URUK NEWS イラク情勢ニュース (転送・紹介歓迎)
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2008/03/11 (火)
[飛耳長目録 today's news list]
☆イラクをめぐる最新ニュース 2008/03/11
・不法なイラク侵略と占領5周年にあたって声明
・死に神に憑(つ)かれた子どもたち
・汚染水により米軍兵士数十人が病気に
☆「イラク」を生きる女性(2) 2008/03/11
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☆★イラクをめぐる最新ニュース 2008/03/11
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1)
Fifth Anniversary of the Illegal Invasion and Occupation of Iraq
不法なイラク侵略と占領5周年にあたって声明
http://www.albasrah.net/pages/mod.php?mod=art&lapage=../en_articles_2008/0308/CEOSI_100308.htm
この3月、不法なイラク侵略と占領の5周年は、世界中の多くの都市で抗議デ
モによって記念されるであろう。現在、占領は立ち往生し目的を達成できないで
いるが、そのもとでもイラク国民のうえには暴力の雨が今も降り注いでいる。占
領から5年がたって、国連機関および独立系組織から発表されるすべてのデータ
は、イラク国民の日々が破滅的状況であることを裏付けている。主権の回復と国
民参加の民主主義・市民権の再構築のために苦闘しているイラク国民を擁護する
ことに、これ以上反対する要素はなにもない。
2)
Iraqi Resistance Report for events of Monday, 10 March 2008
イラク・レジスタンス・レポート 2008年3月10日付
http://www.albasrah.net/en_articles_2008/0308/iraqiresistancereport_100308.htm
◆マンスール地区:爆弾攻撃で米兵5人死亡
◆サドルシティー:米軍閉鎖の翌日、不可解な車爆弾で住民死亡
◆バグダッド:米軍パトロールを狙って爆弾
◆米軍がタリミヤ地区を激しく砲撃
◆ロケット弾攻撃を浴びるイギリス軍基地
3)
Iraqi Resistance Report for events of Sunday, 9 March 2008
イラク・レジスタンス・レポート 2008年3月9日付
http://www.albasrah.net/en_articles_2008/0308/iraqiresistancereport_090308.htm
◆米軍がサドル地区を封鎖、マフディ軍兵士を捜索
◆タジの米軍基地にレジスタンスがミサイル攻撃
◆レジスタンスがグリーンゾーンにミサイル攻撃
◆タリミヤ:米軍が部族長宅を爆破、住民はパニックに
4)
Childhood Is Dying
死に神に憑(つ)かれた子どもたち
** Dahr Jamail's MidEast Dispatches **
** Visit the Dahr Jamail website http://dahrjamailiraq.com **
国連は、2003年3月の米軍侵攻に先立つ12年の経済制裁の期間中に、イ
ラクの子ども50万人が栄養失調と病気で死亡した、と推計している。しかし今
、イラクの子どもの死亡率は、Oxfam International の報告によると、当時より
9%も上昇した。非政府組織Save the Children の報告は、イラクにおける5歳
以下の子どもの死亡率は最高記録を更新中だという。
5)
US Marines looking at closing large bases in western Iraq: general
米海兵隊はイラク西部にある大型基地の閉鎖を検討中
http://news.yahoo.com/s/afp/20080310/pl_afp/usmilitaryiraqmarines_080310164752
イラク西部に展開する米軍の司令官ジョン・ケリー少将(海兵隊)は、10日
、アンバル州西部の治安権限をイラク側に移譲する日が「近づいている」と報道
陣に語った。「幾つかの大型基地も閉鎖を検討している」という。この削減は増
派へ威力削減の一貫で、大型基地は警備にも多数の兵力を必要とするが、アンバ
ル州の海兵隊は既に各地に中隊規模で展開しているからだという。
6)
US Troops May Have Become Sick in Iraq From Contaminated Water
汚染水により米軍兵士数十人が病気に
http://wiredispatch.com/news/?id=78240
何十人ものアメリカ兵が水を原因とした病気にかかった。この水は米軍および
契約企業によって提供された「未検査で危険の可能性のある」もので、かつてチ
ェイニー副大統領は経営していた企業も含まれている。AP通信が独自に入手した
資料によると、イラク国内5ヶ所の米軍駐屯地で、変色して臭いのする水を洗濯
や手洗いに使ったところ、兵士に皮膚の化膿、皮下脂肪塊、皮膚の感染症その他
の症状が現れた。入手した資料によると、すべてを水のせいにはできないが、K
BRの水質は基準を満たしておらず、軍の施設も必要な水質検査をしてなかった
という。
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☆★イラクを生きる女性(2) フダの話
イラク情勢ニュース 速報&コメント 3月11日
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フダの家には、迫撃弾によって空いた大きな穴がいやでも目に入る。そこに未
亡人3人と子ども7人が今も暮らしている。
下水は家の外に流れて、フタのない水路を通って大きな池へと注ぐ。子どもた
ちはこの水で遊ぶのだ。彼らは裸足(はだし)で、不潔な汚れた服を着ている。
フダの話では、イラク戦争の1年目に夫と長男を失った。次男もその後すぐに
死亡し、あとには妻と5人の子どもが残った。
彼女がどうやって家族を養ってきたかは、とても信じられないものだ。彼女が
住んでいる地域では働そうにないので、彼女は隣人と物々交換用のパンを焼いて
生計を立てた。
部屋の隅にパン焼き用の古い粘土づくりのカマドがしつらえてある。燃料用の
材木が散らばっている。ガスも電気もないので、フダはマルタや枯れ木を使うの
だが、それは近所から集めている。
彼女は戦争が始まってからどのように変化したかをゆっくりと思い起こした。
「生活は厳しくなりましたが、今ほど苦しくはありませんでした。夫がいる頃
は、彼がすべての責任を負ってくれましたから。今は、私が夜明けから夜まで働
きづめで、機械になったみたい。人生を楽しむこともなく、それでも働いて他人
の助けを借りずにきました。」
彼女は1人の子どもを引き寄せ、その顔をなでながら話し続けた。「最低の生
活です。1日中働いて、やっと食べていけるのです。もし働かなければ、古くな
った残り物のパンとか、古い食べ物を今呑んでいる紅茶らしきものと一緒に食べ
ることになります。それで病気になっても、医者にかかることはできません」。
「かつての生活は今よりはずいぶんとマシでした。昨日の方が今日より良かっ
た、と、いつも言ってます。私も他の未亡人の方も、支援してくれる人がいない
ので、なんでもやります。それでも日ごとに、状況は厳しくなるばかりです。」
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※URUK NEWS イラク情勢ニュース (webサイト)
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/index.html
メーリング・リストへの参加・退会手続きはここでもできます
※イラク・レジスタンス・レポート
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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2008/03/11 (火)
[飛耳長目録 today's news list]
☆イラクをめぐる最新ニュース 2008/03/11
・不法なイラク侵略と占領5周年にあたって声明
・死に神に憑(つ)かれた子どもたち
・汚染水により米軍兵士数十人が病気に
☆「イラク」を生きる女性(2) 2008/03/11
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☆★イラクをめぐる最新ニュース 2008/03/11
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1)
Fifth Anniversary of the Illegal Invasion and Occupation of Iraq
不法なイラク侵略と占領5周年にあたって声明
http://www.albasrah.net/pages/mod.php?mod=art&lapage=../en_articles_2008/0308/CEOSI_100308.htm
この3月、不法なイラク侵略と占領の5周年は、世界中の多くの都市で抗議デ
モによって記念されるであろう。現在、占領は立ち往生し目的を達成できないで
いるが、そのもとでもイラク国民のうえには暴力の雨が今も降り注いでいる。占
領から5年がたって、国連機関および独立系組織から発表されるすべてのデータ
は、イラク国民の日々が破滅的状況であることを裏付けている。主権の回復と国
民参加の民主主義・市民権の再構築のために苦闘しているイラク国民を擁護する
ことに、これ以上反対する要素はなにもない。
2)
Iraqi Resistance Report for events of Monday, 10 March 2008
イラク・レジスタンス・レポート 2008年3月10日付
http://www.albasrah.net/en_articles_2008/0308/iraqiresistancereport_100308.htm
◆マンスール地区:爆弾攻撃で米兵5人死亡
◆サドルシティー:米軍閉鎖の翌日、不可解な車爆弾で住民死亡
◆バグダッド:米軍パトロールを狙って爆弾
◆米軍がタリミヤ地区を激しく砲撃
◆ロケット弾攻撃を浴びるイギリス軍基地
3)
Iraqi Resistance Report for events of Sunday, 9 March 2008
イラク・レジスタンス・レポート 2008年3月9日付
http://www.albasrah.net/en_articles_2008/0308/iraqiresistancereport_090308.htm
◆米軍がサドル地区を封鎖、マフディ軍兵士を捜索
◆タジの米軍基地にレジスタンスがミサイル攻撃
◆レジスタンスがグリーンゾーンにミサイル攻撃
◆タリミヤ:米軍が部族長宅を爆破、住民はパニックに
4)
Childhood Is Dying
死に神に憑(つ)かれた子どもたち
** Dahr Jamail's MidEast Dispatches **
** Visit the Dahr Jamail website http://dahrjamailiraq.com **
国連は、2003年3月の米軍侵攻に先立つ12年の経済制裁の期間中に、イ
ラクの子ども50万人が栄養失調と病気で死亡した、と推計している。しかし今
、イラクの子どもの死亡率は、Oxfam International の報告によると、当時より
9%も上昇した。非政府組織Save the Children の報告は、イラクにおける5歳
以下の子どもの死亡率は最高記録を更新中だという。
5)
US Marines looking at closing large bases in western Iraq: general
米海兵隊はイラク西部にある大型基地の閉鎖を検討中
http://news.yahoo.com/s/afp/20080310/pl_afp/usmilitaryiraqmarines_080310164752
イラク西部に展開する米軍の司令官ジョン・ケリー少将(海兵隊)は、10日
、アンバル州西部の治安権限をイラク側に移譲する日が「近づいている」と報道
陣に語った。「幾つかの大型基地も閉鎖を検討している」という。この削減は増
派へ威力削減の一貫で、大型基地は警備にも多数の兵力を必要とするが、アンバ
ル州の海兵隊は既に各地に中隊規模で展開しているからだという。
6)
US Troops May Have Become Sick in Iraq From Contaminated Water
汚染水により米軍兵士数十人が病気に
http://wiredispatch.com/news/?id=78240
何十人ものアメリカ兵が水を原因とした病気にかかった。この水は米軍および
契約企業によって提供された「未検査で危険の可能性のある」もので、かつてチ
ェイニー副大統領は経営していた企業も含まれている。AP通信が独自に入手した
資料によると、イラク国内5ヶ所の米軍駐屯地で、変色して臭いのする水を洗濯
や手洗いに使ったところ、兵士に皮膚の化膿、皮下脂肪塊、皮膚の感染症その他
の症状が現れた。入手した資料によると、すべてを水のせいにはできないが、K
BRの水質は基準を満たしておらず、軍の施設も必要な水質検査をしてなかった
という。
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☆★イラクを生きる女性(2) フダの話
イラク情勢ニュース 速報&コメント 3月11日
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フダの家には、迫撃弾によって空いた大きな穴がいやでも目に入る。そこに未
亡人3人と子ども7人が今も暮らしている。
下水は家の外に流れて、フタのない水路を通って大きな池へと注ぐ。子どもた
ちはこの水で遊ぶのだ。彼らは裸足(はだし)で、不潔な汚れた服を着ている。
フダの話では、イラク戦争の1年目に夫と長男を失った。次男もその後すぐに
死亡し、あとには妻と5人の子どもが残った。
彼女がどうやって家族を養ってきたかは、とても信じられないものだ。彼女が
住んでいる地域では働そうにないので、彼女は隣人と物々交換用のパンを焼いて
生計を立てた。
部屋の隅にパン焼き用の古い粘土づくりのカマドがしつらえてある。燃料用の
材木が散らばっている。ガスも電気もないので、フダはマルタや枯れ木を使うの
だが、それは近所から集めている。
彼女は戦争が始まってからどのように変化したかをゆっくりと思い起こした。
「生活は厳しくなりましたが、今ほど苦しくはありませんでした。夫がいる頃
は、彼がすべての責任を負ってくれましたから。今は、私が夜明けから夜まで働
きづめで、機械になったみたい。人生を楽しむこともなく、それでも働いて他人
の助けを借りずにきました。」
彼女は1人の子どもを引き寄せ、その顔をなでながら話し続けた。「最低の生
活です。1日中働いて、やっと食べていけるのです。もし働かなければ、古くな
った残り物のパンとか、古い食べ物を今呑んでいる紅茶らしきものと一緒に食べ
ることになります。それで病気になっても、医者にかかることはできません」。
「かつての生活は今よりはずいぶんとマシでした。昨日の方が今日より良かっ
た、と、いつも言ってます。私も他の未亡人の方も、支援してくれる人がいない
ので、なんでもやります。それでも日ごとに、状況は厳しくなるばかりです。」
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