羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 6

2015-05-09 21:31:25 | 日記
「このDIOを倒す為に命を引換にしてもいいと思っている。このDIOから逃げることは自分の人生から逃げることだと思い込んでいるのだな」このDIO、っと自分で連発しているので顔のはっきりしないこの男はDIOだッ!!「馬鹿げたことだ。しかし、その馬鹿げたことが結構重要なのだな。ダービーの奴は、忠誠を誓うと言っておきながら、このDIOの為に死んでもいいという覚悟ができていなかった」ワイングラスの『赤い液体』を弄ぶDIO。「だから、あとほんのちょっとというところで勝利が掴めない。ダービーには負けた理由が永久にわからんのだ。アイス!」DIOは後ろ髪を掻き分け、首の傷を畏まるヴァニラに見せた。自分とジョナサンの繋ぎ目!
「たぶん、あと一人の生き血を吸えばこの馴染まなかったジョナサン・ジョースターの肉体もすっかり我が物となる! 傷も完全に治癒する。アイス、お前の生き血を私にくれるか?」DIOは問うた。「はい、喜んで」ヴァニラは両手を手刀の形で拡げ、スタンドを出した。自分の前に瓶を置くヴァニラ。「御受け取り下さい!!」ヴァニラのスタンドは、手刀でヴァニラの首を落とした!!! ほとばしる流血!! 血は瓶を満たした!
頭を失ったヴァニラは倒れた。DIOはそれを見ていた。「自ら首をはねるとは」ベッドから降りるDIO。「嬉しいぞ。しかしヴァニラ・アイス、お前程の者の生き血は受け取れんな。誰か他の奴ので、私の傷は完治させるとするよ」DIOは自分の右手首を切り裂き、『吸血鬼の血』をヴァニラの死体に滴り落とした!「死ぬ必要は無い、甦るがいい。その覚悟、お前なら間違いなく、勝てるだろう」首の繋がったヴァニラは血溜まりの中で覚醒した!
「DIO、様」起き上がるヴァニラ。「やはり肉体は『自分』のが一番だな。あっという間に馴染む」
     7に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 7

2015-05-09 21:31:13 | 日記
「奴等は任せたぞ、ヴァニラアイスよ」DIOはベッドに戻って行った。「DIO様。あなたの期待は満たされるでしょう!」ヴァニラは再びスタンドを出した。現れたスタンドは吠え、ヴァニラを丸呑みにし、「シャアァァッ!」更に吠えると自分の手足を呑み、そのまま自分の体を吸い、吸い尽くし消えるてしまうと球形のエネルギー体になり、ドアと自分の血液で満ちた瓶を円形に消滅させながら高速で飛び出して行った!!「ドアぐらい開けて出ていけ。この世界の空間から、姿を全く消すスタンド」DIOはベッドで呟いた。
館の外のアヴドゥル達はジョセフと約束した10分が経ち、決断を迫られていた。「ジョースターさんは火を放てと言ったが、突入するぞ、館の中へ!」「ああ」ポルナレフもイギーも、異論は無かった。「ポルナレフ、突入する前に一つだけ言っておきたい」ポルナレフは立ち止まり、イギーは振り返った。「私はもし、お前が行方不明になったり負傷しても、助けないつもりでいる」ポルナレフも振り返った。「イギー、お前もだ。冷酷な発想だが、我々はDIOを倒す為にこの旅をしてきた。お前達の方ももし私がやられたり、お前達とはぐれても、私を助けないと約束しろ。自分の安全を第一に考えるのだ。一人を助けようとして全滅してしまうのは避けなくてはならない!」ポルナレフとイギーはアヴドゥルを見詰めた。
「ああ、わかったぜアヴドゥル」ポルナレフは歩み寄り、右手を強く握り合った。「生きて出てこれたら、豪勢な夕飯を奢れよぉ?!」「イギーにもな!」3人は決意を固めた!「よおし、シルバーチャリオッツ!」ポルナレフは姿勢を低くして、スタンドを出し、先程承太郎達が落ちた辺りの床を剣で突ついて確認した! 顔を見合せ、ポルナレフを先陣に、慎重に館の中へ突入してゆく一同!
ある程度進むと、やはり廊下はどこまでも続いていた!!
     8へ続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 8

2015-05-09 21:31:03 | 日記
「おい、アヴドゥル。延々続いて見えるぜ?」「ジョースターさんは館に火を放てと言ったが、こんな遠大な迷路では火を放つのはこっちが危険だ。それより! マジシャンズレッド!!」アヴドゥルはスタンドを出した! スタンドは掌を合わせ、力を込めて開き、奇妙な3本の炎の棒が組合わさったモノを造り出した。縦棒1本に横棒2本。横棒同士は90度で交わり、6辺の先は松明のように火が燃え上がっている。
「この炎は生物探知器だ。人間、動物の呼吸や皮膚呼吸、物体の動く気配を感じ取る。スタンドのエネルギーの動きもわかる! これを見て進もう」「なぜ炎が6つ固まっている?」「前後左右上下を示す。半径15メートル以内にいる者ならどの方向にどんな大きさの者が隠れているかわかる」炎の探知器を先頭に迷路を進む一同。「ジョースターさん達は地下へ向かって連れ去られた。下へ向かおう」階段を降りる一同。『左』の炎と『前』の炎が激しく反応する!
「左前方に何かいる!」臭いを確かめるイギー!(ザ・フール!!)スタンドを出したイギー! 即座に左前方の『柱』をスタンドの爪で切り裂いた!! 驚くアヴドゥルとポルナレフ!「ぎゃあぁッ!!」柱の中から胴を切り裂かれた小男が飛び出してきた!!「フンッ」鼻で笑うイギー!「おいおい! なんだこの男は」床に倒れた小男に戸惑うポルナレフ。「周りを見てみろ!」館の迷路は消え、周囲はただの地下広場? に変わった!
「どうやらこの幻覚を作っていたスタンド使いだったらしいな」名乗る機会も無かったが、男の名はケニーGッ! 幻覚のスタンド使いだった。速攻で再起不能(リタイア)ッ!!「館の間取りも普通に戻った訳だ」側の柱に手を突き、一息つくアヴドゥル。手を、突いてしまった。「ん?」
     9に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 9

2015-05-09 21:30:51 | 日記
『このラクガキを見て うしろをふり向いた時おまえらは』拙い日本語の落書き。最後の一文は柱に突いた手の親指に隠れて見えなかった。炎の探知器に反応は『無い』ポルナレフと鼻のいいイギーも反応『無い』。冷や汗をかきながら、指を退けたアヴドゥル。そこには『死ぬ』と書かれていた。(ぐぅッ?!)振り、返るアヴドゥル!! ヴァニラ・アイスッ!!!
球形体と化したヴァニラのスタンドが間近に迫っていた!!(一体なんだコイツは?! いきなり?!!)ヴァニラのスタンドは球体の中で手足と胴を出し、襲い掛かった!!「ポルナレフ! イギー!!」振り返るポルナレフとイギー!「でぇあッ!!」アヴドゥルはポルナレフを殴り飛ばし、イギーも弾いた!! その瞬間ッ、ガオンッ!!! アヴドゥルは両腕のみ残し消滅した!!
「おい、アヴドゥル?! どこだ? なんだ今の?」ポルナレフは床に転がったアヴドゥルの両腕に気が付いた!「この腕は? おい、アヴドゥル?! どこ行ったぁ! おい、どこ行った! アヴドゥルッ!!」イギーは激しく動揺した!!「はぁッ! はぁッ!」イギーは何が起きたか、いち早く理解していた!「アヴドゥルゥッ!!!」絶叫するポルナレフ!
部屋の奥からヴァニラの球形体が表れた!「何だ? どこから?! なぜ探知できなかった? イギー、臭わなかったのか?!」対峙するポルナレフとイギー! イギーは怯えている!!「どこだアヴドゥル?!」ヴァニラはスタンドにアヴドゥルの両腕を拾わせた。「アヴドゥルは粉微塵になって死んだ」ヴァニラはスタンドの中から告げた。「私の口の中がどこに通じているのか? 自分でも知らんな。暗黒の空間になっている。吹っ飛ばしてやったんだ。次はお前等だ。DIO様を倒そう等と思い上がった考えは正さねばならんからな!!」
     10に続く

ジョジョの奇妙な冒険~スターダストクルセイダース~ 10

2015-05-09 21:30:39 | 日記
ヴァニラのスタンドはアヴドゥルの腕を喰い尽くした!「はぁッ」戦慄するポルナレフ!「一人一人、順番に順番に、このヴァニラ・アイスの暗黒空間にバラ撒いてやるッ!!」ヴァニラはスタンドの口の中から顔を出した!「嘘だ、アヴドゥルを殺したなどと」信じられないポルナレフ。恐怖にひきつるイギー!「嘘をつくなぁあッ!!!!」ポルナレフは絶叫した!
・・・やっば、9に入り切らんかった。時間も、アレだ。とにかくアヴドゥルの冥福を南無南無ッ!!