『一期一会』は千利休の言葉だと言われています。
今の出会いは生涯二度とない、だからこそ今はお互いに誠意を尽くし合いましょう、、、
緩く現代的に解釈するとそんな感じでしょうか。
SNSの発達によって、知り合いや友達といつでも繋がっていられる感覚が、若い人たち中心として『一期一会』に対する考え方が変わってきているように思います。
『一期一会』的な感覚を意識して生きている人がどれだけいるのかはわかりませんけれど、少なくとも私は、SNSを利用するようになってから、一期一会』に対する考え方は少し変わってきました。
外国人観光客への書道指導をした数日のちに、リクエストされ、それに私が能動的に反応して、アップした情報に『いいね!』ボタンを押される。
彼らがアッた情報に『いいね!』ボタンを押さなければならない義務感が生まれてくる。
でも本当に『いいね!』なの?
線引きをしました。
アーティスティックな作品やそれに関すること以外は、誰であっても押さない事にしたのです。
『いいね!』と言われれば嬉しいけれど、もう二度と会うこともないだろう人と、だらだらとつながっている事はすっきりしません。
先方様にもフェードアウトするタイミングを与えなくてはならませんしね(笑)
私が長く付き合っていきたい人は、心と心の触れ合いがあり、その回数が積み重なっている人です。
そんな人と物理的に会えなってしまっているのなら、SNSででもつながっていたいのです。
相手がどう考えているかは別ですが、、、
『一期一会』的で良い人も沢山いるのも事実です。
『一期一会』の使い方、間違っていますけどね、、、、
『いいね!』ボタンを押す基準以外にも、新たな線引きを決めることが、私の課題なのかもしれません。
SNSに翻弄されないよう、コントロールしようと思います。
お稽古終わりのご挨拶の時、私は『お気をつけて』と声をかけるようにしています。
それは、今日のつながりを明日に繋げたいからです。
そうすればより深くつながって行くことができるし、より楽しく過ごすことができる。
多少問題が起きても、一緒に解決策を考える事だってできるし、面白いことも共有できる。
つまり、喜怒哀楽をそこそこ共有してこそ、少なくとも私の人生は謳歌することができるのです。
言い換えれば『一期一会』にはしたくないのです。
それを事故や病気などに邪魔されるのは、真っ平御免なのです。
私の『一期一会』って、身勝手でちょっと複雑なのかもしれません(笑)
皆さんにとっての『一期一会』って、どんな感じでしょうか?
ちょっと複雑な『一期一会』を書いてみました。
ね、複雑でしょ?(笑)