昨日の夜は仁木英之の小説『薄妃の恋―僕僕先生』を読んでおりました。
僕僕先生シリーズの二巻目です。
一巻目の『僕僕先生』が面白かったので二巻目も読んでみました。
今回は連作集となっていますね。でも時系列順に並んでいるので一つの物語のようにもなっています。
唐代の中国が舞台。美少女の姿をした(でも正体はわからない)仙人僕僕先生は弟子の王弁を連れて再び旅に出る。
弟子の王弁が旅の目的を僕僕先生に尋ねても僕僕先生ははぐらかしてばかりで答えてくれない。
二人は行く先々で騒動に巻き込まれたり首を突っ込んだりする……。
唐代の中国を舞台に仙人や神様や鬼や仏が登場する不思議な世界。
ふんわりとしたお話で心地良いです。
僕僕先生と王弁のやり取りの面白さは健在。
新たに旅の道連れになるキャラクターも魅力的です。
またこの先の展開を予想させるようなキーワードが幾つか出てきて楽しいです。
二巻目が面白かったので、次の『胡蝶の失くし物―僕僕先生』も読んでみることにいたします。