羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

仮面ライダードライブ 1

2015-05-19 20:38:24 | 日記
夜の中華街で、メディックはハートに何事か囁いた。「何? ブレンが仮面ライダーを引き入れたか」「一体、どんな手を使ったのかしら? あとでボロが出なければいいけど」「まさか、あいつ」ハートは予感し、メディックは閉じた瞳を開いた。当のブレンは根岸と怪しい中華料理屋いた。案外すぐ近く?「12年前の銀行強盗事件ですが、関係者の居場所を更新しておきました」リストを根岸に渡すブレン。リストには唐沢ゆかりの名があった。「早急に全員始末しなさい」根岸がリストを取ろうとすると、一旦渡さないブレン。「早急に、です」リストを取った根岸。「わかってるよぉッ」酒を煽り、店を出てゆく根岸。「見事でした、仮面ライダーへの攻撃。まぁ逃しはしましたが、次も期待しています」後ろの席で黙っていた剛にブレンは薄ら笑いで話し掛けた。「ああ」「そうしていると思い出しますねぇ、裏切り者のチェイスのことを」笑みを消すブレンだった。
署の屋上で、進ノ介はチェイスと話していた。「昨日は悪かった。12年前に起こった事件の中で、親父が殺されたんだ。その事件の深層に近付けるかもしれないッ。そっちに頭が行って目の前の被害者を見失ってた。アンタのお陰で目が覚めたよ。さすが仮面ライダーの先輩だな」「家族、とはそんなに人の心を乱すモノなのか?」チェイスは問うてきた。「え?」「お前も、霧子も、剛も、家族が絡むと平常心を失う」「乱すモノじゃないなぁ。大切なモノ。だから問題が起きると、つい乱れちゃうんだ」「つい、乱れ、ちゃう?」チェイスは戸惑っていた。
署の廊下で剛に電話を掛ける猫背の霧子だったが、剛は電話に出ない。「どうしちゃったの? 剛」「連絡着かないのか?」進ノ介とチェイスが屋上から降りてきた。「二人を待っていたんです。丸谷さんが何か思い出したみたいで」進ノ介と霧子は特状課に向かった。
     2に続く

仮面ライダードライブ 2

2015-05-19 20:38:16 | 日記
「12年前のあの時、俺、どんよりを感じた気がするんス」特状課メンバーは丸谷の話を聞いていた。進ノ介達と一緒に駆け出しはしていなかったがチェイスも来ていた。慌てて移動しないチェイス。「昨日、ねぎ兄に襲われた時、思い出したんスけど」「進ノ介」ベルトは達磨の上だ。「ああ」「やはりあの事件にはロイミュードが絡んでた、可能性が高まりましたねぇ」思案顔の本願寺。「その傷痕」チェイスは目に付いた丸谷の耳の後ろの傷痕に注目し、グイッと丸谷の首を曲げ、よく確認した。乱暴!「知ってるのか?」丸谷の傷痕を改めて見る進ノ介。「001には氷の針を使って人間の記憶を書き換える能力が有ると聞いた。これはその時にできる傷に似ている」丸谷の頭から手を離したチェイス。
「記憶を書き換える」考え始める進ノ介。「じゃあ、剛がブレンに従っていたのは?!」「俺の記憶が、あやふやだったのも」「12年前の真実を隠す為?!」西城も入ってきた。「001が現場にいたから?」りんなも来てた。「やっばーッ! 全部繋がっちゃう?!」盛り上がる西城。「なんでもっと早く言わないのよぉ!」りんなに文句付けられたチェイスは答えた。「誰も、聞かなかったからだ」そうだね。「ゆかりちゃんにはこの傷無かった気がする」進ノ介は思い出していた。「ということは、ゆかりちゃんは001のこと覚えているかもしれません!」霧子は走って行ってしまった。
「霧子!」ベルトを取って追おうとする進ノ介。「泊ちゃん」本願寺は進ノ介を呼び止めた。「敵の狙いは12年前の事件の関係者の口封じです。ゆかりちゃんの警護を」「わかりました」進ノ介は走って出てゆき、チェイスもスッと特状課を出て行った。「さぁて、我々は丸谷さんを全力で守りましょう! 今の警察上層部は信用できませんからね!」本願寺は西城とりんなに気合いを入れた。
     3に続く

仮面ライダードライブ 3

2015-05-19 20:38:07 | 日記
霧子はノックしてゆかりの母が返事をすると即、病室に入った。「昨日の警察の」「ゆかりちゃん」迎えた母の話も耳に入らず、霧子はゆかりに迫り出した。「覚えているんでしょ? 12年前の銀行強盗事件。現場で何があったの?」「嫌ッ」ゆかりは霧子に背を向けた。「泊警部補を撃ったのは、本当に根岸なの?!」霧子はゆかりの前に回り込んだ。「現場で怪物を見なかった?」ゆかりの腕を掴む霧子。「あなたの見たモノ全部話してッ!」ゆかりは怯えたが、頭に血が昇っている霧子は構わなかった。
とある路地を歩くチェイスの元へ、クラクションを鳴らしてシグナルチェイサーが飛来した。「霧子の連絡は無視しても、俺の所には来ると思った」歩道橋に現れた影を振り仰ぐチェイス。剛がいた。「誘い出した、って言いたいの?」チェイスは歩道橋から飛び降りた。「耳の裏を見せろ」唐突なチェイス。「え? なんて?」「耳の、裏を、見せろ」苛々し始める剛。「あぁ~もうッ、調子狂うなぁッ!! とにかく!」チェイスを指差す剛。「お前を倒す!」「仕方が無い、実力行使だ」互いにドライバーをセットするチェイスと剛!
「んあああぁッ!!!」まだ変身してないのにいきり立ってチェイスに突進する剛! 殴り合いでは剛がやや優勢な風だったが、チェイスに投げ飛ばされるた剛はシグナルマッハのシグナルバイクを取り出した! チェイスもシグナルチェイサーを取り出す! 互いにマッハとチェイサーに変身!!「はあぁッ!」殴り掛かる剛!
「12年前、何を見たの?!」「やだ、知らないッ!」進ノ介が病院に来ると、ゆかりの病室から声がした。「あなたの証言に真実が掛かっているの! お願い、思い出して!!」「嫌だぁ、嫌なの!」病室に入った進ノ介はそれを見ていた。「あの時のこと、証言できるのはあなただけなの!」進ノ介は
     4に続く

仮面ライダードライブ 4

2015-05-19 20:37:58 | 日記
記憶が曖昧な丸谷に無理に迫ったことを思い出していた。「何も見てない、何も知らない!」拒否するゆかり。「止めろ」進ノ介は歩み出た。「泊さん」ゆかりを部屋の隅に追い詰めていた霧子は振り向いた。「どうしてですか? 001の正体が解れば、剛を操っているかもしれない奴がッ。泊さんのお父さんを撃った真犯人が解るかもしれないんですよ?!」進ノ介に詰め寄る霧子。「それでもだ。思い出したんだよ、俺。真実を突き止めたいからって、人を傷付けるようなことはしちゃいけないって」我に帰り、ゆかりをみる霧子。ゆかりは怯えている。「俺達は市民を守る警察官なんだから。だろ?」「泊さん」霧子はゆかりに向き直った。「すいません、嫌な思いをさせてしまって」頭を下げる霧子。「すいませんでした」進ノ介も頭を下げた。以前来たときとは役割が逆になる霧子と進ノ介だった。
場所を変え駐車場? のような所で格闘するチェイスと剛! 剛の方がやや押している! ブレイクガンナーを構えるチェイス、ゼンリンシューターを構える剛! 互いに銃撃し、まともに受ける二人!! そのまま接近し、チェイスはリベンジャーパイクで、剛はゼンリンストライカーで殴り合い、チェイスは剛の蹴りで間合いを取られると、ゼンリンシューターで撃たれ、屋外の広場に転がされた!
追い打ちを掛ける剛! 格闘するが腕を取られた剛!「一気にケリ着けてやる!!」やたら短気な剛!「フンッ」鼻で笑うチェイス! 二人は距離を取り、構えた。「シグナルフルスロットル!」「シグナルフルスロットル!」互いのドライバーが音声を上げた!「トオッ!」飛び上がるチェイス!「でぇッ!!」飛び上がる剛!「マッハ!」「チェイサー!」「デァアッ!!」「ドゥゥゥッ!!」空中で激しくぶつかり合う互いの蹴り!!「ゼァアッ!」チェイスはもう一段、蹴りを放った!
     5に続く

仮面ライダードライブ 5

2015-05-19 20:37:48 | 日記
「がぁああッ!」吹っ飛ばされ、変身を解除され、地上に落下する剛! 着地したチェイスは変身を解いた。「オツカーレ」倒れ苦しむ剛を掴み上げ、耳の後ろを見るチェイス! 剛の耳の後ろには丸谷と同じ雪の結晶のような傷痕が有った!!「用は済んだ」剛を放り捨てたチェイスは歩み去ろうとした。「おえ、いいのか?! 止め刺さなくて?」這いつくばったまま吠えてくる剛。「俺は、何度でもお前を倒しにゆくぞ?!」「俺にだってわかる。お前を倒すと、霧子の心が乱れる」チェイスは去った。「お前には言われたくないんだよ」怒りと悔しさで踞り、地面を拳で打つ剛。
「本願寺く~ん、聞いてる? 丸谷を匿ってるんだってぇ?」特状課に仁良が来ていた。「さすが仁良さん、情報が早うございますねぇ」取り敢えず下手に出る本願寺。「捜査一課で厳重に保護しよう」と言いつつ、あちこち探す仁良。「丸谷を引き渡したまえ」「承知致しました。丸谷さん、まーるやさぁ~ん!!」本願寺がハイテンションで呼び込むと、「はぁーい!!」多数の丸谷が次々特状課に入ってきた!「丸谷ですけど?」「丸谷です」「僕が」「私が」「俺がッ!」「丸谷です!!」混乱する仁良!「なんなんだこれは?!」嬉しそうに仁良に近寄る西城。「世の中には同じ顔の人が三人いるっていうけど、三人どころじゃなかったね~」例の人形で仁良にちょっかい出す西城!「どうぞ、お好きな丸谷ちゃん、お連れ下さいませ!」慌てる仁良ににこやかに言う本願寺。その『丸谷の群れ』の向こうで、「よくやったぞ、カラフルコマーシャル」りんなが光を出して丸谷の幻像を作り出すカラフルコマーシャルシフトカーを摘まんでいた。
霧子は病院の食堂で落ち込んでいた。食堂のテレビでは記者会見が中継されていた。真影が受け答えしている!「既に死者が3名も出ていますよね?」「残念です」
     6に続く