渋沢栄一はとても安定していた。落ち着いていた。あたふたすることもない。激することもない。
冒頭の渋沢の態度は、以下の本から。
人間のタイプで、呻吟語でいう「深沈厚重」タイプだな。英雄豪傑、聡明才弁ではなく。
曰く、
順境も逆境もない。
すべて心の持ちようだ。
しかり。
すべての逆境は、対処の仕方と、心の持ちようで、Blessing in disguiseになる。
むしろ、すべての逆境をBlessing in disguiseに帰るのが、人生の修行。
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CoCo壱番屋の宗次徳二さんを見てください。
彼の人生をしっかり見たら、逆境だとか、私は被害者だとか、言ってられない。
他責とかすることは考えられない。
彼は、私生児。孤児。養親はギャンブル狂い。15歳まで、電気のない家で暮らしていた。ロウソク暮らし。
それでも刻苦勉励して、25歳でCoCo壱番屋を立ち上げ、上場させ、大金持ちになり、53歳で引退。
75歳の今も、寄付と掃除の美しさを伝えるために、1日も休まず、朝3時55分に起きて、日本中を後援行脚している。
「私は被害者だ」と思って親や環境にブー垂れている御仁は、すべからく宗次徳ニさんの自伝でも読むとよかろう。
冒頭の渋沢の態度は、以下の本から。