代未聞の不祥事を起こしている。
13. それを刑事告発されると「担当検事が勘違いしまくった」という、あり得ない言い訳を重ねて不起訴にし、検察審査会には補助弁護士として検察OBを差し向けて起訴議決が出ないようにする細工までして逃れた。が、さすがに、ほとんど全部の新聞で批判されたという黒歴史がある。
14. で、そのとき検察で、この一連の裏工作を主導したと思われるのが当時官房長だった黒川だ。(後に麻雀黒川として有名になるあの人ね) その後、法務省事務次官に成り上がって、ばりばりの安倍側近である。
15. 当然、検察が、またとんでもない屁理屈をこねて必死で不起訴にしてくることは、容易に想像できた。 なので、前のツイートで書いた、「はじめから検察審査会をターゲットにした」東京地検宛告発状を作ったわけ。
引用ツイート
ちなみに森友事件の刑事告発状はこちら。事件の経緯も非常にわかりやすく解説してあるので、おさらいにどうぞ。公用文書毀棄→ http://shiminnokai.net/doc/kokuhatsu170510.pdf… 虚偽文書作成→ http://shiminnokai.net/doc/kokuhatsu180409.pdf… (続く)
(なぜ、東京地検かというと、文書毀棄や改ざんが起こったのは大阪だが、それを支持したのは明らかに財務省で、被疑者も財務省の職員だから) 検察もバカじゃないから、告発状を一目見れば、それはわかる。 そこでどうしたか? なんと驚きの引き延ばし戦術にでたのである。
17. 実は当会の告発状は完成度が高いので、通常、一週間以内、最短で翌日受理される。 ところが、今回は、これを一向に受理しない。一ヶ月経っても。二ヶ月経っても。 受理できないならできないで、どこに問題があるのか、なぜ受理しないのかを知らせなければならないのだが、それもしない。
18. まさか森友事件が風化するまで引き延ばす気? これはさすがに想定外だった。 4ヶ月目。さすがにこれはえげつない。なので、ついに、こちらも次の一手を打つことにした。
19. 法曹チームの方から「次の一手に移る前に、武士の情けで担当検事さんに予告をしておいたほうがいいですよ。すみやかに副部長に報告なさると思いますので」とのアドバイスを頂いたので、午前中に特捜に電話。担当検事さんが「いま取り込み中ですので、午後5時半にお電話をください」と。
20. で、午後5時半にお電話を差し上げようとしたところ、先にあちらから電話。「いま告発を受理し、大阪地検特捜部に移送しました」と、それはそれは丁重にお知らせくださいました。 朝の電話のあと、大阪特捜と東京特捜で必死でババ抜きをなさって、東京が大阪に押し付けた模様でした。
21. あとは皆さんもご存じの通り。大阪は、他の市民団体から出された背任などの告発も全部まとめて「不起訴」にしたわけです。 なので、私たちは想定通り検審に駒を進めたのですが.... ただ、検審にも重大な問題がいくつもありました。
22. 検審審査員は素人の人たちなので、検審事務局が「事件の解説をし」補助弁護士が「法的アドバイス」をするわけですが、ここで誘導するのが可能です。陸山会事件ではここで補助弁護士が露骨に誘導したことがあとでわかっています。
23. なので、私たちは大阪弁護士会に申入れを行い、検察に近い人物が補助弁護士にならないように依頼。 また、告発状本体に事件の説明や経緯を平易な表現できちんと入れることで、検察事務局が大事なところで曖昧な説明をしても理解してもらえるようにも工夫。
24.しかし、どうしてもクリアできない問題がありました。審査員の選定です。 審査員の選定は、検察官と裁判官が立ち会い、「特製くじびきソフト」で選挙人名簿から選ぶことになっています。 ただ、このソフトには重大な問題があることを、じつはプロのIT技術者の方から指摘を受けていました。