昨日の夜は共同通信社社会部編『沈黙のファイル 「瀬島龍三」とは何だったのか』を読んでおりました。
大本営参謀だった瀬島龍三についてのルポルタージュ。
瀬島龍三を通して、太平洋戦争前の南進論、ガタルカナル、敗戦、シベリア連行、インドシナ賠償ビジネス、日韓条約ビジネス等が描かれています。
南進論者の事実上の四正面作戦であっても勝てると考えた理由が知りたい……。
四正面作戦なんて普通はありえない。
不都合な情報には目を瞑っていたのだろうか?
それとも自分達は絶対失敗しない負けないと思い込んでいたのだろうか?
或いはもう後には引けないという意地と見得が勝っていたのだろうか?
南進に反対していた人達の意見が通らなかったのは何故なのだろう?
冷静な判断が消極的とされ、無謀でも積極的であったなら評価されるという空気を覆すには何が必要なのだろうか?