写真・5月29日東京都労働局監督課
布亀「偽装請負」で東京労働局に申告・申入れ
牛乳配達に従事する労働者で組織する全国一般東京東部労組布亀支部の組合員5名が、5月29日、東京労働局に対し、勤務先である布亀株式会社(本社・兵庫県西宮市)による「偽装請負」(労働契約から業務委託契約への変更強要)につき、申告及び申入れを行いました。
同社は、全国に所在する配達拠点(DC:デリバリーセンター)で、到底達成できない宅配本数を正社員に押し付け、ノルマ未達という理由で、労働契約から業務委託契約に一方的に契約形態を変更するという暴挙に及んでいます。変更前後と比べ業務内容に何ら異なるところはありません。この変更を承諾しなければ退職を勧告するという、正に”究極の選択”を労働者に突きつける極めて悪どい手法。業務委託契約の締結を余儀なくされれば、労働者固有のセーフティネットである社会保険からも、労災からも、有給休暇からも放り出され、労働者保護法体系の枠外に置かれてしまいます。会社によるこの暴挙は、労働法制に対する無謀な挑戦といわざるを得ません。
カタチとして個人事業主の地位を押し付け、実態である労働者性にはまったく目を向けない布亀に関し、東部労組布亀支部はこのたび、各組合員の所属DCを管轄する東京労働局へ申告の申入れを行いました。申入れには、同局労働基準部監督課の監察監督官が応対。支部から、会社がデッチ上げた違法・不当な労働の現状是正を強く訴えました。
布亀は直ちに違法・不当な「偽装請負」を解消しろ!労働者の権利剥奪は絶対に許さない!