と、特状課のPCに『ミスターX』という差し出し人からメールがきた。開いてみる進ノ介。「これは?!」驚愕する進ノ介! 翌日、「繋がった。奴にたどり着ける。重大な手掛かりが」「重大な手掛かり?」進ノ介は霧子に話し出した。「昨日の夜、ミスターXを名乗る人物からこれが届いた」その場にいた西城が素早くPCをチェックする。「診察データのようだね」「覚えているだろ? 今から10年前に起きた、伝染病騒動」「はい、確か新型ウィルスの」「致死率90%! 日本中が大騒ぎになり、全国一斉規模の集団検診が実施された。これはその時のリストだ」「で? これのどこが重大なんです?」よくわからなかった西城。「ウィルス情報を最初に流したのは、集団検診を実施した国家防衛局。責任者は真影壮一。結局感染者はゼロ。ウィルス騒動事態、なんらかの目的の為に仕組まれた可能性が有る」「なるほど、それにしてもこの情報を送ってきたミスターXというのは誰なんでしょうか?」もっともな指摘の霧子。進ノ介が答えられないでいると、追田から電話が入った。
「どういうことですか?」徹の家の工場前にいた追田の元に進ノ介と霧子が駆け付けた。「いやあ、それが」困惑した様子の追田。「まだいたのか?」徹が出てきた。「警察に要は無ぇって言っただろ?」様子のおかしい徹。「徹君、俺のこと覚えている?」「誰だよ?」「君は昨日、俺達にお父さんを探してほしいと言ったんだ。どうしても、一言謝りたいからからと」「謝る? ふざけんな! 俺達家族のことを捨てていなくなった男のことなんて知るかよ! 帰れ、帰れよ!!」徹は怒鳴って工場に戻って行った。その耳のうらには001の氷の針の痕があった!「あの傷!」「徹さんまで、001の記憶を」工場のゴミ捨て場には件のどら焼きが捨ててあった。(子供の頃から喧嘩すると決って親父がこれ買ってくれてさ)
7に続く
「どういうことですか?」徹の家の工場前にいた追田の元に進ノ介と霧子が駆け付けた。「いやあ、それが」困惑した様子の追田。「まだいたのか?」徹が出てきた。「警察に要は無ぇって言っただろ?」様子のおかしい徹。「徹君、俺のこと覚えている?」「誰だよ?」「君は昨日、俺達にお父さんを探してほしいと言ったんだ。どうしても、一言謝りたいからからと」「謝る? ふざけんな! 俺達家族のことを捨てていなくなった男のことなんて知るかよ! 帰れ、帰れよ!!」徹は怒鳴って工場に戻って行った。その耳のうらには001の氷の針の痕があった!「あの傷!」「徹さんまで、001の記憶を」工場のゴミ捨て場には件のどら焼きが捨ててあった。(子供の頃から喧嘩すると決って親父がこれ買ってくれてさ)
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