東京電力の福島原発からの処理水放流問題は、中国の強い拒否反応で、日本産水産物がまったく中国に輸出できなくなっている。日本側の安全宣言、安全データなんて信用されてない。放流に反対する私も汚染水扱いするのは、良くないと思う。公表されているトリチウム濃度は全然問題ない値だ。東電はうそを言わないであろう。一応、信用する。九州や北海道で取れた海産物なら、さほど心配ないであろう。しかし、買う、買わない、食べる、食べないを判断するのは、末端の消費者なのだ。日本人だって放流反対、福島産海産物は食べないと言う人はいる。中国人だって日本産海産物を食べる人もいるだろう。日本では、中国の主張に同調するものなら非国民扱いされ、いじめの対象になるかもしれない。テレビの討論会を見ていると、一方的に中国を非難する人が多い。日本人の反対者の意見が反映されてない。ナショナリズムをあおって中国を非難するのは、やりすぎだ。みんなで福島海産物を食べましょうと、国民運動にする雰囲気は、戦前の軍国主義の雰囲気のようで気持ちが悪い。日本人の同調圧力に弱い性格にあぶないものを感じる。この問題、10年も続かない。今だって、日本から密輸入して日本産水産物を食べてる人いるだろう。中国の倉庫に冷凍保存しておいた日本産海産物を食べてる人もいるだろう。この問題は、日中の間の深刻な外交問題にならない。どちらかと言うと、中国国民のほうが過激に反応している。日本人は元々、政治には関心がない。中国大使館に石を投げる日本人はいない。今では、圧倒的な経済力と軍事力を持った中国と、まともに喧嘩できないであろう。岸田総理は解決してくれない。時間が解決してくれる。来年の今頃には、問題は解決している。