昨日の夜は、読んでいたジャレド・ダイアモンドの『文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの』を途中止めにし、ジェームズ・M・ケインの小説『郵便配達は二度ベルを鳴らす』を読み返しておりました。
無宿人の主人公が駄目なほうへとどんどん進んでいく……。欲望に忠実すぎる……。
こんなお話を書くのは度胸がいるだろうなぁ……。
ねちっこいお話なのに読んでいて妙にカラッとした文章。
でも因果応報と言えるような絶望的なラスト。
ハードボイルド、ではない。と思う。
ハードボイルドってもう少し禁欲的なんじゃないかなぁ。
私、この小説は幼い頃に読んだっきりで今までスケベェな小説と(何故か)思っていたのですが、間違いでありました。
お話の展開はスピーディーで、ハラハラドキドキさせられます。
面白かったですよ。