友に求めて足らざれば天下に求む。
天下に求めて足らざれば古人に求めよ。
備中(今の岡山)の山田方谷のところに修行に来た長岡藩・河井継之助が、メモ帳の『塵壺』の最後にメモったもの。方谷の言とされる。
憚りながら、天下の逸材との切磋琢磨を求めて大学に入ったけど、アメフトとか野球部を通じても「心友」「尊敬する先輩」に出会えず、ならば(可愛い高校生の後輩に野球を教えながら)本を読んで歴史上の人物と対話するか、と思って東大野球部を休部し、母校桐蔭学園軟式野球部の監督に就任した時の私の心意気と似ている。
まずは周りに尊敬する人物を求め、
周りにいなければレベルの高いところ(天下)に行って求め、
そこにもいなければ、古今東西の偉人の中に求めよ。
まずは空間的に、ベストな環境に身を置け。
そこでも心震わせる人物に出会えなければ、時間的に遡って、人物を探せ。
そういうことだろう。
だから読書は大事。
YouTube ではこういう「時間的」な旅をすることはできない。