私の次男が中学受験。
次男はいろいろ恵まれてるんだよな、、、って思って、突然ですが私の兄のことをば。
頑固者。信念の人。私より2歳上。風貌は結構私と似ていると言われる。
中3のとき、成績的には、桐蔭学園高等学校の理数科に進めた。理系だったし。
でも、
「理数科に行く奴らは、勉強ばかりで、性格が悪いから、嫌い。
あんな奴らと一緒にいたくない」
と言って、頑なに、理数科を受験せず、あえて偏差値的にはレベルの低い普通科に。
中高はテニスに青春を捧げ、4大の国立大学に。大学院まで行って林業とか途上国支援とかを研究して、さて就職かと思いきや、
青年協力隊でアフリカに行く
と。1997年ころ。30年前だ。
父親としては、苦労して私立中高に入れた長男が、それで就職せず、プータローに、、、
父子の対立があり、お互い頑固なので(父は戦前生まれの九州男児)、、、その対立は10年くらい続いた。
今は和解している。兄は日本で家庭を築き、2児の父として子育てもしっかりやった。
兄が赴任するブルキナファソに、私と父とで訪れたこともあった。
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父も頑固だが兄も頑固。その頑固さの啀(いが)み合いを見て育った私は、それを反面教師として、それなりに世渡りが上手くなったか、、、
こう兄を振り返ると、それにまさる頑固だと思っていた父親の頑固っぷりの、いいエピソードが思い浮かばない。
「具体例が思い浮かばない」ってことは、たいしたことないってこと。
息子として、親を頑固だと思ってきましたが、具体例が思いつかない。
単に、息子としての反発から、「親は頑固だ」って思い込んできて、50歳になりました。
でも、その「頑固な父親の頑固っぷり」のエピソードが語れない、、、
たいした頑固じゃなかったんだな。私の思い込みだったんだな。
兄の頑固エピソードと比較して、父の恩愛を感じ、また父に感謝しています。
いずれにせよ、父や兄からは多くを教わり、多くを負っている。
恩返しせねば。