狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

In the big dream. We are brothers, we are sisters of the big dream.

2019年04月03日 23時51分21秒 | 知人、友人に関する日記





 本日4月3日は、法相宗の僧・道昭が火葬された(記録上日本初の火葬)日で、エドワード懺悔王がイングランド王として戴冠した日で、天目山の戦いで武田勝頼が織田信長軍に敗れ自害した日で、長谷川宣以の建議により江戸隅田川河口に無宿人の厚生施設・人足寄場が設置された日で、アメリカ連合国・南軍の首都リッチモンドが陥落した日で、日本人790人が佐倉丸でペルーのアンコン港に上陸した日で、日本で最初に全土をカバーした地質図・100万分の1「大日本帝国地質図」が地質調査所から発行された日で、ソビエト連邦共産党書記長にヨシフ・スターリンが選出されてしまった日で、国民革命軍の武漢攻略の際に中国共産党の扇動で一部の無秩序な軍隊と暴民が漢口の日本租界に侵入して掠奪・破壊を行い日本領事館員や居留民に暴行危害を加えた漢口事件が起こった日で、アメリカでマーシャル・プランを実行するための1948年対外援助法が成立した日で、韓国政府を承認しない済州島民が蜂起した(この事件で韓国政府側は事件に南朝鮮労働党が関与しているとして政府軍・警察による粛清を行って島民の5人に1人にあたる6万人が虐殺された)日で、中華人民共和国が中ソ友好同盟相互援助条約の廃棄をソ連に通告した日で、冷泉家秘蔵の古文書等が初めて公開された日で、湾岸戦争で国連案保理決議687が決議された日です。

 本日の倉敷は晴れでありましたよ。
 最高気温は十二度。最低気温は二度でありました。
 明日も予報では倉敷は晴れとなっています。






 狐は死ぬのだと思つた。
 目の前が暗くなつて周囲の人の啜り泣く声がだんだん遠い所へ消えてしまう。
 さうして眼に見えない分銅が足の先へ付いてでもいるように体が下へ下へと沈んで行く……、と思うと急にはつと何かに驚かされて思わず眼を大きく開いた。
 すると枕元には依然として、お師匠様が座つている。
 お師匠様の炊いでいた芋も、未だに熟さないらしい。
 狐は青磁の枕から頭をあげると、眼を擦りながら大きな欠伸をした。
 邯鄲の春の午後は、木々の梢を照らす日の光が煌めいている。

 「眼が覚めましたね」
 お師匠様は笑みを噛み殺すような顔をして云った。
 「ええ」
 「夢を見ましたね?」
 「見ました」
 「どんな夢を見ましたか?」
 「何でも大変長い夢です。始めは奥深い山奥で生まれこんこんと鳴いていました。街に出てきて街中をうろうろとうろつき職を得ました。そこで讒を受けて追い出され別の町に流れました。其処にかれこれ数年年もいましたろう。やがて冤を雪ぐことはできましたが其の儘その街に住みました」
 「それから、どうしました?」
 「死にました。確か八十を越していたように覚えています」
 お師匠様は「ふむ」と頷きました。
 「では寵辱の道も窮達の運も一通りは味わつて来た訳ですね。それは結構な事でした。生きると云う事は、あなたの見た夢といくらも変つているものではありません。これであなたの人生の執着も熱が冷めたでしょう。得喪の理も死生の情も知つて見れば、つまらないものなのです。そうではありませんか?」
 狐は、じれつたそうにお師匠様の語を聞いていましたが、相手が念を押すと顔を上げて眼を輝かせながらこう云った。
 「夢だから尚生きたいのです。あの夢の醒めたようにこの夢も醒める時が来るでしやう。その時が来るまでの間、私は真に生きたと云えるほど生きたいのです。お師匠様はそう思いませんか?」
 お師匠様は狐の眼を見詰めたが、然りとも否とも答えなかつた。




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『疾風ガール』/誉田哲也

2019年04月03日 20時53分09秒 | 小説・本に関する日記




 昨日の夜は、誉田哲也の小説『疾風ガール』を読み返しておりました。

 主人公の夏美は、ロックバンド『ペルソナ・パラノイア』のギターリスト。
 圧倒的なギターテクニックの持ち主。
 ライブでは弾けるようにぶっ飛んだ演奏をする。
 所属するバンドのボーカルが突然自殺をして、夏美は彼のことを何も知らない事に気付く。
 彼は何者なのか? 何故自殺したのか? 
 真実を追いかけて夏美は疾走する。



 登場するキャラクターが魅力的です!

 私は、ほんのちょっとしか出てこなかったJ・Bが大好きです!
 あれぞまさに正しい労働者の姿だ。ロッカーの鏡。気合入ってます。


 面白いですよ。
 楽しめました。



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師に答えを求めるな! 教えを説く師は自分で答えを導き出したのだぞ! 学ぶ者よ、創造せよ!

2019年04月03日 20時16分57秒 | 知人、友人に関する日記



 或る夜の事。
 お師匠様の処に御機嫌伺に行ったのです。
 しかし、お師匠様の御機嫌が麗しくない。orz。

 手土産を「つまらないものですが」と云い乍ら渡したのです。
 すると「うまらないものはこうだ!」と手土産を床に叩きつけたのです。
 いやいやいやいや。それでは吉本新喜劇のギャクですやん。そのまんまですやん。
 お師匠様は、暗い夜の帳りの中へ行き先も解らぬまま盗んだバイクで走りだしそうな雰囲気です。
 ナイフみたいに尖っては触るもの皆 傷つけそうなオーラを出しています。
 お師匠様の御機嫌を取らねばなりません。
 お師匠様は御機嫌が麗しくないと必ず私に八つ当たりをします。
 私は八つ当たりでもよいから滅茶苦茶にされたいモードには入っていません。
 御機嫌を取らなければ……。
 持参したお抹茶を点ててお砂糖を少し入れて氷を入れて冷やして、お師匠様に飲ませました。
 甘いものを与えるとお師匠様の機嫌は幾分かは和らぐはずです。
 さらに、お師匠様をよいしょしてゴマをすって隙を突いて和菓子を買いに行かねばなりません。


 和菓子を食べながら、お師匠様は云いました。
 「君は最近、君のブログの記事を書くことに手を抜いていますね? 抜きまくっていますね?」
 お師匠様のお説教タイムの始まりです。拝跪して傾聴せねばなりません。
 「記事が多い日は手抜き記事を量産していますね?」 
 バレておりますよ。手を抜けばバレますなぁ。
 「しかし君は文章でお金を得ているプロというわけではないし、まあ、よいか」
 お? 採点は甘めです。甘いものを摂取させたことが効いているようです。
 「君の文章は大したことではないことを大仰に書いて味を出そうとしているスタイル、日常を中二病の者っぽい言葉で描くスタイルなのだけれども、読む人によっては勘違いをする可能性があるから気を付けなくてはいけないよ?」
 ん? よいではないですか? 読む人には誤読をする権利があります。読む人がどのように解釈しようとも私の知ったことではないですよ? と私は不遜にもお師匠様に申し上げました。
 すると、お師匠様はこう仰いました。
 「君は言葉の怖さを真には分かっていない。言葉は怖いものだよ。用心するに越したことはない。君のブログを読む人にそれとなく密かに注意を喚起しておく必要はあると思うね」
 ん? 確かに最近は調子に乗り過ぎの感があります。
 「私に抗弁したことも調子に乗り過ぎです」
 え?
 「乗り乗りです」
 え?
 「無礼は許しません。これからお仕置きタイムに突入します」
 待って待って待って待って。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。お許しくださいお許しくださいお許しください。後生ですから。
 「問答無用です」
 ふぎゃぁぁぁぁぁぁ。





 其の夜。
 お師匠様の甘美で苛烈なお仕置きは深夜にまで及びました。
 軽い気持ちで述べた言葉は災いを招くこともある。
 お師匠様のお仕置きを受けた後、私・狐はふらふらの状態でお師匠様の御宅から退出したのでありました。



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人間に想像力がなかったら人類は文化を創り出すことはなかったでしょう。

2019年04月03日 19時42分46秒 | その他の日記




 子供の頃から本が好きで小説や漫画を読んでいましたが、学生の頃は出来るだけ本や漫画を読んでいることを隠していました。
 マスメディアや偉そうな人達が、本を読む人や映画を観る人や音楽を聴く人や漫画を読む人やゲームを楽しむ人を繰り返し攻撃し差別し続けて罵倒していたのでその影響が社会にも及んでいたからです。

 かつて、漫画を校庭に集めて焚書にする活動があったそうです。実質的な検閲の要求もあったそうです。
 「映画を観ると不良になる」とか「ロックを聴くと不良になる」とか言われた時代もあったそうです。
 ホラーやゲームやアニメが槍玉に挙げられた時もありました。
 ゲーム脳というエセ科学の理論を主要メディアで述べるという馬鹿なことをする者までいました。
 漫画を読む人達を「犯罪者予備軍」として公然とメディアで罵倒する者もいました。
 清廉潔白な人達は他者を排除し他者を罵倒し他者に侮蔑の言葉を投げつけます。

 でも本邦では先人達が謂れのない言いがかりは跳ね返してきてくださいました。
 だからこそ今、私達はそれらを楽しむことが出来ています。

 しかしそれでも趣味のことでごちゃごちゃと訳の分からない言いがかりをつけてくる人はいます。
 そんな言いがかりは、はっきり言って面倒です。
 なので学生の頃は本や漫画を読んでいることを隠してきました。
 バレていたかもしれませんが、本や漫画を読んでいることが公に知られたら攻撃の対象にされる危険性があるような気がしたのです。
 直接攻撃なら対処の仕方がありますが、集団でゲリラ戦を挑まれたら辛いし面倒です。
 要らぬ戦いは回避する意味でも隠しておいたほうが無難でした。




 大人になって良かったなぁと思うのは、映画を観ようが小説を読もうが漫画を読もうが音楽を聴こうがゲームをしていようが他人に迷惑をかけていないなら文句を言われないこと。
 否。文句を言う者はいるし訳の分からない言いがかりをつけてくる者はいるし攻撃の対象にされることはあるけれども、そんな連中は愚か者の差別者なのだから無視すればよい。ふふん。
 私は自由だ。



 暗黒の時代を無事に通り過ぎて大人になれてよかった。と思う今日この頃なのでございます。




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