狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『虹の彼方に』/池澤夏樹

2011年01月08日 20時35分46秒 | 小説・本に関する日記










 本日の倉敷は、晴れていました。
 最高気温は、八度。
 最低気温は、マイナス二度でありました。
 明日も晴れとなりそうですよ。





 昨日の夜は池澤夏樹のコラム集『虹の彼方に』を読んでおりました。
 2000年の春から2006年末までの間、月刊「現代」に書かれたコラムを中心にしたコラム集です。

 2000年春から2006年末といえば、小渕恵三首相急逝、九州・沖縄サミットやアメリカ同時多発テロ事件にアフガニスタン侵攻、狂牛病問題、第二次湾岸戦争にイラク人質事件、スペイン列車爆破事件、スマトラ島沖地震、JR福知山線脱線事故等があった。
 その間、著者は沖縄に住んでいてヨーロッパやアジア各地に赴き(戦争直前にイラクに行っている!)、のちにパリで暮らしている。
 日本の首都東京からの視点ではない、問題となっている現地の視点で様々な論を展開している。




 「虹の彼方には青い空があるけれど、ぼくたちの周囲には強風が吹き荒れている」のかもしれないけど、「ぼくたちの周囲には強風が吹き荒れているけど、虹の彼方には青い空が広がっている」と考えたいっす。


 もっとしっかり色々な事を考えなくっちゃ、そんな気になる本です。




 

コメント (2)
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