川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

人生としては失敗でも、人間としては完成 

2024年11月09日 | 人物
執行草舟のメッセージは:

 人生としては失敗でも、
 人間としては完成を目指せ

だと理解できる。そう受け取っていい。いわば人格主義だ。

そもそも、人生で「成功」を目指すってのが間違いだ。
俗世で成功したいなんてチンケなことを考えてはいけない。
もっと大きな円を描け。壮大な志を抱け。

その全宇宙的な、少なくとも全地球的な壮大な夢に向かって、1ミリでも貢献して、前のめりで死ね。それが人生だ。

だから人生にそもそも成功なんてありえない。未完で死ぬのだ。

たとえば、世界平和を目指すとか。
たとえば、格差解消を目指すとか。
たとえば、完全なエコ実現を目指すとか。

独りでは、そして一生のうちでは、完全に成し遂げることは絶対にできない。
その「絶対にできない」ものへ挑め。ドン・キホーテになれ。未完で死ね。

だから、そもそも人生は失敗でいい。犬死にでいい。
でも、その過程で、人格を向上させよ。立派に生きよ。崇高に生きよ。魂を磨け。生命を燃やせ。

それでいいじゃないか。人生はそれ以上でもそれ以下でもない。

____________

ここまで言葉を補うと、冒頭で私が「人格主義」と書きましたが、やっぱり執行草舟の思想は単なる人格主義ではない。

いわば「未完主義」ですね。完全へ死ぬまで限りなく憧れよ。それが葉隠にいう「忍ぶ恋」だろう。

執行草舟のいう「忍ぶ恋」の意味が、私にもようやく腹落ちできるようになりました。永遠に、無限に、憧れと夢を抱いておけ。叶わぬ夢をひたすら追い続けよ。

それが人生だ。

 
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