昨夜のラクビー、スコットランド戦、日本が勝って盛り上がってる。ナショナリズムの高揚感が不安だらけの日本に、少しばかりの安心感と元気を与えた。しかし、台風19号の水害被害は東日本の広範囲に渡ってる。被災者にとっては不安だらけだ。今回の台風は水台風なのだ。けた外れの雨が東日本を襲った。箱根では48時間で約1000㎜だ。東日本の各地で滝のような雨が降った。そして河川の氾濫、堤防決壊、自然の力を人間に見せつけた。死者、行方不明者は100人以内に収まるようだ。被害の割には少ない。被害規模を死者数で計るには違和感がある。一人だって大切な家族を失った事は、悲しいであろう。救えたのかもしれないのだ。政府の事前の広報が効いたようだ。早く非難するように呼び掛けたのは良かった。今年は千葉での台風被害のほかには大きな自然災害がなかったが、自然は甘くない。今の日本のすべてが虚構だ。多くの日本人は虚構の中で暮らしてる。自然だけは真実だ。自然は人間の思い、願いなど無視してあり続ける。今の日本にとっての脅威とは、自然災害が一番なのだ。北朝鮮や中国、ロシアの脅威は、さほど多くの日本人には現実的ではない。北朝鮮のミサイルは発射なんてマンネリ化している。生活の不安も大きいのだが、漠然とした不安感もマンネリ化している。自然災害だけが今の日本人に大きな不安を与えてる。現実的に家を壊し、畑を水浸しにし、人間、家畜の命を奪う。目に見える脅威だ。今という日本の腐った時間の中で、自然災害が日本を覚醒させている。いい意味でも、悪い意味でも自然災害は日本の羅針盤になってる。方向性を失った日本丸には、自然災害は羅針盤になってる。わかりやすく言うと、自然災害から日本、日本人の生活を守らなければならないのだ。高額な兵器をそろえるより、自然災害を防ぐのに、知恵、お金を投入すべきなのだ。何よりも政治の優先課題なのだ。自然災害をいつもの事としてマンネリ化した意識では、日本を守れない。具体的には、堤防のかさ上げ工事、壊れないように強化、快適な避難所を作る、自然災害に強い家作り、被災者に対しての生活支援などやらなければいけない事は山ほどあるのだ。災害を防ぐには、かなり社会主義にならなければならない。国家が主導しなければならない。個人でなんとかしろでは、国が見捨てるようなもんだ。国民に安心感を与える政治をおこなわなければならない。日本人なら生涯で一度は自然災害を経験する。自然災害、明日は我が身なのだ。あなたやあなたの家族を守るために、政治に、政治家にしっかり訴える事だ。今日にも、今にも大地震が起きるかもしれないのだ。その時あなたはどうするのだ。自然の本質は破壊と死だ。人間にはやさしくない。自然は人間の存在、願いを無視して自然であり続ける。