nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

三河 桜・紅葉紀行

2013-11-27 00:00:00 | 旅行記
 今年は3月初旬の土佐・桑田山の『雪割桜』から始まった桜見物の最後として、三河・小原の『四季
 桜』を見るべく、クラブツーリズム社主催の
        ~ 必見 小原四季桜は「川見四季桜回廊」までご案内 ~
         『幻想の香嵐渓ライトアップ逆さモミジ』
         錦秋の古刹めぐり「湖東三山」と艶やかなる「永源寺」
 というやたらと長いタイトルの一泊2日のツアーに参加しました。
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 初日は新幹線で豊橋へ、そこからバスで東名高速、東海環状自動車道を経由して1時間半ほどで小原へ
 小原(おばら)は豊田市北部の山あいにある町で、先ず『小原四季桜まつり』が行われている第1会場
 の[小原ふれあい公園]に到着。公園の周囲に植えられた四季桜と紅葉を見物することになる。
小原ふれあい公園
 地区の憩いの広場として利用されている公園と、隣接する豊田市小原支所周辺に、四季桜が約300本
 植えられており「四季桜まつり」のメイン会場となっていました。 
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 残念ながら二日前の強風雨で、少しばかり桜も紅葉も吹き飛ばされたようで、最盛期を過ぎた感じにな
 っていました。それでも紅葉の中にある可憐な桜が、ひっそりと咲いているように目に入りました。
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 公園の中央には舞台が設けられており、その周囲には地元名産の屋台などが立ち並んでいました。
 ここで目立ったのは〈松茸御飯〉や〈松茸〉の屋台でした。形の良い松茸などに値段が付けられており
 外国産を別にして高価なのにびっくりさせられました。
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 ところで、この四季桜については、観光協会のパンフに次のように説明されています。 
由 来
 小原の四季桜は、豊田市小原北町の藤本玄碩という医師が、文政年間の始めに名古屋方面から苗を求め
 て、植えたのが親木となって、広まったものと言われております。
Kankoumap
特 徴
 マメザクラ × エドヒガンの種間雑種と考えられ、花は一重5弁で小さく、白又は淡紅色です。
 夏の間に充実した花芽が秋から冬にかけて順次咲き、小さい花芽は冬を越して3月中頃から咲き始めま
 す。そのためか春は花と同時に葉が出て、花の数も秋に比べてかなり少なくなります。
本 数
 小原地区では、昭和53年に地区の木に制定し、その繁殖に力を入れているため、地区のいたるところ
 で四季桜を見ることができます。地区内の四季桜の本数は、現在約10,000本あります。
見 頃
 春3月中旬~4月上旬、秋は10月下旬~12月上旬に花が咲きます。
 年によって多少の違いがありますが、一番の見頃は、11月上旬~11月下旬頃です。
 一般的な桜と違い秋に満開を迎え、春は控えめに花を咲かせます。
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 一通り公園の周囲に咲く四季桜を観て回りましたが、紅葉に圧倒されてあまり存在感がないのが物足り
 ない思いでいましたが、案内所の方に伺うと、
 「この先の第4会場の[川見(せんみ)四季桜の里]へ行けば見事な四季桜が見られますよ」と教えて
 くれました。
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 バスはその川見へと向かう。いわゆる『四季の回廊』を経由することになりますが、その途中にも
 点々と『四季桜』があるのに気が付きました。満開の樹や早くも散ってしまった樹など、地区全体で
 10,000本程あるというまさに『四季桜の里』ということが頷ける風景でした。
 公園から10分ほどで『川見四季桜の里』に到着する。
 なるほど山全体に四季桜が咲き競い、その間に点々と紅葉があるという幻想的な景観が展開している。
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川見四季桜の里
 川見四季桜の里のある山には、約1,200本もの四季桜が植栽されています。
 見頃の時期になると、桜が山全体に咲き誇り、まるで別世界のような風景を繰り広げます。
 四季桜と紅葉が混在した幻想的な錦絵を描き出す、小原地区でも絶好のビューポイントとなっています
 隣接する薬師寺は、地元の人々からは「川見の薬師さん」と親しまれている、真言宗高野山派の古刹で
 す。                         【観光協会パンフより】 
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 遊歩道に沿ってこの幻想的な景観を眺めながら、またカメラに収めながら、のんびりと歩く。
 こんな世界があったとは、と感激に浸りながら薬師寺への階段の下まで来る。
 限られた時間なので本堂への階段の上りや、山の頂上へ行くことを諦め、小さな流れを渡って対岸から
 の眺望を楽しむことにする。
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 この山里にこのように紅葉と桜を同時に楽しむということを思いついた医者に改めて敬意を表するとと
 もに、日本にはまだまだ隠れた観光地があるのではとも思わせられる。
 ガイドさんの話では、休日には渋滞で現地まで四時間余り掛かったこともあるとのことに、さもありな
 んと合点がいくお花見となりました。
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 これで今回のツアーの最大の目的を済まし、今日の最後に薄暮からライトアップされた紅葉見物のため
 三河地方最大の紅葉名所、香嵐渓へと向かう。
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 バスは1時間ほどで香嵐渓に到着。ここは大変な人出だ。
 駐車場から巴川に架かる待月橋までの両側には屋台が並んでおり、人とすれ違うのも容易ではない。
 ようやく赤い欄干の待月橋が見えてくると、対岸の見事な紅葉をカメラに収める人々で混雑している。
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 その橋の所々で人の動きが遅くなる。ここでも今や盛りの対岸の紅葉をカメラに収めるためだ。
 橋を渡って巴川の河原に降りたところで、集合写真を撮る。ツアーでは必ず行われる企画の一つだ。
 写真を撮った後は自由行動となる。予め配られていた地図を頼りに、巴川右岸を歩くことにする。
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香嵐渓
 香嵐渓は、愛知県豊田市足助町にある矢作川支流巴川がつくる渓谷。愛知高原国定公園の一角に当たる
 寛永11年(1634年)に足助にある香積寺の三栄和尚が、巴川から香積寺に至る参道にカエデやスギの
 木を植えたのが始まりとされる。
 さらに、地元住民などの手によって数多くのカエデが植え足されたり、散策道がつくられるなどして現
 在のようになっている。
 また、香嵐渓のシンボルとも言える待月橋が命名されたのは昭和28年(1953年)。その後3回の掛け
 替えを経た後、平成19年(2007年)に新たな橋となった。
 昭和5年(1930年)に、香積寺の香、山中に発する山気すなわち嵐気から香嵐渓と命名。
 モミジの本数は約4,000本と言われている。            【足助町観光協会パンフより】
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 香積寺(応永34年・1427年創建)への階段を左手に、三州足助屋敷を右下に見ながら紅葉のトンネル
 をそぞろ歩き。紅葉の途切れたつり橋手前から引き返す。
 この頃から早くもライトが点けられる。
 香積寺への山門の階段を上がり、境内へ入る。ここも見頃を迎えた紅葉が多い。
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 山門を降りると、ライトアップされた紅葉が一段と映えて色鮮やかに展開している。
 この紅葉が川面に映り、いわゆる逆さモミジとなっている訳だ。 
 待月橋を渡り対岸から眺めると、飯盛山の斜面に点けられた灯りに映える紅葉が、まさに一幅の絵のよ
 うだ。何とも贅沢な眺めだ。時間の許す限り心ゆくまでこの景観を楽しむ。
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 これで1日目の観光を終え、満ち足りた気持で今晩の宿泊先、岐阜都ホテルへと向かう。
 バスは豊田藤岡I.C.から東海環状自動車道、北陸自動車道を経て、岐阜各務原I.C.で降りてホテル
 着。
 時間も遅くなったので、直ぐにイタリアンレストランでバイキング・スタイルの夕食となる。
 四季桜と紅葉見物を肴にしての夕食は,殊の外美味しかった。
 部屋からは長良川を隔てて金華山と、その頂上にあるライトアップされた岐阜城が見えました。
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 8.56. 東京駅(こだま641号)→ 11.08. 豊橋駅 11.20. (バス)→ 11.50.蒲サちくわ本舗 12.15.
 → 音羽蒲郡I.C. → 豊田藤岡I.C. → 13.15. 小原ふれあい公園 13.55. → 14.05. 川見四季桜の里
 14.50. → 15.50. 香嵐渓 17.30. → 豊田藤岡I.C. → 岐阜各務原I.C. → 19.15. 岐阜都ホテル着



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