台風19号の被害は深刻なものだ。多くの人々が避難所に避難して命を守った。避難所の機能は十分に機能した。しかし、東京の台東区の避難所で、避難しに来たホームレス男性ふたりの使用を拒否した。これはあまりにもひどい。住所を書けないからホームレスと判断して使用を拒否したのだ。命の危険性を感じたから避難しに来たのだ。それなのに使用拒否では、対応した職員の人権感覚が問われる。ホームレスは人間ではないのか。差別そのものではないか。台東区は今後の検討課題として検討するとしている。区の人権感覚もおかしい。誰でも使用できるようにしなければならない。日本の多くの避難所では、避難所自体もひどい場所だ。体育館の床にブルーシートを張って雑魚寝、今の日本人の生活レベルからすると、お粗末だ。昭和初期の対応レベルだ。ベット、冷蔵庫、発電機ぐらい事前に用意しておくべきだ。もし、犬、猫を伴って避難しに来たら、人間はいいが、ペットはだめだとか、外国人が来たら、特にアジア人やアフリカ人が来たら、日本人しか使用できないと言って追い返すのか。多くの外国人観光客が日本に訪れてるのだ。観光中に災害にあう可能性はある。日本に長期住んでる外国人もいる。避難所の運営には問題がありすぎる。未だ、検討課題だなんて言ってる日本人の意識は、遅れてる。自然災害は日本にとって日常なのだ。全国に避難所が作られてる。ある特定の人間の使用拒否が起きないように、自治体職員の意識改革、研修が必要だ。日本人の人権レベルは戦前レベルだ。変えなければならない。ほんとうの意味で日本をすごい国にしなければならない。
昨夜のラクビー、スコットランド戦、日本が勝って盛り上がってる。ナショナリズムの高揚感が不安だらけの日本に、少しばかりの安心感と元気を与えた。しかし、台風19号の水害被害は東日本の広範囲に渡ってる。被災者にとっては不安だらけだ。今回の台風は水台風なのだ。けた外れの雨が東日本を襲った。箱根では48時間で約1000㎜だ。東日本の各地で滝のような雨が降った。そして河川の氾濫、堤防決壊、自然の力を人間に見せつけた。死者、行方不明者は100人以内に収まるようだ。被害の割には少ない。被害規模を死者数で計るには違和感がある。一人だって大切な家族を失った事は、悲しいであろう。救えたのかもしれないのだ。政府の事前の広報が効いたようだ。早く非難するように呼び掛けたのは良かった。今年は千葉での台風被害のほかには大きな自然災害がなかったが、自然は甘くない。今の日本のすべてが虚構だ。多くの日本人は虚構の中で暮らしてる。自然だけは真実だ。自然は人間の思い、願いなど無視してあり続ける。今の日本にとっての脅威とは、自然災害が一番なのだ。北朝鮮や中国、ロシアの脅威は、さほど多くの日本人には現実的ではない。北朝鮮のミサイルは発射なんてマンネリ化している。生活の不安も大きいのだが、漠然とした不安感もマンネリ化している。自然災害だけが今の日本人に大きな不安を与えてる。現実的に家を壊し、畑を水浸しにし、人間、家畜の命を奪う。目に見える脅威だ。今という日本の腐った時間の中で、自然災害が日本を覚醒させている。いい意味でも、悪い意味でも自然災害は日本の羅針盤になってる。方向性を失った日本丸には、自然災害は羅針盤になってる。わかりやすく言うと、自然災害から日本、日本人の生活を守らなければならないのだ。高額な兵器をそろえるより、自然災害を防ぐのに、知恵、お金を投入すべきなのだ。何よりも政治の優先課題なのだ。自然災害をいつもの事としてマンネリ化した意識では、日本を守れない。具体的には、堤防のかさ上げ工事、壊れないように強化、快適な避難所を作る、自然災害に強い家作り、被災者に対しての生活支援などやらなければいけない事は山ほどあるのだ。災害を防ぐには、かなり社会主義にならなければならない。国家が主導しなければならない。個人でなんとかしろでは、国が見捨てるようなもんだ。国民に安心感を与える政治をおこなわなければならない。日本人なら生涯で一度は自然災害を経験する。自然災害、明日は我が身なのだ。あなたやあなたの家族を守るために、政治に、政治家にしっかり訴える事だ。今日にも、今にも大地震が起きるかもしれないのだ。その時あなたはどうするのだ。自然の本質は破壊と死だ。人間にはやさしくない。自然は人間の存在、願いを無視して自然であり続ける。
巨大台風19号が日本列島を襲う。かもしれないではない。確定だ。今回は東海、関東に上陸するようだ。東京の朝、今のところ曇り、雨もなく風も弱い。嵐の前の静けさというところだ。台風自体、日本にとって珍しい事ではない。毎年、来る。先日も15号が千葉に大きな被害をもたらした。頻繁に来る事が日本人にとって、危機感を薄める結果になってる。またかよ、いつもの事、こんな雰囲気が社会を包んでる。この雰囲気が被害を大きくするのだ。相手は自然なのだ。人間は自然をコントロールできない。人間に不可能はないとか、人間は自然を克服できると、考える事は思い上がりだ。人間は自然に敬意を持たなければならない。近年、温暖化によって台風は巨大化する傾向がある。温暖化を加速させてるのは、人間なのだ。人間が大量に二酸化炭素を排出してるからだ。自業自得なのだ。豊かさ、快適さ、お金のために人間は、環境破壊を加速させてる。自然は人間の行いに怒ってるのかもしれない。人間も自然の一部なのだ。人間が自然の支配者ではない。人間の強欲さが自然の怒りを呼ぶのだ。今からでも遅くない、被害予測地域では心の準備、物の準備をしよう。具体的には、水、食料、乾電池、ライト、発電機があればいい、避難場所の確認、川が近くにあれば洪水を予想する、家の裏に山があれば山崩れを警戒する、今のうちにできる限りの事をすべきだ。その事が被害を少なくする。あなたの家族、友人、特に災害弱者を守るために準備をしよう。だれもが不安なのだ。いい加減なデマ情報にだまされないように注意しよう。