石神秀幸の決断！ ラーメン開拓紀行

今回の舞台は東京都墨田区押上。「新旧入り乱れているという状況ですね」と講釈する石神。スカイツリーができて再開発が起こっていた。
夜のスカイツリーから少し離れたの歩道を歩く石神。綺麗に整備されている。すずめ食堂を発見。長野の名店ゆいがの支店だという。長野からスカイツリーまで攻めてくる様が「サクセスストーリー」とやたら誉める石神。ここにもあった最近増えてる店の前のうんちく書きは主にネット対応だという。そんなもんかねぇ。すずめ食堂は紅茶が飲めるらしい。他にもメニューが豊富で中華ダイニング風でもあった。
小雨の中、更に進むと道は狭くなり、元の下町感が増してきたが大通り沿いな為、隣は車がバシバシ通っていた。目ぼしい店が無く、フワッと歩いていると点茶という店を発見！　喫茶店風。隣の洋品店と店が繋がっており、同じ木材の看板が使われているので夫婦で両店を営んでると推理。たぶん大屋でもあり、「悠々自適系」と評す石神。洋品店の奥さんは喫茶で自分の為にコーヒーを煎れ、また洋品店に戻ったりして何やら自由な様子だった。
料亭街に入り、目当ての店らん亭前に来た石神。有名だが行ったことはないそうだ。完全に内輪向けの店で外観からはほぼわからない。かろうじて窓から三河屋製麺の麺を使っているのがわかっただけだった。
石神が選らんだのは点茶。店は喫茶がメインで、元中華料理職人の主人が技能を生かしてラーメン等も扱ってるそうだ。支那ソバを頼む石神。本格的な中華スープに蒸し鶏チャーシュー、干し岩海苔の椀物のような麺。「ラーメンにコーヒーは合わない」という石神だったが、出されたコーヒーの美味しさには驚いていた。
別撮りですずめ食堂も紹介された。焼きの入った厚切りチャーシュー、海苔、味玉、メンマ、葱の載ったダシの濃そうな麺だった。らん亭は取材できなかったようだ。

アイムホーム

主婦と高齢女性にターゲット絞って上手くいったようだ。年配に絞って回収するのはテレ朝ドラマのお家芸だからね。むしろここまで無理してフジテレビっぽいことしたから上手くことが運ばなかったんだろう。絞ると内容も安定する。
コンビニ回りの騒動は色々おかしいけど、年配女性はそんなの気にしない。テンプレ気持ち悪いデブ男がやっつけられればそれで満足だ。ちゃんと作中でも『老いた母』が大事にされてるし、母そのものはデブから危害を加えられてない。危害を加えられるのは元ヤンの男で、しかしこの男は家族思いで『老いた母』は大事にしている。合理的な構図。テレ朝以外でここまでやりきるのはテレ東くらいだ。凄い。忘れた頃に皆ピーターパンをネタではなく素で入れてくるのもさすがだった。
会社サプライズやミステリーや仮面やカウンセリングや前妻云々は大幅に簡略化されたり、もう無くなったりしたが、年配女性はこの辺興味無いんだろうな。軽めのわかりやすいトラブル解決と記憶喪失のホームドラマだった。今後の終盤はさすがに色々回収しないといけないだろうけどさ。
ただ、ここにきてふわふわしていた主人公のキャラが定まってきた感じ。初期はキャラ以前に筋が無茶過ぎて、いくらキムタクでもお手上げになりかけていた。コミカルパートも普通あんな舞台芝居みたいに長々やらないし、課長のネタキャラ化も唐突だが、力技でやり切っていた。急に任されたであろう鈴木が緊張でガクガクしていたが。テレ朝はテコ入れする時、ガチだな。
随分引っ張った会社パートのもう一仕事と、途中から全力放置に切り替わった前妻関連をどう締めるのか？　主婦はそんなの興味無いみたいだが。しかし、最終２話ぐらいは『結末くらい見ようか』ていう補正もよっぽどじゃない限り入る、何より話の締めだから、そこそこの視聴率で行けるかもしれない。

Dr.倫太郎

浜辺の長めのシーンは夢乃が出てくるかと思ったが、不思議と出てこなかったな。原作がそうなのかもしれないけど、やっぱ小説とドラマだと時間の基準が違うから夢乃出さないなら短くした方がよかったかも。倫太郎の重要な回想があるから動くに動けないってのもあるだろうけど。
前番組からの流れとか、１話完結のスーパードクター物として見ていた層が戸惑ったってのはあったのかもね。前回のバレエ母子はなんだかんだでそれなりにきっちり処理して、夢乃関連も子供いきなり拐ったり、虐待の過去や倫太郎に迫ってみたりと結構激しかったから、ちょっと両方とも未消化感が出ちゃったのかもしれない。ギャンブル依存の女はフワッと出てきてフワッと処理された割りには突然重い禁断症状描写でちとキツかったしね。
松重や内田の活躍を期待する人もいるようだな。全員出番作ったら押しくらまんじゅうになっちゃうけど、松重とか特にファン多いもんな。あと高橋が急にコメディリリーフになってたけど、急にやるならやっぱアイムホームの鈴木くらいガチンコじゃないと『そんな件もある』ぐらいなんだろう。鈴木の役と高橋の役じゃ主旨が違うだろうけどさ。鈴木のアレはもうストーリー関係無いから場外乱闘だ。
倫太郎の心が意外と弱い、というか心の医師であることで自分を保っているのがポロッと出たが、今後どう展開するのか？　他の患者には奇策ながら効果的に対応しているが、誕生会といい、対夢乃は自分の気持ちが入ってことごとく失敗している感じだが。やっぱ女の扱いと患者の扱いで混乱してるんだな。倫太郎自体かなりの重症なんだろう。