昨日の夜は、サッカー日本代表の試合を観た後、貴志祐介の小説『硝子のハンマー』を読んでおりました。
またもや夜更かしでありました。
貴志祐介の小説は初めて読む、と思っていたのですが、以前『クリムゾンの迷宮』を読んでいたのを忘れてた。
『硝子のハンマー』は密室をテーマとしたミステリー小説。
厳重なセキュリティーで防備されたオフィスビルの社長室で社長は撲殺された。しかし殺害方法が分からないし、凶器も見つからない。
隣の部屋で仮眠をとっていた専務が逮捕される。しかし専務は容疑を否認している。
弁護を担当することになった青砥純子は、専務以外の誰かがセキュリティー網を掻い潜って社長室に侵入する方法があるか調べる為、防犯コンサルタントの男の許を訪れる……。
二部形式で、一部では防犯コンサルタントの男と弁護士の女の仮説と検証が繰り返される。一部の終わりまでに推理する為の材料は全て提出される。防犯コンサルタントの男と弁護士の女の掛け合いは面白いっす。
二部では、犯人の倒叙形式。二部の最初で犯人が提示。物語は犯人の動機とトリックに焦点が移ります。
トリックは斬新。専門知識がないと思い付かないのでは……。
主人公のコンビは魅力的なので、シリーズ化されるかも。