軽く手を叩いてみせるDIO。「おめでとう、ポルナレフ。妹の仇は討てたし、極東からの旅もまた、無事ここにたどり着けたという訳だ」「ケッ! 祝いになんかくれるっつうなら、テメーの命をもらってやるぜ!」側のカーテンを引き寄せ、口に溜まった血を吐きつけるポルナレフ。「フフフ、一つチャンスをやろう。その階段を2段降りろ、再び私の仲間にしてやろう。逆に死にたければ、足を上げて階段を登れ」「俺はお前に会った時、心の奥底までお前の恐怖の呪縛と巨大な悪に屈服した。あの時、俺は負け犬としての人生を歩み始めた訳だ。死よりも恐ろしいぜ! テメーに利用されることへの欲求だけの人生なんてなぁ!」カーテンで鼻血? も始末するポルナレフ。「だが今、恐怖はこれっぽちも感じない。俺に有るのは闘志だけだ! ジョースターさん達と会って、この45日余りの旅と仲間の死が、俺の中からお前への恐れを吹き飛ばした!!」舌舐めずりするDIO。
「本当にそうかな? ならば、階段を、昇るがいい」ポルナレフは拳を握り締め、階段を1歩登った!「そうか、そうかポルナレフ。フフフ」笑い出すDIO。「階段を降りたな。このDIOの仲間になりたいという訳だな」「ぬ?!」階段を昇ったはずのポルナレフは、階段を降りていた!!「なぁ?」再び階段を昇るポルナレフ。だが、次の瞬間降りている!「な、なんだぁ?! 俺は階段を、1歩確かにッ」「どうした、動揺しているぞポルナレフ。動揺する、それは恐怖しているということではないのかね? それとも、昇らなくてはならないと心では思っているが、余りに恐ろしいので無意識の内に逆に体は降りていたといったところかなぁ?」「馬鹿な! 俺は今確かに、階段を昇った!! くッ」階段を駆け上がるポルナレフ。だが、即座に元いた位置より降ろされているポルナレフ!(何をしたんだ、スタンド? まさか)
2に続く
「本当にそうかな? ならば、階段を、昇るがいい」ポルナレフは拳を握り締め、階段を1歩登った!「そうか、そうかポルナレフ。フフフ」笑い出すDIO。「階段を降りたな。このDIOの仲間になりたいという訳だな」「ぬ?!」階段を昇ったはずのポルナレフは、階段を降りていた!!「なぁ?」再び階段を昇るポルナレフ。だが、次の瞬間降りている!「な、なんだぁ?! 俺は階段を、1歩確かにッ」「どうした、動揺しているぞポルナレフ。動揺する、それは恐怖しているということではないのかね? それとも、昇らなくてはならないと心では思っているが、余りに恐ろしいので無意識の内に逆に体は降りていたといったところかなぁ?」「馬鹿な! 俺は今確かに、階段を昇った!! くッ」階段を駆け上がるポルナレフ。だが、即座に元いた位置より降ろされているポルナレフ!(何をしたんだ、スタンド? まさか)
2に続く