平成30年9月23 日(日)晴
5時過ぎに目が覚め、外を見ると朝焼けの空が美しい。朝食前にホテル前の漁港を散歩する。
今日は晴天に恵まれた観光ができそうだ。朝食前にホテル前の漁港を散歩する。
我々の泊まったホテルニュー下風呂・別館は真ん中の少し高い建物だ。
漁港から見上げた空には、鰯雲が赤く染まってきた。部屋に戻り日の出を眺める。
朝食は昨晩と同じ大部屋で和食膳、ホタテやイカ刺し、イカの塩辛とこの近海で取れる烏賊が美味しい。
ホテル裏側の窓からは、戦時中に鉄道が敷かれる予定で出来た小さな駅舎のみが残っていました。
また、山の斜面には若宮神社の社殿が木の間越しに見えていました。
部屋に戻り改めて窓から漁港を眺めると、遠く北海道の山並みが見えていました。
ホテルの見送りを受けて、今ツアーの目玉の一つ『仏ヶ浦』へと出発しましたが、海上は風が強く、波が高い状態なので
遊覧船が出航するかどうかを確認しながらのことになりました。
佐井村の港に着く頃には、遊覧船の出港ができるとのことで一安心。港で待機中の『しもきたⅤ』に乗り込みました。
佐井港を出港すると、直ぐに2m程の波に翻弄され大揺れとなり、船内から悲鳴が上がるようになりました。
船室の窓には大波が覆い被さるようになり、楽しみにしていた奇岩がよく見えなくなりました。
波が穏やかであれば、桟橋から上陸して30分ほどの散策が予定されていましが、この状態ではどうにもならず、船中から
見物することになりました。写真を撮るにも大揺れの船内ではどうにもならず、船尾の窓の無い場所に移動してカメラに
収めて見ましたが思うようには撮れず、参考としてパンフの写真を借りることにしました。
五百羅漢 : 仏ヶ浦海岸の北約200mの場所に鎮座する巨壁。船上から、または桟橋付近から眺望可能です。
屏風岩 : 仏ヶ浦海岸の桟橋付近、山側にある大きな岩。南側を向け置かれた屏風を連想させる佇まい。
岩龍岩 : 仏ヶ浦海岸の桟橋に降り、遊歩道を進むと最初に現れる奇岩。先端が特徴的な形をしている。
香爐岩 : まるで仏具のような形の小さな奇岩。意志を持って作られたかのような特徴的な造形を持つ。
天龍岩 : 仏ヶ浦海岸を訪れる人を迎えるように聳える奇岩。海側と山側では造形が全く異なっている。
双鶏門 : 岩肌に突如現れる二羽の鶏の姿が滑稽かつ奇妙。高い場所にあるので近づくことはできない。
帆掛岩 : 仏ヶ浦海岸の中央付近に聳える巨壁。その神秘的な姿により、周囲はまるで神殿のような空間。
蓮華岩 : 仏ヶ浦の浜に点在する背の低い奇岩群。蓮華の姿を思わせることからその名が付けられている。
如来の首 : 仏ヶ浦を代表する奇岩のひとつ。見る角度によって如来の横顔が浮かび上がると言われている。
極楽浜 : 仏ヶ浦海岸の南側に高く聳える蓬莱山の奥にある神秘的な砂浜。訪れるには少し険しい場所。
蓬莱山 : 仏ヶ浦海岸の南側に聳える巨壁。風雨で刻まれた凹凸が想像を超える時の流れを感じさせる。
一ツ仏 : 仏ヶ浦を代表する奇岩のひとつ。鋭い形が特徴的で、じっと海を眺めているようにも見える。
大揺れの遊覧船から撮った小生の画像の一部も載せてみます。
揺れに揺れた1時間あまりの『仏ヶ浦』の遊覧で、気分を悪くされた方もいましたが、『牛滝港』に入港すると私を含め
た皆さんもホッとされたようでした。
仏ヶ浦
下北半島西海岸に位置する佐井村の景勝地で、国の名勝天然記念物にも指定されている「仏ヶ浦」は、波浪や風雨による
侵食によりみごとな自然造形美が見られるとともに、霊場恐山のほぼ真西に位置し、古くから恐山奥の院ともいわれ、信
仰を集めてきた霊域です。
最も高いところでは海抜100mに及び、複雑怪奇な様相の岩の一つ一つが仏具や仏像、鳥獣を連想させることから、五百
羅漢、仁王岩、十六羅漢、五つ仏、双鶏門、如来の首、一つ仏などと呼ばれています。
明治の文豪で歌人の大町桂月がこの地を訪れた際、自然の造形美の妙に心奪われ、「神のわざ 鬼の手づくり 仏宇蛇
人の世ならぬ 処なりけり」という歌を詠み、広く世に紹介したことで一般に知られるようになりました。
地形・地質の概要
仏ヶ浦は、今からおおよそ1500万年前、第三紀中新世の頃、日本列島は大陸から分裂し日本海が開きはじめていたグリー
ンタフ造山運動によって出現し、現在見るような数mから100m近い高さの複雑怪奇な様相の岩となりました。岩石は白緑
色凝灰角礫岩(燧岳溶結凝灰岩)です。下北半島西岸、佐井村福浦から牛滝にかけて2kmほど続いています。
仏ヶ浦遊覧船 【仏ヶ浦海上観光(株)】
佐井港を出た遊覧船は、右手に北海道や津軽半島を眺めがら南下すること5分、最初の見どころ「願掛岩」の前を通過し
ます。海面からそびえ立つ海抜100m級の巨岩は男女が抱き合っている姿に見えることから、古来より縁結びの岩として
信仰されてきました。
牛滝港からはバスに乗り、津軽半島へ渡るフェリー乗り場の『脇野沢港』へと向かいました。
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