昨日の夜は、映画『晩春』のDVDを観ていました。
大学教授の周吉は妻を亡くして娘と二人で鎌倉で暮らしている。
娘の紀子は父を置いて嫁ごうとしない。
周吉の妹・田口まさは、そんな2人のことを心配して世話を焼いていた……。
監督は、小津安二郎。
出演者は、笠智衆、原節子、月丘夢路、杉村春子、青木放屁、宇佐美淳、三宅邦子、三島雅夫、坪内美子、桂木洋子、谷崎純、高橋豊子、紅沢葉子など。
娘の結婚をテーマにしたホームドラマです。
『東京物語』を観ようと思っていたのですが、レンタルビデオ屋さんで誰かに借りられていたので『麦秋』や『秋刀魚の味』や『秋日和』と迷った末に『晩春』を借りました。
絵で説明するシーンをいくつも重ねて丁寧に状況を説明してる。
しくじると退屈になるはずなのに不思議なリズムを生み出してる。
絶妙な台詞回し。舞台が鎌倉であることを示すシーンの台詞回しは吃驚しました。
説明的でなくてユーモアーがあって、でも説明してる。凄いなぁ。
向き合って会話している場面でカメラを向いて話をしている。
映画の中の人に話しかけられたかのような不思議な気分になる。
間が悪いとおかしなことになるはずなんだけど、何だかのめり込んで観てしまう。
編集が難しいと思うんだけど。凄いなぁ。
ローポジションの構図で絵がかちっと決まっているので観てて飽きない。
面白かったです。
次は『東京物語』を観ようと思っています。