狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『みんなの賞金稼ぎ』/池端 亮

2020年02月24日 17時20分16秒 | 小説・本に関する日記
 昨日の夜は、池端 亮の小説『みんなの賞金稼ぎ』を読み返していました。

 十何年前にある場所で起こった戦争は世界中を巻き込んだ。
 日本も例外ではなく、多くの人の命が失われた。
 その後、日本は急速に治安が悪くなる。
 犯罪の増加に操作が追い付かなくなり、賞金首制度が導入された。

 高校生の鬼瓦カヲルは、貯金を浪費して金欠。
 お金がなければ何もできないのでバイトをすることにした。

 友人の紹介で面接に行った先は、賞金稼ぎ。
 学校では賞金稼ぎのバイトは危険なので禁止されているが、バイト料は高額。水商売よりかはまし。
 カヲルはバイトの賞金稼ぎとして賞金首を負うことになった……。




 昨晩は、スカッとしたい気分だったのでこの小説を読んでおりましたよ。
 私は、傍若無人で唯我独尊でなおかつ問題があっても何とかしてしまうキャラクターに憧れてしまう傾向にあるようです。
 面白かったですよ。
 楽しめました。



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我々は恋愛を夢みるが、友情を夢みることはない。夢見るのは肉体であるからだ。

2020年02月24日 16時37分47秒 | VSの日記
 或る夜の事。

 狐は先輩と一緒に或るパブリック・ハウスのカウンター席に腰をかけて、絶えずミルクを舐めてゐた。
 狐は余り口をきかなかつた。
 然し先輩の言葉には熱心に耳を傾けてゐた。

 「君はパーソナルスペースが物凄く広いよね」
 先輩は頬杖をした儘、極めて無造作に狐に述べた。
 「そして容易に人に懐に踏み込ませないよね。ガードが堅いよね」
 確かに私には人が近付くのを嫌う傾向にはあります。傍に近寄られるのを嫌がる傾向にはあります。
 「何故? 人と接近するのが不快?」
 不快というよりかは接近されると怖いという感覚……ですかね。
 「でもでも、誰かとイチャイチャしたいとは思わないの? 好きな人とくっついてイチャイチャしたいとは思わないの?」
 ……。
 「ん? したいとは思うのかな?」
 ……。
 「ではでは、私とくっついてイチャイチャしない?」
 否です。先輩は男女を問わず喰う人です。先輩とくっついてイチャイチャすると私は先輩に美味しくいただかれてしまいます。そのようなことになれば末代までの恥。そのようなことになれば、私はその恥を雪ぐ為に喉を突いて自害して果てねばなりません。
 「大丈夫。襲わないから。一寸だけだから」
 否です。隙を少しでも見せたら先輩は私を食べてしまいます。私は先輩に美味しくいただかれたいとは思っていません。
 「襲わないから。一寸くっつくだけだから。一寸だけ一寸だけだから。ね? ね?」
 否です。先輩とだけは絶対にそんなことしません。唾棄すべき行為です。
 「むぅ」


 先輩はお喋りを止めて考え込んだ。
 狐の言葉は先輩の心を知らない世界へ神々に近い世界へと解放したのかもしれない。
 狐は氷とカルーアを注文し、割賦の中でミルクと混ぜ合わせてカルーア・ミルクを作り、舐めた。
 先輩は呟いた。「思ったよりも手強い。入念に作戦を練らなければなるまい」
 狐は先輩の呟きを無視してカルーア・ミルクを舐め続けた。
 「次こそはお前のキャラクターを攻略してやる」
 やめてください。私を攻略しないでください。

 狐は何か痛みを感じた。
 が、同時に又歓びも感じた。
 人の欲望とは、様々なものであるな。面白ひものだ。





 そのパブリック・ハウスは極小さかつた。
 しかしパンの神の額の下には赫い鉢に植ゑたゴムの樹が一本、肉の厚い葉をだらりと垂らしてゐた。



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卑しい人達は、他人を貶めることに非常な喜びを感じる。

2020年02月24日 13時19分05秒 | その他の日記
 ハーバー・ビジネス・オンラインのぼうごなつこ氏の『新型コロナ情報を求めて、血税186億投じられた「加計学園獣医学部」の感染症情報ページを見てみた』は、岡山理科大学獣医学部の学生に対する根拠のない誹謗中傷でしかありません。
 このような狂気に満ちた誹謗中傷の記事を載せるハーバー・ビジネス・オンラインは、岡山理科大学獣医学部の学生達を侮辱しています。
 そして恐ろしく頭の悪い記事です。
 加計学園という大学は存在しません。
 新設されたのは岡山理科大学獣医学部です。
 そして内容も単なる誹謗中傷でしかありません。
 常識で考えることができるならばこのような記事を掲載できるはずがありません。
 事実を無視し資料を無視し常識を無視し他者を誹謗中傷して人々の注目を集めてお金儲けをするのならば、それは報道ではありません。
 下種の商売です。
 ハーバー・ビジネス・オンラインは、「扶桑社が運営する、"忖度しない"Webメディアです。日本が「近代」であるために、本当に“知るべき”情報を提供していきます」と述べていますが、事実を無視して極左の人達に忖度をしまくっています。
 事実を無視し現実を無視し資料を無視して、「知るべき」情報とは何なのですか? 
 極左の人達に都合の良い情報を報じて事実を無視し現実を無視し常識を無視し資料を無視することが忖度しないということなのですか? 
 他者を事実無根で誹謗中傷して人々の注目を集めてお金儲けをすることが、忖度をしないということなのですか? 
 人々が混乱している時にデマを拡散させることが忖度をしないということなのですか? 

 岡山理科大学獣医学部を誹謗中傷するのは止めてもらえませんか? 
 扶桑社は、まともに常識を働かせて他者を誹謗中傷してお金儲けをするという下種な商売は止めてもらえませんか? 
 物凄く迷惑で不快です。


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赤より紅い夢 ~ ほうずきみたいに紅い魂

2020年02月24日 12時10分24秒 | 曲名がタイトルの日記
 昨日は、交響アクティブNEETsのアルバム『交響アクティブNEETs 東方フィルハーモニー交響楽団1 紅』を聴いていました。
 交響アクティブNEETsは日本の生演奏同人オーケストラサークルであります。
 『交響アクティブNEETs 東方フィルハーモニー交響楽団1 紅』に収録されている曲は、東方Projectの弾幕シューティングゲーム・東方紅魔郷の曲をオーケストラバージョンにアレンジしたものであります。

 収録されているのは、
  Ⅰ.   赤より紅い夢 / ほうずきみたいに紅い魂
  Ⅱ.  ルーネイトエルフ
  Ⅲ. 上海紅茶館 ~ Chinese Tea
  Ⅳ. ヴワル魔法図書館 / ラクトガール ~ 少女密室
  Ⅴ.  メイドと血の懐中時計 / 月時計 ~ ルナ・ダイアル
  Ⅵ. ツェペシュの幼き末裔 / 亡き王女の為のセプテット
  Ⅶ. U.N.オーエンは彼女なのか?
 の全7曲です。

 格好良くて重厚で威厳があって可憐で素敵なのです。
 昨夜は繰り返し聴いておりましたよ。



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世の中には二種類の人間がいる。それは下らないジョークを許容する人間と下らないジョークを許容しない人間だ。

2020年02月23日 22時56分08秒 | 知人、友人に関する日記
 本日2月23日は、藤原道隆の娘である定子が一条天皇に入内した日で、グーテンベルク聖書の印刷が開始された日で、アラモの戦いが始まった日で、キューバがアメリカ合衆国にグァンタナモ米軍基地の永久租借を承認した日で、日韓議定書が締結された日で、グレン・シーボーグらが94番元素のプルトニウムを世界で初めて合成した日で、竹槍事件が起こった日で、硫黄島の戦いで米兵が擂鉢山山頂に星条旗を掲揚した日で、シリアでバアス党左派が軍事クーデターを起こした日です。

 本日の倉敷は晴れでありましたよ。
 最高気温は十二度。最低気温は六度でありました。
 明日も予報では倉敷は晴れとなっております。








 友人B宅での酒宴にお呼ばれした時のこと。
 友人Aが突然言いました。

 友人A「小粋でエッチなクイズを発表しま~す!」
 友人B「いえ~い!」
 私・狐「いえ~い!」
 友人A「日本人と結婚して日本に移住した日本語がまったく話せない奥さん。
      肉屋で豚のもも肉が欲しかったのでスカートを少し上げて自分の太腿を示したら分かってもらえました。
      別の日、鶏の胸肉が欲しかったので少し胸元を出しておっぱいを示したら分かってもらえました。
      そして、ある日、極太ソーセージが欲しくなって説明に困った奥さんは旦那さんを肉屋に連れて行きました。
      どうやってソーセージを買ったのでしょう?」
 友人B「……」
 私・狐「……」
 友人A「答えは……、旦那さんに日本語でやり取りしてもらえばよい」
 友人B「いえ~い! エッチなことを想像しちゃったよ。どきどき」
 私・狐「いえ~い! エッチなことを想像しちゃったよ。どきどき」



 友人A「少しだけ怖い小粋なアメリカンジョークを発表しま~す!」
 友人B「いえ~い!」
 私・狐「いえ~い!」
 友人A「ジョージは町で一番の美人のキャシーの心を射止めて彼女と結婚を約束した。
      その晩、ジョージは両親に大喜びで結婚の報告をした。
      すると父親の顔が突然曇る。
      そして父親は寝室へ戻ってしまった。
      ジョージは慌てて父の後を追う。
      そして寝室で父親に事情を聞いた。
      父親は苦虫を噛み潰したかのような表情で言った。
      『実は……、父さんは昔、一度だけ浮気をしたことがあるんだ……。
       キャシーはその時にできた子供なんだよ……。
       だからお前はキャシーとは異母兄妹ってことになるんだ』
      父親の告白を聞いたジョージが項垂れていると、二人の会話をドアの外で聞いていた母親が部屋に入って来るなりジョージに言った。
      『そのことなら全然心配は要らないわよ』」
 友人B「……」
 私・狐「……」
 友人B「いえ~い! ちょっとだけ怖い。どきどき」
 私・狐「いえ~い! ちょっとだけ怖い。どきどき」



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真実はもとから存在している。偽物は誰かが作らなければ存在しない。

2020年02月23日 19時17分53秒 | その他の日記
 以下の文は、アゴラ言論プラットフォームの八幡 和郎氏の『クルーズ船内大量感染に日本側の責任なしが判明』と題した記事の転載であります。



     『クルーズ船内大量感染に日本側の責任なしが判明』


 「ダイヤモンド・プリンセス」で起きた新型コロナウイルスの集団感染について、日本側になにがしかの責任があるという「可能性」があるとすれば、横浜に着いて日本の検疫が始まるまでは感染は例外的だったのに、それ以降あって急に感染が増えたという場合だけである。

 といっても、船内では入港までバイキング方式の食事やエンターテインメントを続けていたのだから、そっちが原因とみるのが普通だが、それでも一抹の不安はあった。
 しかし、昨日、国立感染症研究所が「現場からの概況:ダイアモンドプリンセス号におけるCOVID-19症例」(2020年2月19日掲載)を発表し、暫定的な結論として、感染のほとんどは、日本政府による検疫が開始される以前に伝染していたが、乗組員などの感染のほか一部の乗客の感染がそれよりあとであることもあったとした。
 つまり、日本政府の対応に問題があったということは、この分析によればありえないということになる。
 発症日の判明している確定例の検討に基づいて評価すると、2月5日にクルーズ船で検疫が開始される前にCOVID-19の実質的な伝播が起こっていたことが分かる。
 確定患者数が減少傾向にあることは、検疫による介入が乗客間の伝播を減らすのに有効であったことを示唆している。
 乗客の大半が検疫期間を終える2月19日に近づくにつれ、感染伝播は乗員あるいは客室内で発生している傾向にある。
 特記されるべき点は、クルーズ船の性質上、全ての乗員乗客を個別に隔離することは不可能であったことである。
 客室数には限りがあり、乗員はクルーズ船の機能やサービスを維持するため任務を継続する必要があったからである。
 つまり、乗客へのサービスを停止するわけにいかないので乗員などが感染してしまったとか、二人部屋の人を別々の部屋に分るスペースがなかったので(分けたら夫婦などが離ればなれになるが)、同室の人が感染した例が少しあったということだ。
 岩田教授が言うような問題点はあったかもしれないが、それがゆえに大量の感染者を出したということは断じてないということだ。

 マスコミなどはこの点を世界に向かって発信してほしいものだが、一部のマスコミは検疫開始後の感染例が少数とはいえあったことのほうを大きく報じている。
 もちろん、感染があったことは感心したことでないが、医者やスタッフがインフルエンザにかかることもあれば入院中や外来者が感染することもそんなに珍しいことではない。
 乗客を外出禁止にして部屋に閉じ込めでもしない限りリスク・ゼロではありえない、そんななかで、スタッフと乗客に若干の感染者が出たとしてもそれほど騒ぐ話でもあるまい。
 ニュース価値があるのは、予想通り、大量の感染者が出たのは、横浜に入るまでの脳天気な体制だったということだ。
 それが、日本側の不手際で大変なことが起きたという誤解を世界に与えるとすればそれは国民全体が罰せられ被害を被ることになる。
 もし本当に日本側に落ち度があったなら正直に事実を公表すべきだが、こうして責任がないことが明らかになった以上は、日本人としては一致団結して濡れ衣を着せられないように抵抗すべきだ。
 しかし、科学的に責任がないことを立証しても、安倍政権に打撃を当たられることができるなら故意に歪曲しても、世界に対して日本を攻撃させるようなプレゼンテーションをしたいという人たちが多いことは承知しているから心配だ。
 また、大手製薬会社にお勤めの猪股弘明さんが、Facebookに以下のようなことを書いておられた。

   「感染症のプロ」から見れば非常識に映る行為もあったのかもしれないが、簡易な(そして不完全な)隔離程度であっても効果は出ているようだ。
   「発症」(熱発など)という意味では収束傾向にあるのに、突然、部外者が割り込んできて指揮系統を乱されたら、たまらんと思うよ。
   そりゃ重装備の対策がうてればうてるに越したことはないだろうけど、現場でできることなど限界がある。
   野戦病院的な治療状況では「最低限の対策で最大限の効果を」と考える方が現実的ではないかと思う。

 まことにもっともだと思う。
 クルーズ船でのこういう状況の発生は、世界史上初めての事態なのである。
 完璧を求めるべきでない。
 そして、結果を見る限り、岩田氏の問題点の指摘が正しいとしても、それが悲劇的な結果を生んだわけでなく、厚生労働省の対応はいまのところ合格点を出す程度にはうまくいっているというべきだろう。

                                 転載終わり。




 ほとんどの国はクルーズ船の入港を拒否しました。
 英国船籍であるクルーズ船の船内は英国が責任を負わなければなりません。
 日本は人道的な見地から入港を許可しました。
 人道的な見地から入港を許可した国が瑕疵の無い状態で非難されるのならば、全ての国が同様の事態に陥った時にはクルーズ船の入港を拒否することになります。
 評価は事実をもってなされるべきです。
 事実を歪めれば全てが歪みます。
 その結果は必ず最も弱い人達を直撃することになります。
 評価は事実をもってなされるべきです。



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牢獄の庭を歩く自由より、嵐の海だがどこまでも泳げる自由を私なら選ぶ。

2020年02月23日 17時30分15秒 | その他の日記
 以下の文は、現代ビジネスの御田寺 圭氏の『流行りの「草食男子叩き」「非モテ男叩き」が、あまりに理不尽なワケ 「男らしさ2.0」の強要にすぎない』と題した記事の転載であります。



      『流行りの「草食男子叩き」「非モテ男叩き」が、あまりに理不尽なワケ「男らしさ2.0」の強要にすぎない』


    変化した「草食系」のイメージ

 近頃、ジェンダー論者やフェミニストの間で「草食男子」を批判的に再評価する流れがあるようだ。
 現代ビジネスでも、福島大学教育推進機構特任准教授の前川直哉氏が「草食男子」を批判する小論「『草食系男子』は、どうすればジェンダー平等への第一歩を踏み出せるか」を発表し、大きな話題となった。
 「草食(系)男子」とは、もともとはコラムニストの深澤真紀氏が2006年に提唱したことばであるとされる。
 当初は「必ずしも恋愛に縁がないわけではなく、清潔感があり好印象でモテそうにも見えるが、しかし女性にがっつかない男性」のことを指しており、旧来の「男らしさ」や「抑圧的で家父長的なふるまい」からの脱却、という肯定的なニュアンスが含まれていた。
 その後じわじわと認知度が高まり、2009年には流行語大賞トップテンにも選出されている。

 哲学者の森岡正博氏は2011年、草食男子の登場について「男性優位のジェンダーロールを、男性が自発的に解体することを企図する『フェミニズムの勝利』である」として、肯定的に評価している。

     〈草食系男子という男性たちがまとまって登場したことは、フェミニズムの勝利だと捉えてよいと私は考えている。
     なぜなら、草食系男子は、みずからが規範を産出して女性を制圧し保護するという意味での「男らしさ」を窮屈に感じ、その呪縛から自分で降りようとしている男性たちであるからだ。
     女性たちに糾弾されたからそうするというのではなく、自分たちの内発的な動機によってそうするわけだから、これこそがフェミニズムが望んでいた新たな男性像に近いのではないだろうか〉

 だが時を経るにつれてその意味は変容していき、考案者が肯定的なニュアンスで用いていた草食男子ということばにも次第にネガティブな文脈が付与され、「草食男子≒モテない男、恋愛に縁がない男、無気力な男」――つまりは「男らしくない男」という意味で用いられることがもっぱらとなってしまったようだ。
 
 たとえば、社会学系研究者の古谷有希子氏は2014年には草食男子のことを「わけのわからない負け犬男」であると述べている。
 前川氏も、森岡氏の肯定的な評価には同意せず、草食男子に対する批判を展開する。
 要約すれば、草食男子は自身に対する「男らしさ」の要求からは逃れようとするものの、一方で女性には「女らしさ」からの解放を許さない。それどころか、自分の生きやすさのために、むしろ積極的に女性に「女らしさ」を要求しており、いわば「美味しいとこ取り」をしようとしている――という主張である。

    草食男子は「美味しいとこ取り」か?

 まず検討したいのは、上記のような「草食男子は女性に対して(ことさらに)ジェンダーロールを要求している」という観察が妥当か否かである。
 前川氏がこうした主張の根拠としているのは、やはり森岡氏の共著『最後の恋は草食系男子が持ってくる』に収録されたたった4人の草食男子のインタビューであり、これをもって草食男子全体が「自分だけは都合よく男らしさから解放されて、女性にはジェンダーロールを温存しようとする、良いとこ取りを目論む人びとだ」と決めつけるのは、かなり飛躍した推定であると言えるだろう。

 たとえば、草食男子が流行語になった2009年の「男女共同参画社会に関する世論調査」を見ると、おそらく草食男子と呼ばれる人々の多くが含まれていたであろう、当時20~29歳の若年層男性のうち「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という質問項目に賛成した割合は34.3%である。
 一方、10年後の2019年、30歳代になった彼らに同様の質問をしたところ、賛成は28.2%にまで低下した。むしろ2019年には、同年代の女性の方がこの「性別役割分業」により多く賛成している(32.3%)。
 草食男子が流行語となった2009年の20歳代、そして現在30歳代となった「草食男子世代」の彼らは、他の世代の男性と比較しても「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という質問項目で賛成の割合が低い(40代男性の賛成38.5%と10%以上差がついているのが興味深い)。
 
 「草食男子が男尊女卑の構造を維持しようとし、美味しいとこ取りをしている」という前川氏の主張は、こうした統計的な傾向とは必ずしも一致しない。
 それはあたかも、客観的には犯罪件数が減少しているにもかかわらず、主観をもとに「凶悪犯罪が増えている」「社会全体が安全でなくなっている」と主張する人々のようである。

 むろん、草食男子の中にも性別役割分業に肯定的な男性はいるかもしれない。
 しかしだからといって、より女性に対して抑圧的な「肉食男子」や、社会の意思決定に関わる高齢男性の女性差別意識をさしおいて、草食男子の内面を優先的に批判することが、差別の解消により大きく貢献するとは思えない。

    「草食叩き」から「非モテ叩き」へ

 もうひとつ指摘したいのは、近年起こっている(そしてジェンダー論者にしばしば見られる)「草食男子」と「非モテ男」の混同、あるいは合流という問題である。 
 冒頭でも述べたとおり、草食男子ということばは当初「女性と縁がないわけではないが、がっつかない(なんならイケメンの)男性」という程度の意味だったが、次第に「オクテな男」さらには「モテない男」「女性に相手にされない男」といったネガティブな意味へとスライドしていった。
 同時に、社会からの「非モテ男」に対する攻撃はエスカレートしていった。
 彼らを揶揄する一般の女性だけでなく、ジェンダーを論ずる識者の中にも、対象が非モテ男であれば平気で口さがない言葉を投げかける者が少なからずみられる。
 そうした状況の中で、モテない者がモテないなりに頑張って女性にアプローチをしようと試みることは、ときに「加害行為」「セクハラ」などと非難されるようになった。
 さらにそのひとつの帰結として、「そんなに女にモテないことがつらいのなら、男同士で集まってバーベキューでもしていろ(そもそも女性や女性のケアを求めようとするな)」といった言説が、フェミニズムの文脈で大きく支持と共感を集めるようにもなった。
 
 たとえば社会学者・ジェンダー研究者の澁谷知美氏は、「非モテ男」に対して次のように述べている。

    誰からも承認されないのがそんなに苦しいんなら同じような男同士集まってバーベキューでもしたらいいのでは。
    「それじゃだめだ。女が相手じゃないとだめなんだ」と言うのなら、解消したいのは「誰からも承認されない苦しみ」などではなく別の感情だよな
https://t.co/VY5ahidzoB
     — 澁谷知美 (@shibuya1972) December 12, 2018

 一方で前川氏は、前出の小論のなかでこう述べた。

    〈このように論じると、「なぜ男性である自分がフェミニズムの味方をしなくてはならないのか」「なぜ自分の幸福だけを追求してはいけないのか、社会的公正やジェンダー平等にどれほどの価値があるのか」と反論する人もおられることでしょう。
    (中略)何より、社会的公正と自身の生きやすさの追求は、決して矛盾するものではなく、両立できるものです。
    女性が生きづらさや困難を語り、ジェンダー平等を訴える声は、「草食系男子」のあなたを攻撃する声ではありません〉

 いまや「非モテ男」とニアイコールになった「草食男子」に対して、「そんなにモテないのが苦しいなら、男同士で互助会でも形成して、私たちから見えないところで細々と生きろ」という(攻撃的な)「不可視化要請」を向けてきたのは、ほかでもないジェンダー論者であったことを忘れてはならない。

    男なら「強者の義務を果たせ」?

 もっとも、草食男子=非モテ男性のなかには、こうした「不可視化要請」に抵抗するどころか素直に応じ、実践する者も少なくなかった。実際に、明治安田生活福祉研究所による調査(2016)では、交際経験のない20代男性は2013年と比較して1.7倍の53.3%にものぼっている。
 彼らにとって不幸中の幸いだったのは、女性に縁のない男同士でつるんで暮らすことは、想像していたほど絶望的な営みではなく、それなりに楽しいものであったことだ。
 「草食」としての道を歩むと決心した男たちのうち、けっして少なくない数が、その生き方に適応することができた。
 「女性に害をなさないし、積極的に関わりもしないが、しかし女性からの社会的要求にも協力しない(こっちはこっちで楽しくやりますから、あとはご自由に)」という個人主義的な態度が、まさに現代の草食男子の本懐となりつつある(近年アメリカで登場し、多くの賛同者を抱えるようになった「MGTOW」という思想的潮流は、まさにこのような生き方をよりラディカルに実践するものだと言える)。
 彼ら草食男子たちは異性からの承認を求めず、そしてジェンダーロールにとらわれず個人の幸せを追求できるし、女性はそうした「降りた男性」たちを視界に入れなくてもよくなる。これでお互いにWin-Win――「草食男子物語」はすばらしいハッピーエンドを迎えた――かのように思えた。だが、そうではなかったようだ。
 
 草食男子ということばが人口に膾炙して以降のおよそ10年間、さまざまな「男女格差」「女性差別」の問題がクローズアップされてきた。
 とりわけmetooムーブメント前後からは、「男性が自らを反省する」ことで女性へのジェンダー抑圧を克服するための社会運動が盛んになった。
 「有害な男らしさをなくそう」「男らしさから降りよう」といった潮流が起きたことは記憶に新しい。
 草食男子たちの「男らしさからの降り方」が槍玉に上がるようになったのは、そうした流れのなかでのことだ。
 「彼ら草食系男子は男同士の『ホモソーシャルな絆』にかまけてばかりで、たしかに加害やハラスメントはしないが、構造的なジェンダー強者側にいるという自覚が皆無だ。女性が生きやすいように社会を変えるという、『強者として果たすべき義務』を果たそうともしない」――と。

    ここ数年、「“草食系男子”のホモソーシャルな絆」が気にかかっている。
    あからさまな女性蔑視はない。暴力もない。だが「男同士でつるんでる方がラク」な彼らにジェンダー強者である自覚はなく、社会を変えようとももちろん考えない。
    — 前川直哉 (@maekawa_naoya) November 26, 2019


    これは「男らしさ2.0」ではないか

 ついこないだまで「男同士で集まってバーベキューでもしていろ」と遠ざけたはずの男たちに対して、なぜいまになってまたバッシングを始めたのか。
 結論からいえば、「遠くで草を食っているだけの男たちの姿が気に入らなかった」のではないか。
 いまジェンダー論者やフェミニストが草食男子に要求しているのは、女性にとって不利な社会構造を解消するための、女性に心地よい形にアップデートされた「新たな男らしさ」――いわば「男らしさ2.0」を身につけろというものだ。
 
 「すべての男は女性の地位向上のための改革に協力的であらねばならず、かつメリットのみを供出するようにふるまわねばならない」。
 これは「男らしさの解体」というよりも、むしろ「新たな男らしさの再構築」であるように見える。
 「既存の(有害な)男らしさ」からは降りろ、女性に対していつでも積極的に協力する責務を負え、ただしお前の苦しみはすべてお前自身の責任だ――このような要求を、まさにそのような男女間の力学そのものから降りたいと願う非モテ男子・草食男子に課すのは、それこそ「美味しいとこどり」ではないだろうか。
 「異性にモテなければ一人前ではない」という規範に抵抗するために、異性獲得競争そのものから降りた彼らを、「君たちはジェンダーロールの解体に非協力的だ」と詰ることは、端的に言って理不尽な要求だ。

 フェミニストはこれまで、男性に期待され、課せられるジェンダーロール――たとえば「女性にモテるよう努力せよ」「女性や家族を養え」「他者との競争に勝ち、より高い報酬や地位を得よ」といった規範――への違和感を男性が表明しても、「男は無意識の特権意識を持っているから苦しいだけだ」とか「勝手に男らしさを内面化している男の自己責任であり、女には一切責任はない」などと突き放し、矮小化してきたのではなかったのか。
 「男の苦しさ・生きづらさなど知ったことではない。男は生まれながらにして『強者』なのだから、女性の生きやすさ向上のための社会改革に協力しろ」という片務的な要求を、彼らが喜んで引き受けるとは思えない。
 果たして「美味しいとこ取り」をしようとしているのは、どちらなのだろう。


    「草食系」は本当に敵なのか?

 物事の「よい面」と「わるい面」は、たいてい表裏一体のものだ。
 「よい面」だけを抽出したり、「わるい面」だけを除外しようとすると、たいていは両方が同時に失われてしまう。
 草食男子というカテゴライズも同じだ。
 「魅力がない男性」「迷惑な男性」を一絡げに「草食系」のカテゴリに放り込んで、遠くの河原のバーベキュー会場に追放できた直後は、さぞかしせいせいしたことだろう。
 しかし、彼らは自分たちのポケットに入った財布も一緒に持って河原へ去ってしまった。
 あとになって彼らの持つリソースや協力がやはり必要だと気づいたからといって、いきなり呼びつけて「お前のポケットに入っている財布だけここに置いて、もう一度河原へ帰れ」と要求しても、「はい、わかりました!」と応じるわけがない。
 草食男子たちをいくら「社会的責任を果たさない連中だ」と攻撃したところで、彼らはむしろ、より堅く心を閉ざしてゆくだろう。
 自由のないところに責任はない。報いのないところに奉仕はない――それがこの無縁社会に生きる私たちが愛してやまない「リベラルで個人主義的な生き方」の鉄則なのだから。
 
 森岡氏はこのようなことも論じている。

    〈少なくとも、フェミニズムにとって、草食系男子たちは、敵対関係に立つべき存在ではなく、この社会のジェンダー秩序を変えていくために共闘することが可能な存在ではないかと私は思うのである。
     もしそれでも不服なら、草食系男子は、これまでの伝統的男性たちよりは、フェミニズムの視点からして「まだまし」な男性だと言えるのではないだろうか。
     草食系男子は、つきあっている女性とていねいにコミュニケーションを取り、一緒に話し合いながらいろんなことを決めていきたいと願っている。
     これはフェミニズムが男性たちに強く求めてきたことではなかったか。
     もちろん草食系男子が登場したことによって、社会のジェンダー構造や規範そのものがただちに解体されるわけではない。
     しかしだからと言って、草食系男子も男だから男性権力でしかない、とするのは偏見に捕らわれすぎているように私には思われる〉
 
 本来ならば、一緒に話し合って社会を変えていけた、共闘できたはずの人びとを遠ざけ、あとになって「お前は生まれながらの強者なのだから義務を果たせ」と新たなジェンダー規範を要求し、かと思えば「男の生きづらさは自己責任」などと男女の対立を煽りたて、相互理解の歩みを停滞させてきたのは、いったいだれなのか。
 それはほんとうに「草食男子」たちなのだろうか?

                                  転載終わり。




 「自分達は自由に自分達の責任で生きていくからその邪魔はしてくれるな! 責任を負うから責任を望む者を排除してくれるな!」というのがフェミニズムであったはず。
 そうであるにもかかわらず、今の日本のフェミニズムの主張は、「私達が嫌いなものは排除する。私達を姫様の如く扱え! 全ての規範は私達が決める!」という本来のフェミニズムとは真逆の主張をし本来のフェミニズムとは真逆の方向に突き進み、多くの人に罵詈雑言を浴びせ多くの表現物を叩き潰し多くの表現者を罵倒して活動停止に追い込もうとしています。
 女性の服装の是非を日本のフェミニズムが決め、女性の体形を日本のフェミニズムが決め、日本のフェミニズムが非であると判断した服装には罵詈雑言を浴びせ、日本のフェミニズムが非であると判断した体形の女性には罵倒を浴びせました。
 自由な服装を許さない。人の体形を勝手に是非する。人に自分達の価値観を強制する。フェミニズムを名乗りながらこのような行為を行っているのです。
 あまりにも情けなくみっともない。
 しかも、党派性をかなり強く帯びており政治活動化しています。
 このような連中が支援している政党が万が一にも政権を取ったならば、表現の自由は消滅する可能性があります。
 このような連中が支援している政党が万が一にも政権を取ったならば、あらゆる発言や表現が日本のフェミニズムの連中にお伺いを立てて合格の印が貰えないと発表できなくなるかもしれません。
 もう既に多くの表現物がこの連中の為に愚弄された挙句に破壊されました。
 多くのイベントが中止に追い込まれました。
 多くの表現者が罵倒を浴び人権無視の攻撃を受けました。

 もはや日本のフェミニズムの連中は自由の敵です。
 このような連中が支援している政党を応援することは、自由の敵である日本のフェミニズムの連中の勢力を拡大させることに繋がります。
 叩き潰すべきです。


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『瞳ちゃんは人見知り』第2巻/夏海ちょりすけ

2020年02月23日 11時28分06秒 | 漫画・ゲームに関する日記
 昨日の夜は、夏海ちょりすけの漫画『瞳ちゃんは人見知り』の第2巻を読んでいました。

 高校2年生の宇佐見君がある日出会ったのは、目つきが悪くて色々と大きくて迫力のある怖そうな後輩の女の子の瞳ちゃん。
 宇佐見君は、怒っているように見える瞳ちゃんを怖がっていたのだけれども、見た目とは違う彼女の一面を見て……。
 ハートフルな日常コメディであります。




 ……。
 うん。まあね。視線一つで吠えている犬を黙らせることが出来る人は猫には嫌われるよね。orz。
 何故か人から「怒ってる?」と不安そうに尋ねられることはあるよね。orz。
 何故かお子様に怖がられることってあるよね。orz。
 笑顔を練習しなければならない人っているよね。orz。




 面白かったですよ。
 続きが楽しみです。


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仕事というものは、本来遂行するのに犠牲を伴わないのが理想である。働くことを楽しみつつ、希望に満ち満ちて、欣喜雀躍の中に成果をあげていくべものである。

2020年02月22日 22時59分09秒 | 職場に関する日記
 本日2月22日は、上御霊神社周辺で御霊合戦が起こった日で、板垣退助が大阪で政治団体・愛国社を結成した日で、竹島が島根県に編入された日で、前年結成の日本社会党に対し結社禁止命令が出された日で、反ナチス・ドイツ運動「白いバラ」のメンバーに対する裁判で反逆罪により死刑判決が出されて即日に処刑が執行された日で、築地八宝亭一家殺人事件が起こった日で、成田空港建設予定地で第1回行政代執行が開始されて反対同盟と機動隊が衝突した日で、佐賀県の吉野ヶ里遺跡で弥生時代後期の国内最大規模の環濠集落が発見された日で、スコットランドのロスリン研究所が世界初の哺乳類の体細胞クローンである雌羊・ドリーの誕生を発表した日で、竹島の日で、猫の日です。にゃあ。

 本日の倉敷は雨が降ったり止んだりしていましたよ。
 最高気温は十三度。最低気温は六度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れとなっております。



 皆様、今晩は。
 寒さが和らぎつつある今日この頃、皆様、如何お過ごしでしょうか? 
 今年から新たに課せられた任務で今年提出分の作業が終わり、ほっとしている狐でございます。
 2回目の締め切りで幾つかの駄目出しを喰らったものの無事御役御免。\(^o^)/
 残っている作業は確認作業くらいであります。
 ひゃほぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!!! 

 次の締め切りは来年の初頭。
 それまでは随分と余裕があります。
 勿論、日々の事務処理作業は継続して存在しているのですが、提出の最初の締め切りは来年の初頭。
 ふふふふふ。それまではこの件に関しては自由に動けます。
 きっちりゆっくりと丁寧に間違えの無いように進めていきたい。と思っているところなのでございます。



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今、心から楽しめることを全身全霊でやりなさい。その生き方が君に魂の喜びと経済的な豊かさを同時にもたらしてくれるだろう。

2020年02月22日 21時15分41秒 | サッカーに関する日記
 明治安田生命J1リーグは開幕していますね。
 明治安田生命J2リーグは明日から開幕でありますよ。
 我らがファジアーノ岡山は、ホームのシティライトスタジアムでツエーゲン金沢様と対戦いたします。
 キックオフは14時です。

 いよいよ今期の冒険の旅が始まります。
 野心を胸に抱いてわくわくどきどきの偉大な冒険が始まりますよ。
 自信を持って謙虚にサッカーの神様に頭を垂れて今季のシーズンを戦っていきましょう! 

 今季のファジアーノ岡山のサッカーはどんなサッカーになるのでしょう?
 私、わくわくどきどきしております。

 まずは足場を固めましょう!
 J1昇格を狙うのならば開幕ダッシュを決めたいところではあります。
 先行逃げ切りを図りたいところであります。
 しかし、まずはきっちりと土台を作りましょう!
 その上で先行逃げ切りを狙いましょう!

 失敗してもよいよ。チャレンジしよう!
 実戦で挑戦してみないと分からないことはシーズン序盤に全部試しておきましょう!
 何が出来るのか、何が出来ないのか、何をすべきなのか、それを知る為に早い段階で勇気を持って実戦で試して底力を貯めておきましょう。
 私達に必要なのは根拠のない自信ではなく根拠のある自信です。
 勢いで突っ走るだけではなく、自信の元となる根拠を多く集めましょう。
 小さい自信をたくさん集めてシーズンの最終盤までに絶対的な大きな自信を持てるようにしておきましょう。
 その為にはあらゆることにチャレンジすることが必要となります。
 そして勝ちにこだわりましょう。 
 J2は長丁場です。
 一つ一つ丁寧に勝ち点を積み上げていきましょう。


 開幕戦が楽しみです! 
 ファジサポの皆様。楽しいサッカーをみんなで楽しみましょう!
 明治安田生命J2リーグは明日から開幕ですよ。
 みんなで盛り上がりましょう!!! 


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『本屋さんで待ち合わせ』/三浦しをん

2020年02月22日 20時57分07秒 | 小説・本に関する日記
 昨日の夜は、三浦しをんの書評本『本屋さんで待ち合わせ』を読み返していました。

 本好きの三浦しをんによる書評集でエッセイで、三浦しをんが好きな本を紹介するというスタンスであります。
 この人は読書量が凄いなぁ。
 本好きが勧める本は読みたくなりますよ。
 読みたい本がたくさん増えました。
 面白かったですよ。
 楽しめました。


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チョコレイト・ディスコ

2020年02月22日 17時49分04秒 | 曲名がタイトルの日記
 Perfumeのアルバム『GAME』 を聴いていました。
 Perfumeの通算2枚目のアルバムで、初のオリジナル・アルバムであります。

 収録されている曲は、
 1  「ポリリズム」
 2  「plastic smile」
 3  「GAME」
 4  「Baby cruising Love」
 5  「チョコレイト・ディスコ」
 6  「マカロニ」
 7  「セラミックガール」
 8  「Take me Take me」
 9  「シークレットシークレット」
 10 「Butterfly」
 11 「Twinkle Snow Powdery Snow」
 12 「Puppy love」
 の12曲であります。

 テクノポップであります。
 明るく楽しい曲調が多く楽しめました。

 昨夜は繰り返し聴いておりましたよ。


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恐怖は最も強力な否定的動機づけの要因となり、大きな強制力と抑制力を持つ。恐怖は人を制限し、締めつけ、パニック状態に陥れ、強要するうえ、最終的には計画そのものを挫折させ、目標を打ち砕く。

2020年02月22日 14時40分18秒 | その他の日記
 以下の文は、現代ビジネスの山根 一眞氏の『コロナ「感染拡大のおそれはとても小さい」大御所がパニックを叱る! 過剰反応を広めた「2つの誤算」とは』と題した記事(前後編)の転載であります。    



    前編 『コロナ「感染拡大のおそれはとても小さい」大御所がパニックを叱る! 過剰反応を広めた「2つの誤算」とは』

 新型コロナウイルスの脅威を報じるニュースが後を絶たない。だが、私たちは本当にそれほどこの事態を恐れるべきなのだろうか。
 何か根本から誤解しているのではないか。

 ノンフィクション作家・山根一眞氏が、呼吸器ウイルス感染症の大御所を直撃。
 すると今回のウイルスは「弱い」という衝撃的な事実が判明した!


    新型コロナ肺炎の不思議

 2019年末、中国・武漢に発したコロナウイルスによる肺炎は、新型コロナウイルス、武漢肺炎、新型肺炎など呼称も定まらないままだったが、2020年2月12日、WHO(世界保健機関)はやっと「COVID-19」と命名した。
 大きな混乱が続いているこの「COVID-19」、「なぜ?」と思うことが多々ある。
 
 2月8日には武漢で新型肺炎の疑いで入院していた日本人男性の死亡が報じられたものの(新型コロナウイルスかどうかの検査結果は未確定なままだったという)、日本で確認された感染者およそ200人のうち重症で治療を受けている方はごくわずかにすぎない(厚労省)。
 感染したものの肺炎を起こす人の数は、なぜ少ないのか。
 約3700人の乗客・乗員が閉じ込められたままのクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、検査が進むにつれて乗員・乗客の感染者数が少しずつ増えており174人の感染を確認(厚労省)、病院に搬送された重症者は4人と伝えられている(2月12日)。
 だがやはり、感染しても発症しない方が圧倒的だ。
 感染しても必ずしも肺炎を起こすわけではないのはなぜなのか。
 一連のコロナウイルスに対する社会的不安の拡大は、どこか間違った認識が恐怖を拡大させているのではないか。

 感染性が強いウイルスによる呼吸器感染症の代表はインフルエンザだが、その年間死亡者数は世界で約25万~50万人。
 日本では年間、実に約1000万人が感染し、インフルエンザが死因の引き金となった人(「超過死亡」と呼ぶ)も含めれば推定死者約1万人にのぼる(厚生労働省)。
 新型コロナウイルスとは比べることもできないほど大変な事態が毎年発生しているのだ。
 折しも、アメリカでは今、インフルエンザが猛威をふるっており、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は、この冬のシーズンの患者数は2200万人、21万人が入院し、推定死者は1万2000人と公表したばかりだ(2月9日)。

 同じ呼吸器感染を起こすウイルスにもかかわらず、日本だけでも死者1万人を数えるインフルエンザに対して社会的なパニックは起こっていないのに、新型コロナウイスルへの社会的恐怖感はなぜこれほど突出してしまったのか。
 それに答える報道もない。

    世界に広がった過剰反応

 だが、その答えを持っているはずの専門家がいる。
 1990年代初頭から何度も意見を聞いてきた元・国立予防衛生研究所(現・国立感染症研究所)、呼吸器系ウイルス研究室長の根路銘(ねろめ)国昭さんだ。
 現在は生物資源研究所(沖縄県名護市)所長を務める。

 根路銘さんは、WHO(世界保健機関)インフルエンザ・呼吸器ウイルス協力センター長として、ウイルスによる呼吸器感染症の拡大を防ぐ闘いを続けてきた経験もある。
 その一例が、1997年、香港で発生した新型インフルエンザ(鳥インフルエンザ)だ。
 この年の5月、第一号の患者が死亡、ニワトリの市場で新型のインフルエンザウイルスが発見されたが、10月には勢いを増し18名の「ヒト」に感染、6名が死亡した(死亡率33%)。
 根路銘さんらWHOの専門家が、「全世界で2億人以上の死亡者が出る」と予測する危機だった。
 そこで香港政庁(当時)は飼育中のニワトリ145万羽を一夜で殺傷処分する大英断に踏み切り、大流行を食い止めることに成功した。
 その殺処分を強硬に進言したのが根路銘さんだった。

 その根路銘さんはすでに80歳。
 話を聞くのは11年ぶりだったが、変わらぬかくしゃくたる口調で、怒りも込めて新型コロナウイルスの対応について語ってくれた。

    初期対応、2つの大きな誤算

 山根  新型コロナウイルス、現状をどう見ていますか? 
 根路銘 発生地の中国・武漢ではパニック状態となり、その過剰反応が世界に広がってしまったが、その責任は中国にあります。
     中国にはコロナウイルスによる呼吸器感染に対して認識深い人がいないからです。
     2003年、同じコロナウイルスによるSARS(重症急性呼吸器症候群)の発生時、中国は患者発生数を減らした嘘の報告を行ったんです。
     それに対して諸外国から大きな批判を受けました。
     今回、その汚点挽回を意識したのか、初動段階で、コロナウイルス由来ではない肺炎様患者をもコロナウイルス感染患者に含めて報告した可能性がある。
     この誤算の数字が雪だるま式にふくれ上がったと、私はみています。
 山根  中国の対応の悪さがパニックを引き起こした?
 根路銘 そうです。
     第二の大きな誤算は、コロナウイルスの感染者や肺炎患者を病院に集め隔離し、密閉した部屋に閉じ込めたことです。
     その密閉空間でさらに新しい患者を、いわばどんどん培養してしまったんです。
     患者を収容した隔離病棟の窓を開けて、コロナウイルスを天空へ、「鬼は外!」と追い払っていたら、患者数の増加を防ぎ、減らすことができたはずなんです。
     「鬼は外!」については、後で話しましょう。

 根路銘 さらに問題点をあげるとすれば、中国の医療専門家はウイルスによる呼吸器感染症がどう広がっていくのかという「疫学」を知らない。
     アメリカ留学で学んだ人が大半だからでしょう。
     ウイルスの遺伝情報やミクロのメカニズムには詳しくても、ウイルスが起こす「病気」、その感染がどういう環境でどういう条件で拡散していくのかの「疫学」をきちんと学んでいないし経験も乏しい印象です。
     それが過剰な不安を世界に拡大させてしまったんです。
 山根  世界での感染者数は約3万人で死亡者数は約600人(2月7日現在)です。
 根路銘 これらの数字も怪しい。
     ちゃんとした遺伝子診断キットを使い、新型コロナウイルスと特定した患者なのか、疑わしい。
      もし、新型コロナウイルスが本当に人々が恐れているような強い感染力を持っていれば、世界ですでに数百万人が肺炎で亡くなっていておかしくない。
     世界では、毎年インフルエンザで25万~50万人が亡くなっている。
     新型コロナウイルスは、毎年膨大な犠牲者を出しているインフルエンザのウイルスに比べればはるかに感染力が弱い。
     この程度の被害者数で、国境を閉ざし、交通網も遮断するようでは、横綱級の新型インフルエンザが発生し、感染者数百万人、死者数十万人という事態になったら世界はたちまち崩壊してしまうのではないですか。
     多くの方が、根拠が不確かな怪しい数字に踊らされていると思わざるを得ません。

    1メートルも飛べば死ぬウイルス

 山根  それは、思いもよらない指摘。
 根路銘 コロナウイルスは鼻かぜなどふつうのかぜの原因でもあるので、毎年、多くの人が感染しているが、インフルエンザのように重篤な肺炎を起こすことは少ないでしょう。
     新型コロナウイルスは変異によって感染力が強くなってはいるものの、インフルエンザと比べれば、抑え込むことは比較的容易なんです。
 山根  日本では、検査によって「感染者」とされても、肺炎を起こした人がほとんどいないのはそのため?
 根路銘 コロナウイルスはまず上気道にとりつき少し増えるが、潜伏期は3~4日。
     初期症状はあまり出ません。
     この段階で終息するのが鼻かぜです。
     人によってはウイルスが肺胞細胞にとりついて増殖し呼吸困難を起こす、これが肺炎です。
     この感染パターンは、子供に重篤な肺炎を起こすRSウイルス感染症にとてもよく似ています。
     そういう意味では「新型コロナウイルスによる新型肺炎」と呼ぶのは正しいが、咳や痰で排出するウイルスは多くはないんです。
 山根  感染者の咳や痰に混じって飛散するウイルスへの恐怖が広がっていますが。
 根路銘 コロナウイルスは咳や痰で飛び出しても1メートルを超えれば死滅します。
     感染者の近くで咳や痰を受ければ、小さな粒子となった飛沫(飛沫核と呼ぶ)を受けて感染するおそれはありますが、インフルエンザのように1回の咳で1万個以上のウイルスが死ぬことなく長時間浮遊し続け10メートル以内のほとんどの人を感染させる「空気感染」は起こらないんですよ。
     新型インフルエンザでは、1人の発病者が搭乗した航空機内で40人が感染し、重度の肺炎になったケースがありました。
     CDC(米疾病対策センター)が報告している有名な「航空機事件」ですが、これも「空気感染」ゆえです。
     一方のコロナウイルスは「飛沫核感染」しかしないので、感染者がしっかりとマスクをしていれば感染拡大のおそれはとても小さい。
     これがコロナウイルスというものなんですよ。

     米国では、SARSのコロナウイルスの感染力を調べるため、ボランティアによる人体実験を行ったことがあるんですが、驚いたことに30%は感染しなかった。
     また感染した人の50%は上気道感染のみで肺炎には至らず、症状も軽いことが確かめられています。
     つまり、呼吸器感染症では、インフルエンザウイルスは横綱級、コロナウイルスは関脇以下程度だと私は言っているんです。
     強い危機宣言をしないWHOに対して、トップの辞任要求の動きが広がっていて、それに乗じた著名人すら出ていますが、WHOの認識は正しいんです。
     観光バス内で運転手さんとガイドさんが感染したと報じられましたね。
     もし、インフルエンザウイルスのような強い「空気感染力」があれば、バスの乗客の大半も感染したはずです。
     2人だけだったのは「弱い」コロナウイルスゆえなんですよ。

    すでに対応策は存在していた

 2003年にコロナウイルスによるSARSが流行したとき、CDCは根路銘さんにワクチンの開発を要請、ワクチン開発用のSARSウイルスも送られてきたという。
 だが根路銘さんは、すでに試験用ワクチンも作っていた。
 新型コロナウイルスによる新たな感染拡大が起こるのではと予想していたからだったという。
 根路銘さんが主張するコロナウイルスの弱点と対応策は、2003年にアジアで発生した、新型コロナウイルスによるSARSを抑え込むことに成功したベトナム、ハノイの病院での経験があったからでもある。




    後編 『コロナウイルス感染拡大は「3月までに終結」と大御所が断言する理由 「1%の界面活性剤」噴霧で殺せます』

 コロナウイルスでインフルエンザ?

 新型コロナウイルスに関する情報があふれているが、専門家ではない人たちの憶測や誤った情報も多く混じっている。

 ワイドショーの看板である某司会者が、「コロナウイルスに感染して肺に入り、インフルエンザが発症した時に……」と口にした。
 ニュース番組を仕切る者ですら、インフルエンザとコロナ肺炎の違いがわからないのだから、情報が混乱しているのは当然だろう(いずれも呼吸器感染症だが、発症原因のウイルスがまったく違う)。
 そこで、インフルエンザやコロナウイルスによるSARS(重症急性呼吸器症候群)、MERS(中東呼吸器症候群)との闘いを経験してきたウイルス呼吸器感染症の大御所、根路銘国昭さんに、何が正しい情報かを聞いたインタビューの後編をお届けする。

    ハクビシンもコウモリも被害者
 山根  2020年2月3日、上海公衆衛生臨床センターや復旦大学公衆衛生学部などが科学誌「nature」に、重度の呼吸症候群を発症した武漢の食品市場就労者から得たコロナウイルスのゲノム(RNA遺伝子、2万9903ヌクレオチド)の解析結果を論文にして発表しましたね。
     以前に中国のコウモリで確認されたSARS様コロナウイルスと、89.1%の共通点があったという内容です。
     このニュースを受けて、SNSでは「コウモリを食べたから感染が広がったんだ」と書く者も出ました。
 根路銘 コウモリはコロナウイルスを媒介しているにすぎず、新型コロナウイルスの元の宿主は他の野生動物です。
     2003年12月、コロナウイルスによるSARSの感染拡大時、中国当局はハクビシン(ジャコウネコ科)にSARSウイルスとほぼ同じウイルスが見つかったとして、広東省の食品市場などでのハクビシンの殺傷を実行しています。
     たまたま、ヒトに感染したSARSウイルスの塩基(遺伝情報を担う化学物質)数が、ハクビシに感染したコロナウイルスと29違うだけでとても似ていたんです。
     しかし、ハクビシンにSARSウイルスが入ったのはごく数年前のことで、SARSはハクビシンから始まったものではなかったようです。
     これらのウイルスは、何らかの動物に長い時間潜み続け、出撃の準備(変異)を整えて、動物やヒトへの感染を開始するものなんです。
     科学誌「nature」には、最近まで人間に流行してきたウイルスを、たった1mmほどの小さな昆虫が多く保存していることを明らかにした論文が発表されています。
     ウイルスはこうやって生物の中に潜み、何らかの意志をもって自らの生き残り策を考えているとしか思えない。
     私たちは、数十億年の進化の歴史を辿ってきたウイルスのことを、まだほんの一部しか理解していないんです。

    感染者の閉じ込めはウイルス培養と同じだ

 山根  武漢では、感染を拡げないために感染者や肺炎を発症した患者を病院の隔離病棟に閉じ込める策をとってきましたが、効果は期待できますか?
 根路銘 いや、閉鎖した空間、隔離病棟に閉じ込めたのは大きなミスです。
     閉鎖した空間に感染者や発症者を閉じ込めるのでは、ウイルスを培養しているのに等しい。
     これは、大きな間違いです。
     2月7日、武漢大学中南医院の医療チーム14人が連名で、米医学雑誌「JAMA」のオンライン版に、「40人の医療専門家と17人の入院患者は院内感染が疑われる」という正直な報告を投稿しましたね。
     閉鎖した病院が爆発的な感染の元になったことを物語っています。
     私が早くから指摘していた通りでした。
 山根  病院では、院内感染を防ぐためにどういう対処をすべきだった?
 根路銘 病院の窓を全部開け放ち、扇風機でも使って室内の空気を外に排出し、ウイルスを追い出せばよかった。
     窓を開けて「鬼は外!」が最良の方策だったんです。
     空気中に長時間浮遊し「空気感染」するインフルエンザウイルスと違い、コロナウイルスは「飛沫感染」しかしない。
     しかもコロナウイルスは、空気中で1~2メートルも飛べば死滅します。
     2003年、SARSが大きな流行を見せたベトナム・ハノイの病院では、病院の窓という窓を開け放ち、扇風機で室内の空気を外へ送り出し、SARSウイルスを空へ放つという思い切った方策をとりました。
     これによりベトナムは流行終結宣言を出せたんです。
     実に敬服すべき措置でした。
     香港では、高層ビル内のエレベーターが、SARS感染者のウイルスを複数の人に拡散させる「スーパー・スプレッダー」となり大流行が起こったんですが、これはベトナムでウイルスを「鬼は外!」で克服したサクセスストーリーとは対象的でした。

    SARSを克服したハノイのB病院

 根路銘 この意外だが思い切ったコロナウイルスとの戦い方は、2004年2月、重要な教訓として米国の国立生物工学情報センターに記録されました(「Lack of SARS Transmission among Public Hospital Workers, Vietnam」)。
     それには、SARSを克服できなかったA病院と克服したB病院の対応の違いとして、「A病院は空調のある狭い病室に感染者を閉じ込めていたが、B病院のSARS隔離病棟は高い天井と天井扇風機を備えた大きく広々とした部屋で、通風のために窓を大きく開いておくよう指示をしていた」と記録しているんです。
     これまでのウイルスによる呼吸器感染症では、病院が感染拡大の元となったケースが少なくないという教訓も忘れてはいけません。

    クルーズ船は窓を開け放つべきだ
 山根 感染者が確認されたクルーズ船内では、3000人以上の乗客は下船できず、しかも船室からも出ないようにと言われていると伝えられています。
 根路銘 それは間違いです。
     クルーズ船をウイルス培養装置にしてはいけません。
     感染者を閉鎖空間に閉じ込めておくのでは、武漢の病院やSARSの時のベトナムのA病院と同じにならないかと心配です。
     ウイルスの多くは、外殻(エンベロープ)に覆われたボール状で、外側にトゲ(スパイクタンパク質)をたくさん備えています。
     コロナウイルスでは、トゲのタンパク質が健康な細胞の表面の受容体(レセプター)にとりつき、そこから細胞内に侵入します。
     ひとたび侵入したあとは、増殖するためRNA(生命設計図)を駆使して細胞内の材料で自らのコピーを大量に生産、それらが細胞の外に出てさらなる増殖へと拡大を続けます。
     ところがコロナウイルスの「トゲ」は脆弱で、空気中では脱げてしまうんですよ。
     そのため、咳や痰で排出した飛沫に含まれるコロナウイルスは、1メートルも飛べば死滅してしまうわけです。
     私は以前、コロナウイルスのトゲの正常な整然とした姿をとらえようと、電子顕微鏡での撮影を試みたものの、とても苦労した経験があるんです。
     きれいに精製したコロナウイルスを電子顕微鏡で見たところ、エンベロープは大部分がまる裸になり、トゲが欠失していたからです。
     あのトゲは、ウイルスが備える攻撃用の武器ですが、コロナウイルスではとても壊れやすい。
     私が、ベトナムのB病院の教訓に学び、「空気中に出たウイルスは窓を開け放って外へ追い出せ」と言っているのは、そういう敵の弱点をつけということです。 
     クルーズ船も窓をできるだけ開けることですよ。

    感染拡大は2月末~3月に終結する

 山根  室内で、空気中に出たウイルスを殺す方法は?
 根路銘 コロナウイルスは壊れやすいので、1%の界面活性剤を噴霧するだけで殺せます。
     特別な消毒剤がなくても、水にごくごくわずかな家庭用の洗剤や石けんを溶かしたもの使うのでも効果があります。
     また手洗いでは、水だけで洗うのでは十分ではないので、石けんを使うことです。
     石けんはウイルスを作っている膜を溶かしますから。
     コロナウイルスは感染力が強いインフルエンザウイルスよりは御しやすいので、感染者、肺炎発症者に近づく時はマスクをするなどを心がければ、いずれ終息します。
 山根  感染拡大はいつまで続きますか?
 根路銘 テレビで4月、5月にさらに感染が広がるおそれがあると発言している人がいて唖然としました。
     コロナウイルスは気温が上がると生きていけないんです。
     もともと冬の寒い季節に活発になる風邪のウイルスなので、2月末から3月に入れば自然に終息すると私は見ています。
     正しい知恵と対処法をもって向き合あえば、あと1ヵ月で終息するはずです。
     恐怖を煽りたてることをやめ、落ち着いて対処してほしいと願うばかりです。

    沖縄自生植物がウイルスを殺菌する

 山根  根路銘さんは、沖縄に自生する植物、センダンにインフルエンザウイルスを死滅させる効果があることを発見、以前から数多くの論文を発表。
     製品化も進めていると聞いていますが。
 根路銘 センダンはインドでは薬用植物「ニーム」としてよく知られている植物ですが、沖縄には多く自生しています。
     長年にわたりインフルエンザウイルスと戦ってきましたが、感染拡大のためとはいえ、感染した鳥や動物を何万と殺傷する方法はしのびない。
     そんなことをせずにすむ効果的なウイルス殺菌方法はないかと、故郷の沖縄に戻ってから研究所を創立、探ってきて到達したのがセンダンによる予防、殺菌方法です。
     1月8日に東京でセンダンをテーマにした「インフルエンザ消毒液セミナー」を開催したばかりです。
     センダンは、外殻(エンベロープ)を持つウイルスが健康な細胞に吸着する時に働くHA(ヘマルグリチニン)と、細胞内で増殖したウイルスが殻の外に出て離脱すると時に働くNA(ノイラミニダーゼ)という両方のタンパク質を切断する機能があることを解明できました。
     そのため、同じ外殻を持ち、HAやNAを持つSARSウイルスやコロナウイルスの消毒液としても利用できるのでは、と考えています。

※記事内「コロナウイルスは「飛沫核感染」しかしない」は、正しくは「コロナウイルスは「飛沫感染」しかしない」でした。訂正してお詫びいたします(2020年2月18日)

                                  転載終わり。



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無知は危険だが無責任はもっと危険だ。

2020年02月22日 09時28分14秒 | その他の日記
 もう駄目だ。マスメディアが正確な情報を流さずデマを拡散させて人々の不安を煽った所為で、デマが蔓延している。止められない。
 下手をするとこのデマで犠牲者が出るかもしれない。
 経済的な犠牲者はもう既に出ている。その意味の犠牲者ではない。死者が出る可能性がある。
 しかしデマによる被害で人が死んでもカウントされない。
 人々が冷静に対処すればこの被害は起こらない。
 しかし、マスメディアが正確な情報を流さずにデマを拡散させて人々の不安を煽っている今の状況では人々が冷静に対処することは出来ない。

 野党議員もデマの拡散に協力している事態に陥っている。
 マスメディアや野党議員達によって煽られた人々の不安はデマを増殖させる。
 そのデマを多くの人が拡散させる。
 マスメディアや野党議員は悪意があるが、多くの一般の人は正義感のある真面目な人達。
 そのような人達がデマを信じ切って真面目に正義感に駆られてデマを拡散させる。
 その所為で人が死ぬ事態に陥るかもしれない。
 経済が悪化すると人は簡単に死ぬ。

 かつて起こった大震災の時と同じ。
 デマによる風評被害で多くの人が亡くなった。
 デマを拡散させたマスメディアはその責任を一切取っていない。
 デマを拡散させて大儲けをしたマスメディアは今も風評被害に苦しむ人達を無視し愚弄している。
 今回、同じことが繰り返されている。
 風評被害で人が死ぬ事態に陥るかもしれない。
 そして、その数はコロナウイルスによる死者を超えるかもしれない。
 しかし、例えそうなったとしてもマスメディアは絶対に責任を取らない。
 昔からマスメディアが責任を取ったことなどないのだから。



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河津桜(カワズザクラ)その11。

2020年02月21日 23時09分21秒 | お花に関する日記
 本日2月21日は、ジャンヌ・ダルクの異端審問が開始された日で、足利義政が慈照寺の造営を始めた日で、イギリスでリチャード・トレビシックが蒸気機関車の試運転に成功した日で、カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスの『共産党宣言』が出版された日で、改正日米通商航海条約が調印されて不平等条約を撤廃されて関税自主権が確立された日で、ミュンヘン革命の中心人物クルト・アイスナーが暗殺された日で、孫文が第三次広東軍政府を設立した日で、天皇機関説を唱えた美濃部達吉が襲撃されて負傷した日で、日本の警視庁が婦人警察官の募集を開始した日で、東パキスタンでベンガル語運動家と軍隊が衝突した日で、フランシス・クリックとジェームズ・ワトソンがDNAの二重螺旋構造を発見した日で、アメリカの黒人運動指導者マルコムXが演説中に暗殺された日で、イスラエル空軍がシナイ半島でリビア航空機を撃墜した日で、東京地検が『四疊半襖の下張』を掲載した雑誌の編集長・野坂昭如らを起訴した日で、漱石の日です。

 本日の倉敷は晴れでありましたよ。
 最高気温は十三度。最低気温は一度でありました。
 明日も予報では倉敷は曇りのち晴れとなっております。




 上の写真に写っているお花は、河津桜です。
 倉敷の河津桜達はお花を咲かせ始めてます。
 

 河津桜のお花に関しては、2019年3月2日の記事2018年3月8日の記事2017年2月23日の記事2016年2月22日の記事2015年3月6日の記事2014年3月13日の記事2013年3月12日の記事2012年3月15日の記事2011年3月7日の記事2010年2月15日の記事も宜しかったらご覧くださいませ。
 2019年と2018年と2017年と2016年と2015年と2014年と2013年の2012年と2011年と2010年の河津桜のお花の記事です。


 河津桜のお花の花言葉は、「優れた美人」です。


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